国際的なプロジェクトアブロードと一緒に

プロジェクトアブロードを選んだ大きな理由としては、高校生が参加できるプロジェクトが豊富であるということ、海外を拠点としているボランティア団体であるという主に2つです。

語学留学でなく、ボランティア活動のための渡航プランは主に大学生社会人向けのものが多く、高校生でも可能なところは少なかったように感じます。

また、様々な国から多くの人々が参加することから共通言語である英語の上達が見込まれること、他国の文化を知るという貴重な経験を得られるという点から国際的な団体であるプロジェクトアブロードを選びました。

将来の夢の前段階として

将来は貧困に苦しむ発展途上国の人々のために働きたいと考えており、その前段階として発展途上国の現状を自分の身で持って体験するとともに、現場で起こっている問題について自分には何ができるのかを考える機会が得られるのではないかと思いこのプロジェクトを選びました。

高校生スペシャル・チャイルドケア&地域奉仕活動

高校生スペシャルの方では現地の小学校へ行き、主に環境整備や授業を行いました。

古くなっていた校舎のペンキ塗りや壁に絵を描いたりしました。

子供たちはみんな私達の作業に興味津々で休憩時間になるとみんなが集まってきてしてきて可愛かったです。

本当にフレンドリーな子供たちが多く、英語が喋れない子も私達の方によってきてくれて写真を一緒に撮ったりしました。

TikTokが流行っているようでみんなが日本の曲を口ずさんでいて嬉しかったです。

私は一年生の授業を担当して、一日に3時間ほど授業をしました。

英語の歌を歌ったり、英単語を教えたりなどの学習だけでなくちぎり絵をつくったり、だるまさんがころんだなど、遊びも多く取り入れました。

特に苦労したのが、英単語を教えることです。

私達は現地の言葉は話せないし、子供たちはあまり英語を理解できないので説明するにも手段がありませんでした。

そのためスタッフの方に教えてもらいながら現地の言葉を覚えたり手書きで記したりしました。

子供たちが活気にあふれているので授業は静まる瞬間はなくて、楽しい思い出が作れたかなと思いました。

一番印象に残っている出来事は、最終日にクラスのみんなでフィンガーペインティングで大きな木を作ったことです。

通年プログラム・公衆衛生活動

通年プログラムのヘルスケアの方では毎日のように活動場所や活動内容が違いました。

小学校に行って一つのテーマについて子供たちにプレゼンをしたり、障害者施設で子供たちと遊んだり授業に参加するなどしました。

プレゼンのテーマは週ごとに違ったのですが、ゴミや塩分といったカンボジアで問題になっている話題を取り扱いました。

他には、現地の方々を対象にした検診を行いました。

ボランティアの方々は看護学校に通っているなど医療系の分野に詳しい人も多かった印象です。

私はチームの中で最年少でしたがどの国の人も優しく接してくれてとても楽しかったです。

2つの活動を通したカンボジア生活

2つのプロジェクトに参加したので滞在先はホテルと寮の両方を体験しました。

高校生プログラムではすべての食事を手配していただける上にプログラム費用に食事代も含まれていて、現地で自腹での支払いはなかったのでとても助かりました。

色々な国籍の方がいるのを考慮してかメニューが豊富でおしゃれな場所にも連れて行ってもらいました。

通年プログラムでは基本すべての食事を寮で食べることができたし、個人の予定に合わせて自由に外食することもできました。

寮で料理をしてくださる方がカンボジア料理ばかりでなく、たまに日本食を作ってくれるなどして食事面で困ったことは一切ありませんでした。

高校生プログラムでは団体行動が基本であったため、個人で外に出かけることはあまりありませんでした。

しかし、夜にナイトマーケットに連れて行ってくれたり、週末や活動の合間を縫って観光地に連れて行ってもらい、カンボジアを満喫することができました。

通年プログラムでは週末はショッピングに出かけたり、泊まりで観光に行く人などもいてすごく自由な感じでした。

寮の近くにはコンビニや飲み物を売ってる場所が豊富で買い物は楽に済ませることができました。

