海の世界でボランティアしたい

このプログラムを知ったきっかけは、過去にプロジェクトアブロードでウミガメの保護活動に参加したときに出会った⽅に教えてもらったことでした。

私も⾼校⽣のうちにダイビングの資格を取り、海の下の世界を経験したいと考えていたので、私にとってとても魅⼒的なプログラムでした。

6ヶ⽉ほど前からフィジーへ⾏くことは決まっていたものの、なんと⾶⾏機に乗る当⽇まで⾃分がこれからフィジーに⾏くという実感がありませんでした。

友⼈や学校の先⽣などに「気をつけていくんだよ」「お⼟産期待してるから!」と⾔われるたびに、「そうだ。私フィジーに⾏くんだ」とどこか他⼈事にように感じていました。

今思うと、⼈⽣初のダイビングに試みる⼈のメンタルではありませんね、、(笑)

携わったサメの保護活動

現地では主にダイビング資格の勉強、お⿂の判別の勉強、⼩ザメのダグ付け、マングローブ 活動や調査ダイビングをしました。

ダイビングコースにもよりますが、ダイビングの資格を取るためには、映像授業を⾒てペーパーテストを受け、そして実技テストを通過しないとい けません。

特にアドバンスコースでは計5回ほどのダイビングが必要なので、4⽇間連続でダイビングをする週もありました。

また、プログラムで⾏われている調査ダイブに参加す るためには、お⿂の判別テストに合格する必要があります。

実際に海で⾒ることができると考えるだけで勉強する意欲が湧いてきました。

そしてマングローブ活動ではマングローブ が群⽣する地域に⾏き、タネを集め、アパート近くにあるビニールハウスへ植えに⾏ったり、またそこで育った苗を浜辺に植えに⾏ったりしました。

最後に⼩ザメのダグ付けでは、⼣⽅⼜は早朝に⼩さいボートで海に⾏き、⼩ザメを捕獲してタグをつけに⾏きます。⼤きいマグロの⾁塊を針にくくりつけ海に沈め、約1時間30分ほど船の上で待ちます。

そして罠を確認し⼩ザメが掛かっていたら、データを採集しタグを注射で⼊れます。

⼩ザメが掛かっていたらとてもラッキーというぐらい、基本何もかかりませんでした。

これらが基本的な⼀週間の活動内容ですが、週⼀回ほど村へ環境保護に関するプレゼンテーションをしに⾔ったり、協会の建物の改装を⼿伝ったりしました。

環境の保護活動は近隣の村の協⼒あってのものですので、これもとても⼤切な活動です。

フィジー生活

アパートの⾷事は⽇本と違いお⾁をたくさん⾷べることができたので、欲張っていつも2⼈前⾷べていました。

基本おかわり⾃由ですが、ほかのメンバーのことを考えて控えるべきだったと今後悔しています。

部屋に関しては、ほかのボランティアメンバー2、3⼈ほどとシェアするのですが、それぞれの部屋にリビングがあるので、⾃由に⼀⼈の時間を過ごしことができました。

しかし、アパートに洗濯機がなかったので、それだけは近くのお店にいってお⾦を払い選択してもらうか、⼿洗いするしかありませんでした。

私は5週間フィジーで過ごしましたが、基本洗濯はせず、下着とダイビングで使⽤した⽔着だけしっかりと洗っていました。

苦労の先に待っていたもの

どれも⾃分にとって本当に刺激的な体験でしたが、私にとって特に印象に残っているのが⼩ザメのタグ付けです。

タグ付けは基本何も掛からないのですが、私にとって2回⽬のタグ付けで、なんとタイガーシャークが掛かっていたのです。

実は4年間この活動が続けられてきて、今回私も乗っていた船で初のタイガーシャークが捕獲できたのです。暴れるサメの背に⾒えた縦線模様は今でも忘れられません。

私が⼀番苦労したことは、初めの1週間のオープンウォーターのダイビングコースでした。

英語で流れる映像を⾒て、英語で書かれた問題に答えるだけで私の頭はパンクしていたのですが、何より実技練習が⼤変でした。

海の中で呼吸するだけでもういっぱいいっぱいなのに、⽔中でマスクを外して呼吸したり、呼吸するためのマスクを⼝から外したり、私にとって試練の連続でした。

しかし、その時勇気を出して頑張れたからこそ⾒ることができる景⾊があったので、今はその時の⾃分にとても感謝しています。

経験を勉学にも活かしたい

このプログラムを通して、私は継続することの⼤切さを学びました。

プログラムには、フィジー近海に現れるサメを1匹1匹判別している本があったり、過去に植えられたたくさんのマングローブがありました。

それらはこの活動が続けられているからこそ得られるものであり、そしてそれは簡単なことではありません。

このようなことを考えるたびに、継続の⼤切さを改めて感じました。

また、私はこのプログラムのおかげで、より挑戦する⼈になれたと感じています。

もちろん、挑戦することがたくさんあったというのも1つの理由ですが、何より、ダイビングで海に⾶び込む瞬間が、何か未知のものに挑戦する感覚と似ているからです。⾃ら怖いものに⾶び込んでいく感覚は、なんとも⾔えない特別な感覚でした。

これからは、また⾼校⽣として勉学に励み、北海道の海を学べる北海道⼤学に進学したいです。

そして、そこで海についてたくさんのことを学び、海と社会に貢献できる⼈間になりたいです。

また、今回取得することができたダイビングのライセンスを使って、さまざまな⽣き物について学びたいと思っています。

これから参加する高校生へ

私は、このプログラムに参加したことで、海を学びたいという思いがより明確になりました。

フィジーで学んだことや感じたこと、そして出会った⼈々を⼤切にし、⾃分の夢を追求していきたいと思います。

このような素敵な経験をさせていただいたこと、⼼から感謝しています。

フィジーの海は、私にたくさんのことを教えてくれました。

ぜひ、あなたもあなただけの挑戦を、フィジーの海で見つけてください!!

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この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。