新しいことに挑戦したい

まず、私がケニアでの高校生スペシャルの医療ボランティア活動に参加した理由をみなさんに紹介します。

私は将来、医者になりたいと考えています。

一般的には、大学に進学してから初めて病院で実習できます。

しかし、この医療ボランティア活動ではそのような貴重な経験を人よりも早くできます。

また、ケニアの医療状態にも興味がありました。

発展途上国であるケニアでは衛生状態が日本よりも悪く、地方では高度な医療を受けることができません。

そのような国の病院で実習するのは、日本の大学にいてもなかなか経験できることではありません。

マラリアやエイズなどの感染症が他の地域よりも蔓延している、アフリカならではの経験ができると思います。

例えば、日本ではなかなか見ることのできないマラリアの検査器具などを病院で見ることができます。

異文化に触れることの大切さ

私は医療だけではなく、海外の文化にも興味があります。

このプログラムでは、さまざまな国からの高校生と共に活動します。

私の場合は、アメリカ人、オランダ人、ベルギー人に私を加えた4人が同じプログラムに参加していました。

また、フランス人とスペイン人が違うプログラムに参加していましたが、私たちと同じ家で暮らして、時には同じ活動をしました。

他の国から来たボランティア高校生と活動していると、現在の日本の立場や海外の文化の違いを知って驚きました。

このような異文化に触れられる環境なので、このプログラムは英語の勉強にも活用できると思います。

学校では英会話をあまり練習しないと思いますが、このプログラムでは存分に練習できます。

英語が苦手な人でも絶対に大丈夫です。

なぜなら、参加するボランティアの多くは第一言語が英語ではないからです。

どちらかと言うと、自分の意思を相手に伝えようとする気持ちの方が大切だと思います。

また、国によって特有のアクセントがありますが、それを聞き取れるリスニング力も身につくと思います。

何よりこの活動を通じて、間違いなく良い方向に自分の価値観は広がっていくと思います。

活動を有意義にするためのコツ

この高校生スペシャルプログラムを通じて自分に得られるものを最大限にするために、心掛けるべきことがいくつかあります。

一つ目は英語力です。

このプログラムでは、基本的に日本語は通じません。

学校で習う基礎的な英会話力は必須となってきます。

また、自分の意見を英語で言える必要があります。

難しい単語を話す必要も、難しい文法を使う必要もありませんが、最も基本的な英語表現をマスターしておくことが重要です。

できるだけ英語で表現できるようになりましょう。

二つ目は積極性です。

活動中は自分に仕事が与えられるというよりも、自分から仕事を積極的に見つけて手伝って行く形となっています。

自分に今何ができるのか、常に考えて行動していくことが重要です。

このプログラムでは、自分の要望通りに計画が変わっていくので、決められている計画通りに動く必要はまったくありません。

現地スタッフに積極的に自分の要望を伝え、相談してどんどん自分にあった活動に変えていきましょう。

三つ目は教養です。

日本の教養はもちろん、海外の教養も知っていることが望ましいです。

最低でも日本の教養(歴史や文化など)は知っている必要があります。

海外では英語は話せて当たり前、そして第二外国語を話せることが望ましいとされているので、どんどん学んでいきましょう。

参加準備と活動内容

私の活動の様子を日記形式でみなさんに紹介したいと思います。

あまり詳しく載せるとネタばれになるので、概要を書いています:

出発まで1週間前

私の場合は、実際に行くという実感があまり沸きませんでした。

出発までに黄熱と狂犬病のワクチンを接種しました。

活動先がナニュキならば、マラリアの薬はなくてもいいと思います(必要だと思う方は準備した方がいいです)。

金曜日(日本出発日)

関西国際空港を出発

日曜日

ケニア(ナニュキ)に到着

月曜日

町の探索

病院での診療科の紹介

自分の興味のある診療科で活動

火曜日

入院患者の世話や入院患者とのお話

私が配属された病院には多くの患者がいた

ここでは医療の実際の現場を見ることとなる

その中でショッキングなことも目にする

スワヒリ語の授業

水曜日

村に派遣され、ボランティア主体で臨時の診療所を運営する

主に血圧や血糖値、体重、体温の測定と医薬品の供給などを行う

モールで買い物

木曜日

入院患者の世話や入院患者とのお話

金曜日

本来の計画を変えて、小学校で生徒との交流

授業への参加など

文化の授業

モールで買い物

土曜日(週末)

サファリへ旅行

サファリには外国人が多かった

赤ちゃんのライオンを見ることが出来たのは運が良かった

主に見た動物:ゾウ、シマウマ、キリン、鹿、バッファロー、サイ、ハイエナ、ライオン

トイレもとてもキレイで驚いた

モールで買い物

日曜日(週末)

マサイ族の村への旅行

動物保護所への旅行

月曜日

歯医者での手伝い

麻酔を打つ、歯を抜く、吸水する、虫歯の部分を手動で削る、手術後の後片付けなどを体験できた

火曜日

産婦人科で赤ちゃんの世話

障がい者の子供たちが集まる施設を訪ねる

水曜日

村に派遣され、ボランティア主体で臨時の診療所を運営する

主に血圧や血糖値、体重、体温の測定と医薬品の供給などを行う

モールで買い物

木曜日

産婦人科で出産の補助

赤ちゃんの世話

金曜日

歯医者での手伝い

麻酔を打つ、歯を抜く、吸水する、虫歯の部分を手動で削る、手術後の後片付けなどを体験できた

土曜日(ケニア出発日)

ケニア(ナイロビ)を去る

日曜日

関西国際空港に到着

予定していた便が台風で欠航となり、予定よりも一日遅れた

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ケニアで仲間と食事を楽しむ日本人高校生ボランティアS.N.さん

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。