自分の力で海外へ
昔からボランティアなどの人助けを良くやっていた僕は、高校生になったことで「何か大きな事をしてみたい」と思っていました。
ネットや学校に置いてあるチラシなどを参考にし、色々と調べてみたところ、今回参加したProjects Abroadのボランティアページを見つけました。
複数あったボランティアのなかで、自分の英語レベルで何かできるボランティアがないか探してみたところ、チャイルドケアケア&地域奉仕活動が一番自分に向いていると思い、どこに行くかを親と相談して「カンボジア・チャイルドケアケア&地域奉仕活動」に参加しました。
渡航前は、自分の英語は通じるのか、一人で身の回りの世話が出来るのか、ほかのボランティアの人と上手く接する事ができるか等の不安な考えが何度も出てきました。
また、一人で海外に行くことへの緊張感と、ボランティア先への期待感が合わさり、眠れない夜もありました。
でも、何より自分の力だけで海外で過ごすことを強く楽しみに思いました。
ボランティア活動で
活動では、子供たちに英語を教える、校舎の壁や屋根にペンキを塗る等を基本として、休み時間では子供たちと遊んだり、日本の文化を教えてあげたりして、交流を深めました。
また、日本人以外のボランティアと協力して一つの事を達成させる場面もあり、それを通して他国のボランティアの人とコミュニケーションを取る場面もありました。
現地では、授業が一番大変でした。
子供たちに分かりやすく、面白く、楽しく思ってもらえるように教えるというのは一苦労でした。
授業中に外に出て行ってしまう子供を教室に連れ戻したりと、肉体面の苦労もあり、初日はだいぶ疲れた記憶があります。
ペンキ塗りも、個人的にかなり苦労しました。
天井裏にペンキを塗った時は、乾いてなかったペンキが垂れてきて上半身がペンキまみれになったりして、風呂場でひたすら落としていました(笑)
活動中、僕たちの授業で、外で遊ぶ時に一人だけ教室に残って絵を描いている子供が居ました。
僕はなぜ教室にいるのか分からず、その子の元に行き「外で一緒に遊ばないの?」と聞くと、そこで僕はその子の両足がないことに気づき、そして女の子の悲しそうな顔を見ました。
その後、僕はその子を抱っこしながら他の子と遊び、女の子もとても楽しそうな顔をしていました。
でも、僕はあの時の女の子の顔が、帰国した今でも忘れることはできません。
とても印象に残る子供でした。
カンボジアでの生活面
滞在先は、僕たちはホテルに泊まりました。
ホテルは、清潔で設備も十分でとても快適でしたが、とにかく虫が多かったです。
朝食はホテルで食べたのですが、どれも美味しくてとても満足できました。
すべてが今後への原動力
今回外国の人と英語だけでボランティアをするということで、僕もある程度改めて勉強してたのですが、やはりまだまだ至らないところがありました。
しかし、ボランティアを通して勉強を重ね、英語力をさらに高めることができました。
また、今までの小さいボランティアと違い、海外での経験ということもあり「一人で海外に行き、無事に帰ってくる」という体験ができ、海外に行くためのチャートを手に入れることもできました。
今回得た経験は、どれも貴重なものばかりで、その全てがとても勉強になるものでした。
これからは、ボランティア活動に励んだり、困っている人を助けたりしていきたいです。
また、国際支援団体の講座やボランティアの活動報告会等にも積極的に参加することで、自分の世界や海外の人、同じ目標を持った人たちとの繋がりをもっと広げたいです。
そして今後は、「子供たちが安心していられる場所を作る」ことを目標にしたプロジェクトを進めていきたいです。
異なる世界で見えてきた世界
全体を振り返ってみて、自分がどれだけ恵まれた環境に生まれ、育てられたかを再認識できました。
あちらの子供たちは、皆自分たちより厳しい生活のはずなのに、いつも笑顔で、逆にこちらが元気づけられる程元気で、日本の子供たちよりも何倍も明るかったです。
日本とは圧倒的に違う環境で育っている彼ら彼女らのために、世界で苦しんでいる子供たちに何が出来るのか、そんなことを考えられる良い経験でした。
とても勉強になりました!!
これから参加する高校生へ
先に述べたように、僕は今回のボランティアで、とても素晴らしい経験ととても大きな自信を手に入れることができました。
行く前はもちろん不安もたくさんありましたが、それを踏まえて行ってみると、本当に楽しくて、面白くて、たくさんのことを学べます。
今このメッセージを読んでいる人に、僕は強くおすすめします。
何事もやることが大切で、足踏みしていると後悔することもたくさんあります。
だからこそ、今踏み出すこともとても大切です。
「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、皆さんも是非参加してみて下さい!!
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。