海外で英語を教えたい
私はトビタテ留学JAPAN!の奨学金制度で、カンボジアで英語を教えに行く予定でした。
エージェントをインターネットで調べている時に、プロジェクトアブロードが一番最初に出てきました。
説明会にも行き、実際に留学に行った同じ高校生の方々から、その時の経験をお話ししてもらいました。
私の学校の先輩もプロジェクトアブロードでカンボジアへ国際ボランティアに行っており、その先輩のプレゼンを聞いて、自分もいってみたい!と思いました。
発展途上国に行き、少しでもそこの子供たちに手助けをしたいと思っていたので、私はこのプロジェクトアブロードのチャイルドケアプログラムを選択しました。
英語教育とアンバサダー活動の準備
カンボジアに行って一番したかった事は、現地の子供たちに英語を教えることでした。
なので、どのような内容でどのような授業をすれば、子供たちに英語に対する興味を持ってもらえるかを考えました。
そしてトビタテ留学JAPAN!は、アンバサダー活動といって、日本の文化を教えないといけなかったので、その活動も自分なりに色々考えてみました!
私はもう高校生で、正直あまり小学生と触れ合うことがなかなかないです。
なので、どう触れ合えばいいのかが不安でした。
主体的に工夫を凝らした活動
時系列に合わせて、活動報告をします。
初日の授業では、2年生と3年生を担当しました。
2年生は、折り紙で犬、お花を作って、紙相撲もしました。
事前に相撲の形を日本で切り取っていたので、それを子供たちに配って、私が持ってきた色鉛筆も配り、相撲を作ってもらいました。
折り紙で犬を作る前に、いろんな色を英語で言ってもらいました。
私が子供たちに聞こえやすくするために、大きな声でその色の折り紙を持ち上げていったら、「Pink! Yellow! Blue!」とみんな大きな声で言ってくれました。
相撲も、みんなお手本として私がつくった相撲をみて、丁寧に書いてくれました。
3年生は、折り紙で犬を作って、ハーモニカーでカンボジアの曲を流して歌いました。
その曲は、本当に子供受けが良くて、楽しく子供たちが授業を受けられた思います!
その次の活動日には、4年生と5年生を担当しました。
4年生は、折り紙を使って、色を覚えてもらい、そのあとに大繩を使って何人かで縄跳びをしてもらいました!
みんな楽しそうに、「次は僕!次は私の番!」と興味深々でした。
5年生は、最初に折り紙で色の確認をし、紙飛行機を作ってもらいました。
そのあとに、飛行機を使った文章を作りました。
例えば、「The airplane flies in the sky」と言ってもらったり、事前に天気のポスターを作っていたので、それと一緒に天気も覚えてもらいました。
そのあとに外に出て、紙飛行機を飛ばしてもらいました。
予想より風が強かったのであまり飛びませんでしたが、子供たちが喜んでくれたので良かったです!
活動3日目は、ゴミ捨てと手洗いを教えました。
ゴミ捨ては、ポスターを作成し、どこに何が入るかを教えました。
そのあとに、ゴミ袋を同じグループのボランティアの3人が持っていて、Recycle, Compost, Trashで分けました。
外に出て、外にあるゴミを私が持っている袋に入れてもらいました。
活動3日目は、6年生と幼稚園生を担当しました。
6年生には、折り紙で紙飛行機と鶴の折り方を教えました。
さすが一番上の学年だなって思うくらいしっかりしていて、英語も本当に上手でした。
幼稚園生は6年生と真逆で、指示しても全く聞かないし、座らないし、勝手に外に出て行ったりするぐらいでした。
幼稚園生は、教えるというよりは、ひたすら英語の曲を歌う感じでした。
ABC, Head shoulders knees and toesをどんどん早くしたり、振り付けを入れてtwinkle twinkleなどをしました。
一番子供たちが集中してくれたのが、Simon says。
どのゲームよりも、みんなが聞いて遊んでくれました。
外に出て、手をつないで円になり、わあーと叫びながら、みんなで円の中心にむかって走るゲームをしました。
とても楽しくやってくれたので、良かったです。
活動最終日は、4年生と5年生を担当しました。
4年生は、「I like to~」という趣味についての授業を行いました。
事前にポスターを作成し、Swimming, Fishing, Running, Football, Reading, Writingなどなどをあげて、その言葉を使って文章を教えました!
