語学だけではない学びを得たい

参加の理由は、海外でボランティアをしてみたかったから。

また、語学だけでなく、プラスαの活動ができるこのプログラムに魅⼒を感じたから。

そして教科書や本で学ぶのではなく、実際に⽬で⾒てみたかったから。

渡航前はとにかく楽しみだった。

しかし、英語だけではなく、ホームステイではスペイン語を話さなくてはいけないのが不安だった。

ボランティア活動で得た学び

実際に、幼稚園での先⽣の補助や、簡単な英語と⽇本語のフレーズ、歌を教えた。

デイケアで⼦供と遊んだり、先⽣の補助、フルーツサラダ作り、その他⾷器洗いや給⾷の⼿伝いなどを行った。

また、折り紙を使ってペルーのシンボルである⿃の折り⽅を教える授業をした。

ボランティアを通して、幼稚園で⼤⼈数の子供たちに対して⼀⼈しか先⽣がいなかったり、インフラが整備さらていない不便な⽣活を送っているなどという、ペルーの問題点や必要とされていることを⾝をもって感じ、考えるきっかけとなった。

午後は、観光や現地の⽂化に触れる機会が多くあり、ペルーを思う存分感じることができた。マチュピチュは世界史の授業で習ってから魅⼒を感じ、ずっと⾏ってみたかったため、⼭を登りきって⾒えたマチュピチュの光景は今でも忘れられない。

ほかにも、⽼⼈ホームで⼀緒にゲームをしたり、お話を聞いたりした。

⽇本⼈参加者は⼀⼈で、他は英語圏の⼈が多く、注意事項、その⽇の連絡など全てが英語だったため、聞きもらしがないように、また⼀回で理解しなくてはいけなかったのが特に⼤変だった。

活動と活動の間の空き時間も、ボランティア仲間との会話は全て英語で、頭が休まる時間がなくて⼤変だったが、とても英語⼒はついたと思う。

ペルー生活の山越谷声

ホストファミリーはとても優しく明るくて、会うたびにペルー流のハグとキスの挨拶で暖かく迎え⼊れてくれた。

でも、英語が話せる⼈が⼀⼈はいるとの説明だったが、ホストマザーとの会話は全てスペイン語で⼤変だった。ホストファミリーとも全てスペイン語での会話で、今まで全くスペイン語に触れたことがなかったため、コミニュケーションを取るのにとても苦労した。

⾷事は毎⽇様々なペルー料理を提供してくれて、とても美味しかった。

⽇本⾷に味付けが似ていて、とても⾷べやすかった。

滞在先では⼀⼈⼀部屋個室が⽤意されていた。

同じ滞在先には、私の他にアメリカ⼈が三⼈、フランス⼈が⼆⼈だった。

空き時間があると、⾃然にみんなで集まり、雑談をしたりお互いの⽂化や⾔語を教えあったり、楽しい時間を過ごすことができた。 

南米生活で気づいた自分の環境

私は⽇本では夏の時期に⾏ったが、ペルーでは朝晩は氷点下、⽇中でも20℃に届かないことが多かった。そんな中温かいシャワーはない、暖房はない。

電気の停電や、⽔道の⽔が⽌まってしまうことはよくあること。

⽔道の⽔は飲めない、トイレットペーパーは流してはいけない。

幼稚園では⽔道が通っていなくて、汲んだ⽔で⼿を洗ったり、給⾷を作らなくてはならなかった。

そんな⼤変な暮らしをしたことによって、帰国してから、いかに⽇本の⽣活は便利なもので溢れているのかということに気が付かされた。

また、観光地に⾏って、とても整備された綺麗な建物や、お店がある中、物を売り歩いている⼦供や、道端に座ってお⾦を求める⼈などがいたことがとても衝撃的で悲しかった。

地球の裏側ペルーで実感できた自分の強さと成長

⽇本の裏側のペルーまで⼀⼈で⾏くということで、不安も⼤きかったが、⾏くまでに⽇本⼈に限らず様々な国の何⼈もの⼈に声をかけて頂き、沢⼭の⼈との繋がりができた。

何より⼤きかったのが⼈との出会いで、とても優しく温かいホストファミリー、⼤変なことがあっても⽀え合えるボランティア仲間と出会うことができてとても良かった。

プログラムを通して、⽇本の⽣活がどれほど整備されたものなのか改めて感じることができた。でも、整備されているから、⽣活が楽だから幸せというわけではなく、⼤変な⽣活でも様々な幸せの形があることに気がついた。

また、⽇本での当たり前は、⼀歩外に出れば通⽤せず、⾃分の中の当たり前を当たり前にせず、様々な環境に適応していくことが必要なことを学んだ。

⽇本⼈参加者が⼀⼈だったということで、⼆週間全く⽇本語を話せず、全て英語とスペイン語だけでとても⼤変だったが、⾔語の能⼒はもちろん、様々な価値観やバックグラウンドを持った⼈とのコミュ二ケーション⼒が成⻑したと思う。

これからへの決心

現地では、物を売り歩いている⼦供や、お⾦を求め、街中に座る⼈がいる光景がとても衝撃的だった。

そんな光景をみて、そのような⽣活を少しでも良くするための⽀援ができる活動に参加したいと思った。

また、幼稚園に⽔道が通っておらず、汲んだ⽔での⼿洗いや、給⾷の準備で、とても衛⽣⾯が⼼配になり、そのような環境をどうしたら改善できるのかなどを勉強したいと思った。

また、英語やスペイン語を上⼿く話せず、伝えたいことが伝えきれなかったり、コミュ二ケーションが難しくてとても悔しい思いをしたから、思う存分⾃分の語学⼒を発揮して、世界へ発信したり、様々な情報を取り込んだり、コミュ二ケーションを取るツールとして活⽤できるように、もっと勉強したいと思った。

これから参加する高校生へ

夏休みの⼆週間全く勉強をすることができないということで、参加を悩んだこともあったが、勉強以上の経験し、充実した⼆週間を過ごすことができたため、参加して本当に良かったと思う。

始めは両親にも⼼配され、参加を反対されていたが、⾃分でなぜ⾏きたいのか、何がしたいのかプレゼンをして参加を許可してもらえた。私はここで参加を諦めなくて本当に良かったと思っている。

もし⼆週間勉強ができないということで悩んでいるなら絶対に参加したほうがいい。

何もしない⼆週間、充実した⼆週間、同じ⼆週間でもそれをどう使うかはその⼈次第。

是非参加して、自分の人生を変えるきっかけにしてほしい。

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ペルーでチャイルドケア&地域奉仕活動 堀越菜々

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。