消えなかったアフリカへの想い
私は、プロジェクトアブロードと2回出会っています。
1回目は、大学2年生の時だったと思います。
アフリカに行ってみたいという思いがあり、資料請求をしました。
しかし、この時点ではプログラムに参加しませんでした。
2回目は、大学4年生の時です。
やはりアフリカを訪れたいという思いがあり、今度は横浜のオフィスに伺い詳細を聞きに行き、参加する事に決めました。
あえてこの道を選んだ
ガーナを選んだ理由は、アフリカを見てみたいという思いからです。
初めは夏休みの2ヶ月間で、イギリスかアメリカに留学をしようと考えていました。
しかし、英語を学ぶのは日本でもできるし、大人になってからでもできるのではないかと思い、なかなか挑戦できないであろうガーナに行く事にしました。
ガーナでのボランティア活動
サッカープログラム(4週間)とチャイルドケアプログラム(1週間)の2つに参加しました。
下のスケジュールは、共にサッカープログラムでの活動内容です。
通常のプログラムで活動する時間は、この時期は午後の3、4時間しかなかったこともあり、暇な時間が多かったです。
そこで、現地スタッフに紹介してもらった地域サッカーにも参加しました。
①通常のプログラム内容
7:00 起床、筋トレ、フリー時間、オフィスで過ごす
15:00 活動開始
18:30 活動終了
19:30 夕食
21:00 就寝
②通常のプログラム内容+追加で参加した活動
6:00 起床
7:00 練習開始
10:00 練習終了、フリー時間(昼食・昼寝)
15:00 活動開始
18:30 活動終了
19:30 夕食
21:00 就寝
通常のプログラム
トップチーム(15~22歳くらい)・セカンドチーム(15歳くらい)・サードチーム(10歳くらい)のカテゴリーに分かれており、最初の2週間は、セカンドチームの子供たちとパス練習やミニゲームをしていました。
私は英語が得意ではなかったため、言葉で指導するのではなく、ジェスチャーやデモンストレーションで伝えていました。
英語が堪能であればあるほど、密な指導ができるので、あるに越したことは無いと感じました。
一緒にプログラムに参加していたイギリス人やイタリア人に英語の説明は任せていました。
残りの2週間は、トップチームの練習に参加していました。
教えるのではなく、本気でプロを目指しているプレーヤーに混ざり練習しました。
トップチームを指導していた監督はイギリス人で、チャンピオンシップ(日本で言うJ2)でプレーしていた元プロサッカー選手でした。
かなり真剣に教えていて、ガーナと海外リーグの架け橋にもなっているそうです。
追加で参加した活動
地域クラブのようなチームの練習に2週間参加しました。
練習環境は、午後のチームよりもグランド環境、チームの選手のレベルはよくなかったですが、サッカーが好きで好きで仕方が無いような選手の集まりでした。
18歳くらいの年齢が多かったです。
一緒に混ざって、練習や試合をしました。
練習環境
練習環境に関しては、グランドはガタガタな土であり、両チームともサッカーをする環境としてはよいとはいえなかったです。
日本にいては感じなかったことですが、当たり前に人工芝グランドでサッカーをできていることは恵まれているんだなと感じました。
また、裸足でサッカーをやるような子はおらず、ボールとシューズは持っていました。
サッカーチームの練習に参加できる条件としては、スパイクを持っている事が必須のようでした。
ある一定数、スパイクを持っていないため参加したくてもできない子がおり、かわいそうだなと感じました。
ボランティア活動以外の時間
ガーナ(アクラ支部)のイベント
毎週水曜日は、プログラムに関わらずアクラで活動しているメンバーが集まるイベントがありました(水曜日以外も集まる事はありました)。
ガーナの文化に触れられる機会を現地スタッフが用意してくれ、凄く楽しかったです。
ダンス・太鼓・お酒・ガーナの言語・ガーナの食べ物の作り方など。
旅行
土日は活動がないため、毎週ボランティアのメンバーと旅行に行っていました。
泊りでも行きましたし、どちらかだけ行く事もありました。
現場を見てこみ上げた想い
一番感じたことは、本当に楽しそうにサッカーをしている選手が多いなということです。
パス回しなどの練習では、常に笑顔でふざけているし、また試合になると、真剣な姿勢で異常なほどのボールへの執着心を見せます。
本当に楽しそうに、年齢関係なしに無邪気にサッカーをしています。
多くの日本人が考える、将来安定に生きる為に何かを諦めるという考えが無く、今やりたいことを楽しんでいるなと感じました。
23歳の特別上手い選手でもない選手も、夢は「プロサッカー選手」と言っていました。
正直、プロを目指しているチームの選手でさえ、ほとんどはなれないと感じましたし、なれるのはごく一部だそうです。
しかし、夢は「プロサッカー選手」なのです。
凄く羨ましかったです。
自分の気持ちのまま過ごしていることに。
本当のアフリカの姿を知ってほしい
アフリカといわれた時に、「貧しい人たち」と考える人は多いと思いますが、そのイメージだけではないぞということを伝えて行きたいです。
アフリカとよくひとまとめに言いますが、アフリカ大陸には50以上の国があり様々な暮らしがあります。
当たり前ですが、国によって経済状況などは違います。
私はガーナでのプログラム後、アフリカを縦断しました。
これはガーナで1ヶ月過ごす中で、私が思い描いていたガーナ(貧しい)と全く違っており、他の国ももっと知りたいと思ったからです。
この経験から、アフリカ大陸の国々についてもっともっと知りたいと思ったと同時に、周囲にも伝えていきたいと思いました。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。