プロジェクトアブロードとの出会いが要となった
私は中学のころから国際協力に興味を持ち、自分なりにどんなことに関わっていくことができるかを考える中で、医療という道を選びました。
大学で看護の道に進み、実際に途上国へ行きボランティア活動に参加したり、途上国でどういった問題があるのかを調べたりする中で、母子保健分野においての課題が大きいことを知り、助産師を目指すようになりました。
そして、助産師過程に進んだところで、また途上国の現状を助産学生として見てみたいという思いから、海外で助産のプログラムができる場所を探していたところ、ネットでプロジェクトアブロードを見つけました。
その時はとてもうれしく、特に、自分が最も興味のあったアフリカでのプログラムがあることにとても興奮したのを覚えています。
せっかくアフリカまで行くのであれば、そこでの医療や文化にどっぷりつかりたい、そして最大限の学びと経験を得るために英語力を伸ばしておきたい、就職前の今しかそうした時間を十分にとれないかもしれないという気持ちから、1年間の休学を決意しました。
半年オーストラリアで英語力(特に自分が苦手意識のあったコミュニケーション能力)を磨きつつ、オーストラリアの助産にも触れることができました。
そして、タンザニア・ガーナでの助産プログラムでもオーストラリアで培った英語でのコミュニケーション能力はとても活き、現地の助産師だけでなく、一緒に参加していた他のボランティアとも深い話をすることができたと感じています。
今考えてみても、プロジェクトアブロードとの出会いがなければ、これだけの大きな挑戦に踏み出すことはなかったかもしれません。
この1年間で得られた学びと経験、そしてたくさんの素敵な出会いと交友関係は一生の宝物であり、これからの自分の可能性を広げてくれると確信しています。
プロジェクトアブロードとプログラムを選んだ決め手
自分が興味のあったアフリカでの助産インターンプログラムがあったこと、自分で行きたい時期に行きたい分だけ参加できる柔軟性、また、これまで多くの実績があり、現地での24時間サポートがあることから、未知の土地であっても安心してプログラムに参加できると考え、プロジェクトアブロードに申し込むことを決意しました。
せっかくならできる限り多くの国を訪れたいということで、プロジェクトアブロードにあったタンザニアとガーナの助産インターン両方に申し込みました。
また、長期間での参加が可能であったため、プロジェクトアブロードのスタッフの方からアドバイスをいただき、公衆衛生のプログラムも追加しました。
タンザニアでの助産インターン活動
タンザニアではMount Meru Regional Referral Hospitalという、他病院からの搬送を受けるような、Arushaの中でも大きな病院で助産インターンを行いました。
毎日多くの方がLabor wardにいらっしゃるので、AntenatalやPostnatalのほうにはあまり行く時間もなく、分娩に関連する症例とケアに集中して実習を行いました。
実施内容としては、Admission(ドップラーまたはトラウベでの心音聴取、内診、腹囲・子宮底の測定、バイタル測定、妊娠期から今までの経過に関する情報収集などをAdmission sheetをもとに確認し記入)、入院受け入れ後の陣痛と心拍、バイタルの観察、産痛ケアのマッサージ、点滴のチェックとマネジメント、分娩介助と会陰縫合、ベビーキャッチと体重測定、新生児へのビタミンKシロップ投与と点眼、血糖の測定、分娩後の環境整備と産褥ルームへの移動補助が主でした。
帝王切開も一度だけ見学し、ベビーキャッチを行ったり、NICUへの新生児の搬送を手伝うついでに少し見学したりしました。
自分がやったことのあることや、自信が持てる部分は、必要時は助産師に助けを求めながらも積極的に実践しました。
3週間で経腟分娩には19回(8回見学、11回分娩介助)遭遇し、夜勤も一度経験させていただきました。
また、毎週木曜日はMedical Outreachがあり、現地の医師・看護師、プロジェクトアブロードの医療スタッフ、他の医療ボランティアとともにマサイの村を訪れ、Admission(バイタル測定など)、診療補助、薬の受け渡しを行いました。
状況によっては子どもに対する予防接種も行うそうです。