He likes ~、She likes ~などをやりました。
外に出て、ボールを使ったゲームを、内容と合体させて授業をしました。
ボールを投げて、ボールを持っている人以外が「What is your hobby?」と聞き、ボールを持っている人が「I like ~」と答えました。
5年生には、『将来の夢』についての授業をしました。
最初は、カンボジアの子供たちはどうなのかと思っていましたが、色々な職業に興味深々でした。
ポスターで色々な職業(Pilot, Police, Teacher, Flight Attendant, Doctor, Fire Fighter)を作りました。
4年生と似ていて、その言葉を使って文章を作りました。
「I want to be a ~」という文章を作り、更に「He wants to be a ~」や「She wants to be a ~」といった表現を教えました。
私は折り紙で事前にメダルを人数分作成していましたので、残りの部分である、ひもとテープを子供たちに作ってもらい、首からさげられるようにメダルを完成させました。
そのメダルの真ん中には、将来の夢を書いてもらいました。
日本ではありえない生活の醍醐味
滞在先のホテルでは、まずエアコンが各部屋によって温度を同じに設定したとしても全く違ったりしましたが、どうにか自分が好きな温度に調節することができました。
電気もつかなかったり、ドライヤーもいきなり切れたりしました。
水道も水が出なくなったりして、私とルームメートがいじって直してたら、泥水がでてきてびっくりしました。
ホテルの中で野良猫が住んでいたり、ヤモリも出てきました。
でもこの全部は、私の留学の中での新しい発見だったので、いい思い出になりました。
洗たくは自分で洗っている子がいたり、アドバイザーの方がラウンドリーに出す日を事前に教えてくれて、その日に洗濯したいものを袋に入れて出していました。
ルームメイトは、同じ日本人の2個上の子で、仲良くしていました。
夜に友達を部屋に呼んだりして、その日の感想や、授業内容なども一緒に考えていました。
トランプなどもしました。
カンボジアでの衝撃と苦労
カンボジアに行って、たくさん新しい発見をしましたが、一番驚きだったのが、場所によって身分の差が激しいことでした。
週末に7時間かけて別の場所に移動をしましたが、その間のトイレ休憩所で驚きを目にしました。
小学1年生くらいの女の子が、赤ちゃんを抱えながら、生きているタランチュラを売っていた様子です。
本当に驚きました。
1ドルで買って買って、と通りかかる私たちボランティアに声をかけてきました。
バスの中にいるメンバーにもわかるように、外から、生きているタランチュラを口の中にいれて見せてきました。
それをみて、ほかの子たちが、ありえないんだけどなどと言っているのを聞いて、ちょっと心がやられました。
子供がこのような生活を送っているのをみて、悔しくなる自分がいました。
自分は何でこんな子たちに、何か手助けを出来ていないのだろう、という気持ちでいっぱいでした。
苦労したのは、日本の子たちは元から友達同士で参加しているわけではなかったので、元から友達同士で参加していたヨーロッパ圏の子たちと、どうしてもあまり仲良くなれなかったことです。
仲良くはできましたが、あまりほかのアジア人に比べて話すことができませんでした。
発展途上国カンボジアで学んだこと
今回、私は発展途上国に行くのが初めてでした。
カンボジアは貧困な国で、苦しい生活を送っている人がほとんどだと思い込んでいる自分がいました。
しかし、それは正しくもあり、正しくない部分もありました。
カンボジアは貧富の差が激しいですが、貧困な人は確かに苦労はしています。
しかし、ずっと笑顔がない生活を送っているわけではありませんでした。
その人たちも、その人なりに楽しんで、生活を一生懸命していました。
だから、決してみんなが笑顔のない生活を送っているわけではないことを、私はこの留学を通して学ぶことができました。
子供が大好きな私は、あまり高校生になってから小さな子供たちと触れ合うことが少なくなったので、接し方に迷いましたが、それも学ぶことができました。
私はアメリカからの帰国子女なので、英語には困ってはいませんでしたが、英語を日本であまり使わないので忘れていました。
でもカンボジアにきて、海外からのボランティアの人と英語で話す機会が多かったので、英語力を少し取り戻すこともできました。
また、日本にいた時には虫が私の大の苦手でしたが、カンボジアには虫が部屋にもいるのも普通だったので、虫が平気になりました。
将来への意気込み
本当にすべてのことが、私にとって最高な経験、最高な思い出になりました。
世界中からきている高校生と協力し、ボランティアをできたのも、最高な思い出です。
最初は不安でしたが、最終的に悔いのない留学にすることができました。
最初、発展途上国であるカンボジアに対しての考え方が「現地の人は、ほとんど笑顔のない生活を送っている」でした。
でも実際カンボジアに来てみると、たしかに自分が予想していた通り、一日一日一生懸命に生きている人もいました。
でも、それは決して全員ではない。
その人たちも苦労しながら生活をしていますが、その人たちもその人たちで幸せそうにしていました。
私の将来の夢は、発展途上国に行って、子供たちに希望を与えることです。
特に教育面を助けたいと思っています。
なので、学校を建てたり、教師が足りないので、その国に増やしたりしたいです。
しかし、このようなことは、まだ私には知識も足りないので、少しずつ目標を立てて、一つずつ達成していきたいと思っています。
私は、今回行った活動をいろんな人に伝えていきたいと思っています。
日本での生活が普通ではないこと、発展途上国の現状を伝えること、そこで気づいたこと、何がその国では足りていないのかを伝え、発展途上国に還元していきます。
これから参加する高校生へ
私も、最初は不安なことでいっぱいでした。
実際、後半の最初は、仲が良かった子たちが途中抜けてしまい、後半どうすればいいのかわかりませんでした。
でも、残った子たちと励まし合って、積極的にいろんな人と仲良くなり、協力することができました。
子供たちとの接し方も不安でしたが、元気で明るく積極的に子供たちに話しかければ、全然大丈夫でした!
私はカンボジアに行く前は虫がとても苦手でしたが、それも克服することもでき、日本で平和贅沢をして生活しているのが当たり前ではないことにも心から思って、実感することができました。
この経験を心から良かったと思うように行動するのは、自分次第だと思います。
積極的に行動、活動して、最高な経験にし、その経験を日本に帰ってきてからも、いろんな人に伝え続けてください!
なかなか発展途上国に行くことはないので、悔いのない留学にできるように頑張ってください!
応援しています!
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。