海外で医療活動をしたい!
その気持ちは中学~高校生のときに思い始め、母親も医療関係者だったので看護師になりました。
看護師として急性期の病院等様々な臨床経験を積んで、いよいよ海外へと思いました。
色々な団体のサイトをみて比較しながら、プロジェクトアブロードのサイトを見つけました。
決め手となったのは「英語力の規定がない」「自分で期間を決められる」でした。
これしかないと思い、すぐに応募しました。
自分なりの工夫
参加するにあったて一番の不安は「英語力」でした。
中学英語レベルだったので不安がありましたが、オンライン面談を通じて色々と話を聞いていく内に不安を払拭していきました。
自分なりに不安を少しでも無くしたかったので、渡航までの短い期間でオンライン英会話を行いながら英語に慣れていきました。
公衆衛生プログラムを選んだ理由
最初は病院のボランティアで参加をしようと思いましたが、アドバイザーの方に病院だとできることが限られるから「公衆衛生」で地域を回る方が面白いと思い公衆衛生のプロジェクトに決めました。
カンボジアの公衆衛生活動
月~金までが活動日で、各曜日によって行く場所が異なります。
ヘルスチェックをするときは、医療道具はもちろん医薬品や創傷処置の物品等を準備してから地域を回っていきます。
薬の名前は英語で難しいですが、日本の薬と似ている名前が多いのですぐに覚えました。
公衆衛生は予防も含まれるので、地域に行って自分たちが作成したポスターで様々な疾患等についてレクチャーしたりもしました。
レクチャーのテーマは自分たちで考えたり、現地スタッフに指示を貰ったりしました。
カンボジアの人々は米が主食で、間食もたくさんするため高血糖(400~600㎎/dl)の方が多くいたので、糖尿病の病態や症状、予防策等をレクチャーしました。
糖尿病はかなり深刻なので、今後も続けてくれたらいいなと思います。
言葉の壁
レクチャーは英語で行い、現地スタッフがクメール語に翻訳し伝わっていきます。
自分は英語力不足なので調べながら、なるべく訳しても意味が変わらないようにと心掛けていました。
英語で伝えられない部分もあったりしたので「もっと英語力があれば」と心底思いました。
カンボジアでの生活について
アパートメントで共同生活でした。
2人部屋だったのですが、相方は日本人でしたが2日後に帰国予定でほぼ全部の期間を1人で過ごしていました。
シャワーやトイレは綺麗でお湯もしっかりでるので快適に暮らすことができました。
食事は3食現地スタッフが作ってくれて、全て美味しかったので問題なかったです。
洗濯は近くのランドリーで仕上げは翌日と早かったです。
飲料水はアパートメントにウォータサーバーがあるので、持参した水筒に入れて、飲んでました。
僕の行った時期はボランティアが少なかったのですがイギリス、スウェーデン、デンマークと色んな国のボランティアと交流することができました。
英語は難しいのですが、ニュアンスで理解しながら、わからないことは調べるといった感じでコミュニケーションをしてました。
僕が話したり、わからなそうにしているとゆっくり話してくれたり、アプリで訳してくれたりとみなさん優しかったです。
休みの日はボランティア仲間で、アンコールワットやロン島に行き楽しく過ごせました。
またカンボジアの旧正月にあたるソンクラーンも滞在時期が重なったので、現地スタッフと参加することができ、とても楽しかったです。
今回の参加を通じて感じたこと
今回のプログラムを通じて「自分の中で足りないもの」がわかりました。
医療面では、カンボジアの医療を目の当たりにして色々な面で知らないことが多いのかなと思いました。
「血糖値が高い、血圧が高いけど薬飲めば大丈夫でしょ?」という感じで、あまりその先に興味がないのかなと感じました。
まだまだ医療が未発達で受けたくても受けられない現状で、改めて日本の豊かさを目の当たりしました。
生活面はどこでも生活できると自信は持てましたが「英語力」の壁は身をもって気づかされました。
もっと勉強しようと思いました。
自分らしい人生に向けてさらに前へ
僕は今後も看護師として海外へ行きたいと思っています。
どういった形になるかはわかりませんが、今回の経験で様々な事に気づいたので自分自身成長するために頑張りたいと思います。
その1つとして今は離島で働いて、自分自身のレベルをスキルアップさせて必ず海外にもう一度チャレンジします。
今回の経験は僕の人生にとって大きく影響を与えてくれました。
決して1人では出来ない経験だったので現地のボランティア仲間、カンボジアの現地スタッフをはじめ、関わってくれた全ての人に感謝したいです。
本当にありがとうございました。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。