また、たまにスワヒリ語のレッスンやMedical Workshop(縫合練習)、Cooking classなどのプロジェクトアブロード主催のプログラムがありました。
ガーナでの助産インターン活動
一方ガーナでは、Manna Mission HospitalというAccraの中でも中の小レベルの病院で実習を行い、タンザニアに比べ分娩件数が少なかったため、Labor wardだけでなく、Antenatal/Postnatal ward(主に見学)にも行くことができました。
実施内容としては、Admission(バイタル測定、子宮底測定、内診、ドップラーでの心音聴取、陣痛の観察、ライン確保の補助など)、CTGの装着とアセスメント、定期的な胎児の心拍モニタリングと陣痛の観察、バイタル測定、分娩見学(5週間で帝王切開5回、経腟分娩4回)と一部補助、点滴のチェックとマネジメント、産後のバイタル観察、母乳哺育状況の観察と補助、産科に関連するプレゼンテーションなどを行いました。
ガーナではJICAのプログラムで母子健康手帳が普及しており、それをもとに妊娠期から産褥期までの助産管理が日本ととても似ていました。
基本的には落ち着いている病棟なのでスタッフによる管理が行き届いており、見学が中心となることが多かったです。
そのほかにTwiの言語レッスン、Cooking Class、Medical Workshop(Discussion)にも参加しました。
現地での日常
どちらの国も外国人に対する好奇心が強く、いろいろな方から声をかけられます。
関係性を持とうとする方が、周りのスタッフやタクシードライバーなどでも多いので、うまくかわせないとストレスかもしれません。
英語がわからないふりをしてもいいかもしれません。
また、道端でお金や食べ物をこう子どもたちや障碍者の方がいますが、何もあげてはいけないと周りと話していたので心苦しながら無視をしていました。
タンザニアもガーナもどこもクレジットカードが使える場所が多かった印象で、ツアーの際は現金(USDまたは現地の通貨)か銀行振り込みでしたが、現金での支払いの方がシンプルだったのと、海外の友人と割り勘するときのことも考え、現金(USD)は予算に合わせて十分にもってきた方がいいかもしれせん。
ツアーについても、どちらの国ももともとプロジェクトアブロードで働いていた方が運営するものだったので安全面などが確保されていておすすめです。
電気供給についてはそこまで困ることはなかったのですが、時々停電になるのと、コンセントが遠いことがあったり、旅行などの移動中は充電できなかったりしたので、大きなモバイルバッテリー(5000円ほどでアマゾンで購入)は本当に役に立ちました。
お土産は日本のお菓子(タンザニアではラムネがどの国の方にも人気で、ガーナでも日本のお菓子をせがまれることが多かったです)やカップラーメン(世界的にラーメンが有名)がおすすめできると思います。
自分用の日本食としてはインスタントのお味噌汁やカップ麺、ミニサイズのお醤油なんかを持っていったらいいかもしれません。
ちなみに日本のアニメはアフリカでも有名でした。
インターネットに関しては、国家間での移動が多かったため、世界のどこでも使えるe-SIMカードを使っていましたが、基本的にどこの空港にもフリーWI-FIがありますし、プロジェクトアブロードのスタッフが教えてくださる現地のSIMカードも安いのでそっちの方がいいかもしれません。
タンザニア生活
〈滞在場所と交通〉
タンザニアではホストファミリーの家が大通りに近く、DaraDaraという公共バス(15分の距離で500-700TSH)を主に利用していました。
夜にみんなででかけるときはBoltを使って移動していました。
〈私生活と物価〉
インターネットは日本と同様に田舎はコネクションが悪いですが、市内はフリーWI-FIが使えるカフェも多くあり、コネクションも良かったので不便はなかったです。
病院がある市内の中心部(車で15分程度の距離)にはマサイマーケットやおしゃれなカフェ(フリーWI-FIあり)、Gran Melia Hotelというドリンクや食事と景色が楽しめるルーフトップとSpa、カラオケバーやスポーツバーなどがあり、私生活においてもとても充実した毎日でした。
物価はカフェで1000-2000円程度、バーのドリンクは500-1000円程度、マーケットはものによって値段が違うので物価を調査して、同じ店でたくさん買うなどでうまく交渉すれば安く買えます。
