医師に向いているか確かめたい

私は元々医療に興味がありましたが、自分が本当に医師に向いているか進路選択で迷っていた時に、以前プロジェクトアブロードのボランティアに参加した経験がある兄の勧めもあり、実際の医療現場を体験できるこのプロジェクトに参加することを決めました。

渡航前の気持ち

渡航前は、一人で海外に行くことが初めてだったのでとても心配でしたが、事務局の方が同じタイミングでタンザニアに行く高校3年生の女の子を紹介してくれたので、事前に連絡を取ることができ、成田から一緒の便で出発するとができたので安心しました。

タンザニア到着後は空港まで現地スタッフが迎えに来てくれ、他のボランティアと一緒にそれぞれのホームステイ先の家に向かいました。

そこで4週間一緒に過ごすボランティアやコーディネータースタッフ、ホストファミリーと英語で会話できるかとても心配でしたが、ホームステイ先の家に着くと、参加者12人中3人だけが海外から来たボランティアで、残りは日本人で、ちょっと拍子抜けしました。

病院での学習の日々

私たちは2つの病院に行きました。

1つ目の病院はアルーシャ市外にある総合病院でした。

そこではお医者さんが不妊手術や膿瘍のこと、医療器具の使い方を教えてくれました。

2つ目の病院は市内にあり、1つ目の病院よりは患者さんが多い病院でした。

そこでは、実際に割礼や帝王切開の手術を見学しました。

また薬局では、処方箋を見ながら薬を棚から探し、薬剤師さんに渡す体験もしました。

薬剤師さんはお腹の寄生虫やハエによる目や鼻、口の病気などについて沢山教えてくれました。

病院での経験は私にとっては毎日が新しいことばかりでとても充実していましたが、とにかく医療英単語が難しく、翻訳と意味調べを繰り返していました。

私を変えてくれた医療アウトリーチ活動

アウトリーチではマサイ族の村に行きました。

お医者さんの診察と薬の処方を見学した際には、1年ぶりに持病の薬をもらったと笑顔で帰るマサイの人に会い、私は普段なかなか医療を受けられない人に医療を届けることの素晴らしさにとても感動しました。

その他のさまざまな活動

お医者さんの指導のもと、手術に使う器具を使って生の鶏肉の縫合をしたり、オレンジに注射したり、骨折時の包帯の巻き方など、医療処置の練習をしました。

また、現地の小中学校で口腔衛生や避妊についての教育を行いました。

事前準備は大変でしたが、子供達が可愛かったです。

休日には全員でマサイ村やサファリ、滝などに行ったり、料理教室やカラオケをしました。

第ニの故郷となったステイ先

ホームステイ先は現地ではとても立派な家で必要なものは一通り揃っていました。

ただ、水回りはあまり整備されておらず、お湯が出ないことが頻繁に起きたりトイレの水が流れないことや水がつまることが日常でした。

また、停電も突然起きたりしました。

食事は主に加熱した野菜、ご飯、白身魚や肉のスープ、フルーツなどで個人的には口に合い美味しかったです。

ホストマザーはとても優しく娘のように接してくれました。

決意が固まった

アウトリーチや病院では現地の医療事情の深刻さを目の当たりにしました。

マサイ族の人々のように必要な医療が受けられない環境にある人々にも広く医療を届けられるように、私は将来医者になりたいと強く思うようになりました。

来年は、アフリカ以外でも医療ボランティアに参加して、それぞれの国における医療の現状を見聞きしたいです。

これから参加する高校生へ

もし行こうか迷っていたら、まずは行ってみるといいです。

行ってみて「損したなぁ」って思うことは一つもありません。

そこで、行く前に日常で使う英語力と、産婦人科をメインとした医療英単語、挨拶などの簡単なスワヒリ語を勉強しておくことをおすすめします。

もし病院や日常とかでわからなかったり、もう一回言ってほしいと思ったら、躊躇せずにすぐ質問した方が良いです。

思い切ってチャレンジすれば、日本では経験できない感動や発見、出会いがあると思います。

是非楽しんできてください!

Asante! Bahati njema!

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この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。