スタッフの方々が本当に何から何まで手配してくれるし、一緒に食事に行ってくれたりと親しくしてくれました。

自分の内面の化学反応

プロジェクトアブロードでは活動のほとんどをチームで話し合って決めていました。

一度活動場所に赴き、そこではどのような支援を必要としているのか自ら考えることが求められました。

日本で過ごす日常生活の中でそこまで自分の自主性を求められることがなかったので、今回の経験を通して自分がこんな考えを持っていたのかと自分自身の内面を知ることができました。

他人に言われて行動している生活から自らの意志でもって行動できるように少しは変わったかなと思います。

今まで意見を否定されたらどうしようと、主張することをためらっていましたが、ここの活動では本当にどんな意見でも提案して実行する事ができたのですごく自信に繋がりました。

批判を恐れるのではなく、既存のルールもより良いものに変えていき、何が人のために役立つのか、自分の恥ずかしさよりもカンボジアに行こうと決意した当の目的に改めて気付かされました。

より良いものを作り上げるには本当に色々な意見が必要で、どんなに自分がくだらないと思っても他人にとっては素晴らしく画期的なアイディアかもしれません。

生きてきた環境が違うとこんなにも楽しい意見交換ができるのだなあと思うと同時に、国際交流の大切さを身にしみて感じました。

恐怖心から自信へ

初めての海外でのボランティア活動でしたが、本当に充実した時間を過ごすことができたと思います。

どう接するか未知だった子供との関わりも上手くこなすことができて、将来子供と関わる仕事もいいなと自分の夢の幅を広げてくれました。

日本では関わることがなかった医療の分野を体験できてとても興味深かったです。

またボランティアをする機会があれば、次回はアフリカに行きたいと思っています。

支援を必要としている場所で自分はどう行動したらいいのか、アジアから離れた、異なる環境でどこまでこなせるのか自分の可能性を探しに行きたいです。

今回の経験を通して、仲間とのコミュニケーションや自主的に行動することに自信が持てるようになり、海外に行くことやボランティアに参加すること自体に恐怖心はなくなりました。

将来は発展途上国で貧しい人々の支援をしたいと思っています。

これから参加する方へ

私の場合それぞれのプロジェクトが二週間ずつと短い期間しかありませんでした。

欲を言えばもう少し長期で滞在してそれぞれの活動を深掘りしたかったです。

現地での活動に慣れるのには少し時間がかかるので自分が思うより長めに滞在してみるのが良いと思います。

活動中に自分なりに考えて色々な意見を出していくとさらによい活動が行えると感じたので、自分の意志をはっきりと伝えることを意識するといいと思います。

また、日本で慣れ親しんだ環境にいると流されるまま生きているなんてことも多いのではないでしょうか。

海外に行ってみると皆それぞれの意見を持っていて主張する姿に感銘を受けます。

最初は誰もが不安でいっぱいだと思いますが、現地の人もスタッフの方も他の国から来た人も皆優しい方ばかりなので人間関係において何も心配はないです。

言語に自信がない人はとても多いと思いますが、なんとかコミュニケーションはとれるものです。

また、母国語を英語としない人は日本人以外にも沢山いるので発音など気にしている人はいません。

どんどん話しかけて英語力も向上させてきてください!

多種多様な人が参加しているので、話を重ねていくうちに自分の世界がどんどん広がっていくのがとても面白かったと、振り返ってみて感じます。

色んな人に出会っていろんな知識を吸収してきてほしいと思います。

価値観の違いに驚かされると思いますが、それも他国の文化だと思うとそんなに嫌には思わなかったし、日本での当たり前が海外では通用しないのだなと痛感させられました。

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カンボジアでチャイルドケア&地域奉仕活動・公衆衛生 萩原優奈

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。