毎週木曜にボランティア全員が集まるSocial Dinnerがあり、そこの交流から週末にコーヒーツアーやサファリ、マサイツアーなど一緒に旅行にもでかけました。ツアーはサファリは少し高く、3万程度(何日間かにもよる)、他は1万程度でしたが、私はどれも1day tripだったのと、一緒に行く人の人数が多かったので安く済みました。
そのほかにもMt.KillimajaroやMt. Meruをハイキング、Zamziber(リゾート地)など観光地がたくさんあります。
〈ホームステイ〉
食事は、朝はトースト、アボカド、バナナが主で、昼食は夜にLeftoverをパックしておくか、朝食の材料をもとにサンドイッチをつくって病院にもっていっていました。
夜は毎日違ったメニューで主食、スープ、主菜、副菜とフルーツがありました。
Africafeというタンザニアの粉コーヒーが飲みやすく、これを飲むのが毎朝の日課でした。
私の滞在先にはお孫さんがいらっしゃって、夜にカードゲームするなど、とてもにぎやかで親密な楽しいステイ先でした。
部屋は主に2人部屋でそれぞれベッドセットと蚊帳、机と椅子があり、シャワーはホットシャワーで、トイレもはなれにあり、4人で共有していました。
洗濯はお金を払えば洗濯機を使ってハウスキーパーの方が洗ってくださるみたいですが、私は持参したもので手で洗濯して、下着は持参したハンガーで室内干し、それ以外は外のほし竿で乾かせば1-2日でだいたい乾きました。
ボランティアのことをよく理解してくれているホストファミリーで、温かく迎えてくださいました。
ハウスキーパーの方々が主にお世話してくださり、夜遅くに帰る際も電話をすればドアを開けてくれ、そのほかのさまざまな困りごとにも柔軟に対応してくださいました。
ウォーターサーバーもあり、清潔感があり、衛生面であまり気になるところはなかったです。
ガーナ生活
〈滞在場所と交通〉
ガーナでは、病院がある地域はAccra中心部からは1時間(市内は交通渋滞が多いため)と遠く、平日は数回しかお出かけしませんでした。
公共バスはTroTro(市内までで7cedi)でいろいろなところに行くバスが通っていたので、タンザニアのDaraDaraよりも利用が難しかったため、Bolt(市内までで50-100cedi)をほとんど利用していました。
〈私生活と物価〉
インターネットのコネクションは全体的に遅く(現地のSIMであればまだ大丈夫かもしれません)、フリーWI-FIが使える場所が周辺になかったため、節約を心掛けていました。
お出かけはLabadi Beach Hotelがおすすめで、プール、ビーチ、Spa、お食事と一日ゆっくり楽しめます。
飲みでいうとOsuという場所に集中してバーやカジノ、クラブがありますが、ステイ先が遠く、皆さん寝てしまうので早めに切り上げて帰らないといけないことからあまり楽しみ切れないかもしれません。
病院周辺も含め、あまりカフェのような場所は見つかりませんでした。
Googleで営業時間でも店が閉まってることがあり、よく調べてからいくといいかもしれません。
バーは少し高い(1000-1200円程度)ですが、Cloud9inというルーフトップがセキュリティもしっかりしていて、景色もきれいなのでおすすめです。
物価はタンザニアと同じくらいでした。
ツアーはカカオや滝、Botanical Gardenのツアー(1万程度)、Volta Regionへの2DAY trip(3万程度)に参加し、とても楽しめました。
もう一つ、Cape coast castleとCanopy Walkのツアーも魅力的でしたが、人数が集まらず高くなりそうだったので諦めました。
〈ホームステイ〉
食事はハウスキーパーの方が作ってくださり、朝はパン(ジャムやマーガリン)と簡単な主菜、フルーツで、昼食はPacked Lunchを平日は毎日作ってくださいました。
夜もバラエティー豊富ですが、ガーナ料理はすべてスパイシーです。
さまざまなローカル料理を食べましたが、FufuとPlantainがお気に入りでした。
時期の問題なのか、ボランティアの人数もタンザニアに比べてかなり少なく、娯楽はあまり充実していませんでしたが、その分勉強は集中してたくさんできました(勉強机などは部屋にないので、ダイニングルームをよく使っていました)。
