ずっと、アフリカに行きたかった

参加のきっかけは、小さいころからテレビの影響でアフリカに興味があり、いつかアフリカに⾏きたいと思っていたこと、少し国際協⼒について学習し、実際に途上国といわれている国にいって、⾃分の⽬で確かめたいと思ったことの2つです。

このプログラムに決めた理由は、学校の先輩が参加していたこと、ガーナはアフリカの中でも治安のいい国であったこと、⼦供たちの教育に興味があったことの3つです。

直前まで期末テストだったこともあり、渡航前は、これからガーナに⾏くという実感が正直無かったです。

当⽇も22時発の⾶⾏機だったため、いつも通りの⽣活をしていたので、緊張をすることなく家を出ました。

「忘れ物をしても、現地調達すればいいや」くらいの気持ちでパッキングをしましたが、特に「これが無くて困った!」ということもなく、無事に2週間乗り切りました。

⾶⾏機を⽬の前にすると、さすがに「これから家族や友達、⽇本⽂化と離れて2週間すごすんだ」という実感がわき、少し緊張しました。

でも、ドバイで乗換えをしてアクラについたときは、まだガーナに来たという実感はわきませんでした。 

高校生ボランティアとして

⼀⽇のおもなスケジュールは、以下のような感じでした:

時間 活動
~8:00 起床
~9:00 朝⾷
9:00~12:00 午前中の活動
12:00~13:00 お昼ごはん
13:00~15:00 午後の活動
15:00~16:00 ⼦供たちと遊ぶ
16:00~ ⾃由時間、夜ご飯
22:00 ⾨限

午前中の活動では、砂⼭をシャベルで崩して、そこからセメントを作る作業をしました。

そのセメントで、もろくなった壁を修復し、床のでこぼこをなくしたりしました。

⾼いところの作業など本当に体⼒が必要でしたが、仲間とともに助け合いながら、楽しく作業することができました。

午後は、⼦供たちへのティーチングがメインでした。

⼦供たちは、アルファベットを読んだり書いたりができないので、読み⽅を教えたり、「Sをかいてみて!」といってかけなかったら、正しい書き⽅を教えてあげたりしました。

できたときには「Give me five!」というと、とてもかわいらしい笑顔でハイタッチをくれました。

2週⽬は、校舎の修繕が間に合いそうに無かったので、ほとんど午前中の活動と同じことをしていましたが、時々授業の終わった⼦供たちがお⼿伝いをしてくれました。

⼀番印象に残っているのは、活動先に⾏く最後の⽇です。

もうこれでお別れ!となったときに、バスに乗ろうとすると、ずっと私と遊んでくれていた⼥の⼦たちがやってきて、泣いて別れを惜しんでくれました。

まさか泣いてくれるとは思わなかったので、本当にうれしかったです。

いつかこの⼦たちが⼤⼈になったら忘れられてしまうかもしれないけれど、この⼦達のために⾃分ができることを⾒つけて、頑張ろうと思える出来事でした。

ガーナでの生活面

滞在先は、とても快適でした。

トイレが時々流れなかったり、バスルームに電気が無いので、⼣⽅までにシャワーを済ませる必要があったりしましたが、慣れてしまえば⼤丈夫でした。

⾷事は、はじめのほう⾟い味付けが多かったのですが、3⽇⽬の夜からほぼ毎晩プロジェクトアブロードのスタッフとホストマザー、ボランティアメンバーの皆で、次の⽇のご飯3⾷について話し合う時間が設けられました。

そこで、「あんまり⾟いのはいやだ」と皆で意⾒が合ったので、次の⽇から⾟いものが減りました。

あとは、南国フルーツが多かったです(私はおなか壊すのが怖くて⾷べませんでしたが)。

ホストファミリーは、マザーとその⼦供たち5⼈でした。

⼦供たちが⽇本語に興味があるらしく、⽇本語をたくさん教えてあげました。

かわりに、現地の⾔葉も教えてもらったりしました。

マザーはとても優しく、はじめのほうは周りについていけなかった私に気を使ってくれたり、体調を崩したときにはわざわざミックスフルーツジュースを作ってくれたりしました。

ルームメイトは、私含め15⼈いて、イタリア6⼈、フランス5⼈、アメリカ2⼈、ノルウェー1⼈でした。

男⼦は5⼈、⼥⼦が10⼈でした。

全部で4つの部屋があり、⼤体国別で部屋が分かれました。

私は、英語しか話せないので、アメリカ⼈の⼥の⼦ふたりと同じ部屋でした。

時々喧嘩もしましたが、とても仲良くなりました。

⽇常⽣活は、本当に⼼配することは無いと思います。

逆境から学んだ自分のこと

⼤変だったのは、⾔語と⽂化の壁かなと思います。

⾔葉の壁は、なんとかして乗り越えられましたが(真夜中ひとりで猛勉強しました、、)、なぜか英語をそこそこ話せる⼦だと思われ、みんながマシンガンのようにものすごいスピードで話してくるので、追いつくのが⼤変でした。

⽂化の壁は、やはり乗り越えるのが難しかったです。

⽇本⼈は「黙ってても空気を読んでね」、という感じがありますが、外国⼈はまったく察してくれないので、全部⾃分で表現しないとダメなのが、⽇本⼈の私には少し難しかったです。

最後のほうには、素直にものを⾔える⼦にはなりましたが、「どこまでいっていいんだろう?」と遠慮してしまいました。

「ここは⽇本とは違うんだ」と、何回も⾔い聞かせることで克服することができました。

私が得たかけがえのない成長

プログラムを通じて、⾃分の意⾒をはっきり⽰す⼒、逆境を乗り越える⼒がついたと思います。

⾃分のぶれない意⾒をしっかり持ち、それをどんどん周りに表現しないと、海外では他の⼈に認められないということを、ボランティアメンバーと過ごす中で学びました。

逆境を乗り越える⼒は、ガーナで過ごした2週間の中で、⽇本⼈どころかアジア⼈も0の環境で本当に鍛えられたなぁとおもいます。

シャワーがどんなに冷たくても、どんなに⽔圧が弱くても、頭を使って効率のよいシャワーの浴び⽅を思いついたり、⾔葉がわからなくても、なんとかして相⼿の⾔いたいことを受け取れるようになったり、、、

「でも大丈夫!」と考えられる⼒がついたのは、本当によかったです。

この経験を未来へ

⾟いこともあったけれど、楽しいこともあり、本当に有意義な2週間でした。

⾒た⽬が違っても、⾔葉が違っても、「みんなおなじ地球に住む⼈間同⼠なんだから、助け合って当然だよね」という考えができるようになり、これから⾃分の⽬標に向かって頑張ろうと思えるいいきっかけになりました。

参加して本当によかったです!

これからの⽬標は、国際関係のことを学べる⼤学に⼊り、⼤学⽣になってもこういった現場に⾜を運ぶことを忘れないようにしたいです。

そして、⼤⼈になったらたくさんの困っている⼈たちに⼿を差し伸べられる⼈になり、世界中の⼈が幸せになれるような活動に貢献したいです。

これから参加する高校生へ

失敗を恐れず、やりたいこと全部やってください。

たったの数週間しかないガーナでの⽣活を充実させるかさせないかは、すべて⾃分次第です。

全⼒で頑張って楽しんでください!

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ガーナでチャイルドケア&地域奉仕活動 丸⼭莉⼦

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。