夢をもっと明確なものへ
もともとボランティア活動に興味があり、子供が好きだった私は、将来のことを考えていかなければならないこの時期に実際に経験をすることで、なにかもっと明確な夢をもつことができると考え、参加させてもらいました。
このプログラムを選択した一番大きな理由は、世界中の同年代の学生たちとチームになれるという点に魅了を感じたからです。
また、先輩方の声を聞き、サポートが手厚いことも知り、使わせてもらおうと思いました。
渡航前のまさかの不安
私は、おそらく他の人と比べると行動をするのが遅くいつもギリギリになってしまいます。
渡航前も、出発当日の朝になり、持っていく予定の紙芝居をまだ描けていないことが発覚し、急いで仕上げました。
出発が夜だったので無事に間に合い本当に良かったです。
こんな風に、荷物の準備も持っていく資料などの準備もすべてギリギリだった私は本当に、出発するんだという自覚が全然湧いてこず、初めて自覚したのが、1人で飛行機のターミナルまで行くトロッコに乗った時でした。
そのときに、ずっと「大丈夫、なんとかなるよ」と楽観的に考えていたのが嘘のように不安に襲われました。
あのときの不安は、今までに感じたことのないものでした。
現実と向き合った先で
ボランティア活動の主な流れは、午前中に小学校のペンキ塗り、午後からは小学校の生徒たちとのふれあいというようなものでした。
普段はなかなか経験しないことばかりで、学ぶことばかりでしたが、1つ残念だったのは、私たちが夏休みであるのと同じように小学校の子供たちも夏休みに入り、生徒があまり来ていなかったということです。
何度も、「思ってたのと違う…。」と思いました。
しかし、生徒が少ないという状況でも毎日の活動は本当にハードで、毎日その倍以上の人数の子供たちを相手にしている先生方の凄さを感じました。
また、少人数の中でもできることはたくさんあって、私が持っていった紙芝居、駒やけん玉もみんなとても目新しいらしく、楽しく遊んでくれました。
この活動を通して、自分は人の笑顔を見ることが本当に好きだということを改めて気付かされましたし、先生という仕事は、そう甘くないということも知りました。
ありきたりにはなりますが、やはり今になってもずっと覚えているのは子供たちの、そしてその回りにいる人たちの笑顔です。
私は、もともと子供が大好きでした。
だから、将来は絶対に子供とかかわる仕事につかなければと、どこかで縛られてしまっていたように思います。
でもこの留学にいって、もちろん子供のことは大好きだけれど、私は多分人の笑った顔が好きなんだなぁと気づくことができました。
人の笑顔は、人の心に染み付いてずっと残っていくものなんだと身をもって体験しました。
本当に、学ぶことが多すぎて、書いても書いても書ききれないほどです。
この活動は、私にとってとても楽しいもので、有意義でした。
ガーナでの苦労と挑戦
この留学で辛かったことはなにか?と聞かれると、まず初めに頭に浮かぶのは、水風呂です。
私たちは運が良く、ちょうどシャワーの調子が良く、使える時期にホームステイをさせていただいたので、ラッキーだと思っていました。
しかし、ガーナは暑いと思われていますが、さほど暑くはなくむしろ半袖では寒い時もあるほどであった中での水風呂というのは、想像以上に辛いものでした。
私が頭を濡らしたそのときに水が止まってしまい、洗えぬまま夜を過ごしたこともありました。
暖かい風呂にはいれる幸せというものを、身をもって感じた時でした。
そして次に、ボランティア活動では切っても切れない関係であった、ルーメイトたちとの思い出です。
はじめの1週間、英語のあまり話せない私は、英語がペラペラの他の国の人たちにばかにされてしまい、あまり良い関係であったとは言えません。
このままではダメだと思った私は、相手から話しかけられても聞き取れないのなら、自分から話しかけるしかないという一心で、自分の中ではあり得ないくらいに積極的に話しかけて行きました。
その一貫として、私はルームメイトたちに将来の夢を聞きました。
胸を張って自分の夢を語るみんなの姿に、私も自分のしたいと思ったことに突き進まなければと思わされました。
いいことばかりだったとは言えませんが、彼ら、彼女らとの出会いは本当に素晴らしく、一生繋がっていきたいと思います。
人生の分岐点で得た成長
一番大きいことはやはり、自分が人の笑顔が好きなんだと気づくことができたことだと思います。
私は今、ちょうど進路を選択しなければならない時期です。
人の笑顔がみたい。という自分の本音に気づくことができたおかげで、本当に自分の進みたい道を進めると思います。
そして、やはり自分の英語の拙さを知ったことも大きかったです。
出発前は自分自身の力を高くみていたけれど、思っていたよりもというより、全く通用するものではなく、辛い思いもたくさんしました。
そのお陰で、今は本気で英語を頑張ろうと思っています。
明日への意気込み
まず、英語を使える。話せるようになるということです。
これは、今の自分が今すぐにできることかなと思います。
ボランティア仲間だったフランス人の友達にも、フランスに遊びにいくねと言ったので、必ずペラペラになりたいと思います。
そして、将来、自分の好きな音楽と人の笑顔にたくさん触れられる環境にいることができるよう、迷いに迷って生きていこうかなと思います。
今振り返って
私は、自分のリサーチ不足もあり、このプログラムは、発展途上国の学校にもいけない子供たちとも触れ合えると思っていました。
だから、毎日学校に行ってペンキ塗りをし、学校に来る子供たちと遊ぶという活動に違和感を感じたこともありました。
しかし、慣れない環境で母国語でない言語を使わなければいけないということは、思った以上の疲労で、そんなことは気にならないくらい毎日がへとへとでした。
今振り返ってみると、私がこのプログラムで学校に行ける子供たちと触れ合ったことはある意味、正しかったのかなと思います。
そのおかげで、新しいことに気づくことができたのです。
だから、今回のプログラムに不満はもうもちろんありませんし、未練もありません。
将来英語がペラペラになったころには、自分で会いに行きます。
とにかく、出会った人、家族、そしてプロジェクトアブロードの方々に感謝!!です。
これから参加する高校生へ
「やりたいならやればいい!!」
これが私のメッセージです。
自分の全く知らないところへ一人で行って一人で活動して‥‥不安ばかりだと思います。
でも、家族が背中を押してくれているのなら、自分がやりたいと思うのなら、やるべきだと思います。
私は周囲の反対を押し切ってまで行ったのですから。
やりたいことをやるということは、思っているよりも苦しいかもしれません。
でも、思っているよりも何倍も楽しいです。
「やりたいと思うのなら、やればいい。」です。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。