部屋は女子と男子で別れていて、3人部屋でした。
ベッドは二段ベッドのようなベッドで、下の段は荷物おきで上のところで寝ていました(不自由な場合はベッドをおろしてくださいます)。
蚊帳はなかったのですが、どこのドアにもネットがついているのでいらないということで、そのまま生活していましたが、部屋で蚊に刺されることはなかったです。
女子部屋はシャワーとトイレがあり、ポンプの問題でよく水とまるため、バケツの水を溜めれるときに溜めて生活していました。
水シャワーでしたが、そこまで温度は気になりませんでした。
時々出てくる茶黄色の水(最初のほう)、トイレのつまりでのにおい、家の外の洗い場など衛生面で気になるところはところどころありました。
ポンプの水が止まっている際は、バケツの水でお風呂に入り、トイレはタンクに水をためなおして流していましたが、バケツの水も限られているので、流れきらないこともありました。
洗濯もバケツの水を使って、タンザニアの時と同様に手洗いでした。
洗濯機はなさそうでしたので、自分で手洗いするという選択肢のみだったと思います。
ジッパー付きの袋で漬け置きして洗濯できるグッズを使っている日本人もいましたが、私はバケツで漬け置きして洗濯していました。
基本的に部屋干しで、部屋にあったものとハンガーを使って干して、ファンを最大風速で回して乾かせば1-2日程度で乾きました。
水はビニール袋に入ったお水で、かじってあけてからでも置いておけるのですが持ち運びには適していないので、ペットボトルや水筒に入れ替えて飲んでいました。
ちなみに、一回あけると吸うのが楽しいのとどこかにおいておくのが不安でいつもよりもたくさんお水を飲んだ気がします。
夜はホストファミリーの息子さんたちが映画を見ていることが多かったので、ときどき参加して一緒に見ていました。
体験したから得られたこと
今回参加してみて、実際にその地に住み、現地の人と関わり、ともに暮らし働き、自分の五感を通して得られることは、やはり本当に違うと思いました。
刺激的な毎日で、怖さや苦しさ、ショックを感じることも本当に多いですが、実際にそれを体験できたことで、そこで暮らす人たちが本当に必要としているものは何かが、より明確に見えてきたと感じました。
日本でただ普通に生活していたら考えもしなかったような大切なことにたくさん気づかされ、そこから、自分が正しいと思っていたことも含めて振り返り、医療だけでなく、あらゆる生活場面において、その背景や根拠について考えさせられる日々でした。
中でも現地の人たちとの会話は本当に興味深く、観察で得られる表面的な情報が会話により立体化し、人々が何をどう捉えているのか、なぜそう捉えているのかを深く知ることができました。
私自身、ひとつの考えや捉え方に固執しすぎず、柔軟に思考することを意識していますが、今回の活動を通し、その柔軟性における視野の広がりに加えて、物事を捉える具体性を強化できた点は自分にとって大きな収穫となりました。
「日本での正しいが世界での正しいとは限らない」、このことを再認識しました。
自分自身としても、実践による失敗と成功の繰り返しの中で、世界で何がどれだけ通用するのか、自分自身のストレスや異文化との向き合い方、今まで気づかなかった自分の可能性や強みを見つけることができ、これから何か行動をしていくうえでの自信にもつながりました。
今感じている確信とワクワク
今回の経験から得られた思考の柔軟性と、根拠の深堀による医療・助産ケアの振り返りは、今後また海外での活動に参加する際だけでなく、日本で働いていくうえでも活かされると確信しています。
そして、それらの重要性を今一度思い知ったからこそ、今後もそれをより意識して、好奇心や探求心、向上心を忘れずに、世界にも目を向けながらよりよい助産ケアの実践を目指していきたいです。
実は、現地の活動で実際に見えてきた課題をもとに、今回のインターナショナルなコネクションを活用して何か行えないかと、まわりの友人や現地の助産師さんとともに案を模索しています。
今、私の人生の中でもかなり大きな挑戦が終わったところですが、この挑戦で得られたものから、また、新たな大きな挑戦へと動き出すことができています。
私の信念は、自分の将来の夢を描いたところから変化していませんが、こうしたひとつひとつの挑戦の中でアプローチの方法を柔軟に変化させながらも、一歩ずつでも夢の実現に近づいていることにワクワクしています。
