大学生生活の集大成をアフリカで
「アフリカでマイクロファイナンスがしたい!」
そう思うと、いてもたってもいられなくなり、タンザニアの地へ飛び立っていました。
海外インターンシップ、特にアフリカに行けるインターンシップの仲介業者を探していた時、大学のゼミの先生が見つけて、紹介していただいた会社がプロジェクトアブロードで、それがプロジェクトアブロードとの出会いでした。
プロジェクトアブロードのホームページやパンフレットを見ると、様々な活動がアフリカで行えること、開始日が自由に設定できること、何より安全面が充実していることに魅力を感じ、すぐさま応募しました。
その中でも特に、経済学部である自分の大学生生活の集大成としてマイクロファイナンスの活動がしてみたいと感じ、タンザニアのマイクロファイナンスのチームに参加しました。
主体的に取り組んだ活動
活動内容は、主に小規模なビジネスをしている女性たちに小口融資を渡し、ビジネスが軌道に乗るようにアドバイスや、ビジネスの基本知識(簿記のつけ方や、マーケティングの基本など)についてのプレゼンテーションを行う業務、女性たちのビジネスの簿記や小口融資の返済状況を帳簿やエクセルで管理する、といったことが主な業務内容でした。
しかし、業務内容は限られたものではありません。
私も、融資している女性のうちの1人の店に赴き、簡単な計算を週に何回か、時間が出来たときに教えていました。
試してみたいこと、必要だと感じることを自由に業務内容に組みこむことが出来るというのも、プロジェクトアブロードの魅力だと思いました。
また日本にいる時のサポート、現地スタッフの親切さは、他のインターンの仲介業者にはないほど手厚いものだと思います。
携帯会社の手配、空港までの送迎、困ったことや相談も親身になって答えてもらいました。
そして何より、スタッフはみな仲が良く、オフィスの雰囲気も素晴らしいもので、気持ちよく活動をすることが出来ました。
タンザニア生活のあれこれ
タンザニアでの生活ですが、日本人をはじめ、アジア人はほとんどいません。
街中や、プロジェクトアブロードのオフィスでさえも、ほとんどがタンザニア人かヨーロッパやアメリカ人だったので、海外の人と話す機会がたくさんあり、日本人以外の人のいろんな感性や考え方を知ることができ、刺激的な毎日でした。
また、毎週木曜日の仕事終わりには、プロジェクトアブロードでインターンする人が集まるソーシャルディナーで、世界各国の、様々な分野の人とお話ししながら、タンザニアでの食事を楽しめました。
現地語はスワヒリ語で、街で英語は一部の人しか話せず、活動を始めた当初は苦労しました。
しかし、帰国するころにはスワヒリ語で挨拶が出来るようになり、スワヒリ語を話すと現地の人々も嬉しそうに話してくれました。
それが私も嬉しくて、話し込んでしまうこともしばしばありました。
毎朝の通勤には「ダラダラ」と呼ばれる一風変わった面白いバスを利用していました。
ダラダラと呼ばれる車は、少し大きめのワゴン車のような車で、それに乗って移動する、というのがタンザニアでの主な移動手段でした。
家からオフィスまでの運賃は日本円で25円と、かなり良心的な価格でした。
朝のダラダラは満員で、立って乗ることもしばしばあり、日本でやったら怒られるような、面白い経験でした。
電気や水についても、同様です。
頻繁に停電や断水が起こります。
お湯でシャワーを浴びるのが贅沢だと感じるくらいに…笑
多国籍な仲間と築いた経験
今、融資をしている女性は何が必要で、どういった手助けが出来るか。
常にそのことを考えながら、他のインターン生たちと会議で熱く話し合い、実行する。
マイクロファイナンスという経験を通して、個性の強い人々と仕事をしていても、埋もれることなく、しっかりと自分の意見を主張することが身に付きました。
プレゼンテーションを終え、「ユウタの簿記の説明はわかりやすい、もっと続けてほしい」と言われ、とても嬉しくて、全力でガッツポーズを取りました。
しかし、そのプレゼンテーションも自分一人の力ではなく、いろんな人に相談した結果のものです。
多国籍チームの生み出すパワーはこんなにも強大なのか、ということを実感できました。
将来への展望
タンザニアのマイクロファイナンスの経験は、私にとって初めて「貧困」と「格差」という問題に真正面から立ち向かえた経験でした。
世界にはまだまだ途上国で生活に苦しむ人がいるということを肌で感じ、将来は自分のビジネスを通じて、こうした社会問題を解決していける人になりたい!と実感出来ました。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。