今しかできないことをやりたい
僕は、大学2年の春休みに3週間参加しました。
大学に入学してから1年が過ぎた頃、大学生活でしかできないことで、自分のやりたいことがやりたいと考えるようになりました。
そこで、海外で今しか行けなさそうな場所に行くこと、語学留学ではなく英語を使って活動をすることで何かないかと探していました。
その時に丁度興味を持ったことが、子どもの貧困でした。
テレビやインターネットで子どもの貧困について知ることはできますが、それを実際に自分の目で確かめたいと思いました。
ボランティアに参加することを決め、インターネット上で探していたところプロジェクトアブロードを見つけました。
プロジェクトアブロードは、活動の開始日を自分で決めることができるため、参加しやすいと感じました。
また当たり前なのですが、自分で考えて行動することが必要とも書いてありました。
このことは、他の会社よりも強調されているように感じ、挑戦してみたいと思いました。
しかし、ボランティアをこれまでしたことがなく、久しく海外に行ってなかったので不安を抱いていました。
そこでオフィスに個別相談しに行ったところ、アフリカのチャイルドケアプログラムなら活動しやすいと勧められ、参加することに決めました。
ボランティアとしての1日の流れ
活動した場所はアルーシャ市内で、教会のデイケアセンターで働きました。
クラスは、年齢順に3クラスに分かれています。
僕は1週間に一度、それぞれのクラスで授業をしました。
活動時間は、7時半から16時半まででした。
7時半から8時まで子供達を受け入れます。
その後、教会でお祈りや朝の朝礼をし、9時半辺りから15時半まで授業がありました。
お昼頃には、ポリッジを飲む時間、外で遊ぶ時間、昼ごはんが設けられています。
15時半から16時半までは保護者が来るのを待ちながら、昼寝をする時間でした。
授業の科目は英語、算数、健康、環境でした。
授業内容は、アルファベットや数字の書き方、文字やものを識別するための指導(aをaと言えるようにするなど)、身体や衣服の綺麗にする仕方の指導などでした。
自分の言葉で伝えることの大切さ
授業をする際に、子供達に英語は通じなく、本当に教えたい時には通訳をしてもらっていました。
しかし、自分の口で教えた方が良いと感じていたため、保護者を待つ間の1時間に、現地の先生から少しずつスワヒリ語を習いました。
少しのスワヒリ語しか習うことはできませんでしたが、最初の頃よりもスムーズに授業を進めることができました。
片言の言葉でも、自分の言葉で伝えることによって、子供達はより僕の言っていることを聞こうとしてくれました。
また一度だけ、先生が朝なかなか来ないことがありました。
そこで、僕のみで授業をすることになりました。
子供達からすると、僕はよく遊んでくれる人というイメージが強かったのだと思います。
そのため、授業を始めようとしてもなかなか席についてくれません。
そこで、表情をいつもの笑顔ではなく真剣な顔にし、スワヒリ語で着席するように言いました。
すると、子供達は授業が始まると感じ、授業を始めることができました。
小さなことですが、表情や自分で伝えようとすることがとても大切でした。
大人に話す際も、表情豊かになるべく自分の力で話すことが、海外でも国内でも大切なのだと思いました。
タンザニアの子供たちの姿を知って
現地の学校は、アルーシャで貧困層の子供たちが集まってくる教会です。
しかし、僕が思っていた以上に貧困さを感じませんでした。
その理由の1つとして、アルーシャはタンザニアの中では比較的大きい都市であることが挙げられると思います。
それでも、貧困であると感じることもありました。
例えば、子供達の鉛筆がボロボロで一人1本しかないことや、消しゴムが1クラスに2つしかないというようなことでした。
そのため、消しゴムを使う際は、誰が使うかで喧嘩になることもありました。
また、現地の子供たちと外遊びをする際に遊具などが少なく、多くの遊びをすることができません。
子供達は鬼ごっこなど、何も使わないで遊ぶことを知りませんでした。
先生も休憩をする時間のようで、遊びを知らないということもあるとは思うのですが、遊びを教えることがないのだなと感じました。
遊びは、ルールの中で楽しむことや社会性など学べるのではないかと考えました。
その点から考えると、日本の幼稚園児と触れ合うことが少ないので比べることは難しいのですが、日本の子供の方が社会性はあるのではないかと感じました。
貧困とは少しそれましたが、ルールを守ることなどは、現地の子にとっては大切なことなのではないかと思います。
休日も成長の糧
仕事がない日には、現地のボランティアと一緒に出かけることもできました。
もちろん話す言語は英語のため、英会話の能力の向上にもつながったと考えています。
他のボランティアと話すと、日本にはない考えや習慣を知ることができ、アフリカのみならず他の国の文化も触れることができました。
多くの文化を知ることで、良い刺激になったと感じています。
きっかけをもらった国際経験
今回参加して一番感じたことは、英語の能力の低さでした。
他の国の人は母国語が英語でないのにも関わらず、多くの表現を持っていると感じました。
また多くの日本人は、英語を使って大勢で話している時は聞くのに必死で、よく黙るとも言われました。
僕もその一人ではないかなと思うので、まずはコミュニケーション能力や語彙力の向上に努めたいと考えています。
今回のボランティア活動を直接何かに繋げることは、難しいとは思います。
ただ、何にどう繋げられるか考えながら、生活していきたいと考えています。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。