これから参加する方へ
私がプログラムに参加する際におすすめすることは、今回の参加における目的の明確化と、今の自分に関する自己分析の2つです。
目的の明確化と自己分析の繰り返しは、事前準備においても、活動中においてもとても重要だと感じました。
さまざまなボランティアの人と関わり、また、自分のこれまでの経験を踏まえても、どんな目的でも、どんな強みや弱みがあっても、その中で得られることは必ずあり、それら2つをしっかり明確にすることでプログラムがより価値のあるものになり、次のステップへとつながっていくと思いました。
そして、活動中は積極性がとても重要だと思いました。
自分の意見や思いをしっかり伝えること、自分の熱意を、行動をもって示すことが大切で、それにより相手も自分に関心を持ってくれ、心を開き、たくさんの深い話ができましたし、いろいろなことを経験させてもらえたと思います。
逆に何も言いださなければ、無視され、何もできずに貴重な一日が終わります。
日本人にとっては少し難しいことかもしれませんが、図々しいくらいに積極的でいいと思います。
ですが、感謝の気持ちは忘れずに。
英語力はさまざまでしたが、海外のボランティアや現地の医療スタッフは英語力が高い人が多かったので、現地の医療を深め、交友関係を築くうえではある程度の基礎は必須だと感じましたし、英語力があればあるだけ経験が深められることも確かな気がします。
ですが、英語力が足りないことに恥ずかしさを感じる必要はありません。
私はわからないときは翻訳アプリで補足したり、積極的に質問をしてスペルを聞いたり、スマホに打ってもらったりしていました。
皆さんとても親切でしたし、誰も英語力がないことを馬鹿にする人はいません。
逆に、日本語は英語と全然違うのにすごいと理解してくれ、ほめてもらうことが多かったです。
そして、教えてもらったものをまた実践する中で、さらに英語力が向上し自信もつき、良い循環の中で学ぶことができたと思います。
思いがあふれ、たくさん書いてしまいましたが、自分自身でやってみない限りは何も参考にはなりません。
なので、英語力がどんなんであっても、これだけのことに挑戦した自分を誇りに、自分なりに模索しながら積極的にトライしてみてください!
本当に心から応援しています。
ちなみに私の場合の目的の明確化と自己分析…
今回私が立てたのは、「アフリカの医療の現状を学ぶ」「医療関係の国際的なコネクトをつくる」といった大雑把な目標でしたが、根本にある考えは、「今、この時でしか、そこでしかできない経験を積む」ことでした。
プログラムの参加理由や達成したいことは現地へ行った際に聞かれることが多かったですし、それをもとに病院側もインターンシップの内容を考慮してくださった気がします。
また、自分の目的が曖昧で見失いそうなときにも立てた目標を見返すことで、今一度何をすべきか考えることができました。
自己分析では、自分の強みや弱みを見つめなおして、プログラムの前にどう準備ができるか、現地で何が達成できそうか、を考えました。
自分の強みは、誰とでも積極的に関わっていく勇気と好奇心、院で培った根拠に基づいた思考、弱みだと思ったのは、英語でのコミュニケーション能力、医療英語の知識、臨床での経験不足でした。
これらをもとに、事前準備としてオーストラリアでは英語のコミュニケーション能力向上にフォーカスし、合間に医療英語の習得を目指しました。
こうして培った英語力をもとに、現地では自分の強みを活かしてさまざまな国籍の人と積極的に関わったり、作成した医療英語ノートで自分のアセスメントを説明したりしながら、医療英語もより身に沁みつきましたし、さまざまな国の視点から助産について深堀りしていくことができました。
ケアの実践については、臨床経験不足を自覚し、自分の経験がある部分や自信がある部分のみに絞りながらも積極的にトライし、現地の助産師さんと手技を確認してから、必要時は助けを求めながら実施しました。
また、根拠をもった思考は自分の国での助産についてシェアをするうえで活かすことができ、プレゼンテーションをしたのですが、その際も説得力のある発表をすることができたと思います。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。