アフリカで自分主体の留学を
私は2週間、ガーナで教育のボランティアをしました。
私の中に、アフリカに行ってみたいという気持ちと、ボランティアがしたいという気持ちの両方が強くあったので、ボランティアに行くことを決めました。
海外ボランティアのサイトの中で目に留まったのが、プロジェクトアブロードです。
自分で国を選び、自分で活動を選んで自分の行きたい日に行って、帰る日も自分で決められる。
自分で自分の留学を作られると思ったので、プロジェクトアブロードを留学機関に選びました。
このサイトをインターネットで見た瞬間に、「決定だ」と思いました。
国を決めていく中では、西アフリカの中で治安が良く、フレンドリーな国民性だというガーナに決めました。
ぶっつけ本番の経験から
現地での生活は充実していて、楽しかったです。
毎日鶏が朝早くに鳴くので、6時には起きていました。
学校まではトロトロという車で約30分で、朝8時に家を出ていました。
私は8歳から9歳のクラスの算数の授業を担当していたので、前の日の夜は教科書を見ながら、どこまで進めるか、どんな教え方をしたらちゃんと伝わるか、どうやったら楽しく学べるかを考えながら、授業プランを組み立てていきました。
そのあとに、何回か練習をしてから寝るようにしていました。
というのも、私が学校へ行った最初の日に担当したいクラスと授業を決めましたが、その日に算数の授業があったので、そのクラスの担任の先生に「じゃあお願い」と言われて子供達の前に立たされました。
人の前に立って話すのは得意な方ですが、20人ほどの子供達が私を先生としてみていると思うと、緊張して堂々と「先生」をすることができなかったのです。
その日、私はアシスタントとして担任の先生に交代してもらいました。
そのことがあったので、それからは教科書を毎日持って帰って授業の準備を入念にしました。
その成果があってか、子供達は楽しそうに授業を受けていました。
授業で見えてきた課題
算数の授業以外は、丸付けをしたり、わからない子につきっきりで教えたりしました。
その時に思ったことは、ここでの授業は「書く」ということをせず「話す」ことばかりだということです。
「植物とは?」という質問に対して子供達は長い文章で答えますが、ノートにメモを取らないので次の日には忘れている子がほとんどでした。
また、数字に関しても「2 hundred and 3」と言えるのに「203」と書けないという子も多く、私はもっと書くことに力を入れた方がいいと思いました。
教えるだけではなく理解してもらいたかったので、「数字を書く」ということを授業の基本的な方針として、ゆっくり進めていきました。
ガーナの子供たちとは
日本の学校の子供達と違ったところは、みんながみんな勉強をしたいという意欲にあふれていることです。
休憩時間になっても勉強を続ける子が多いほか、自由時間に「先生と一緒に図書館に行って勉強したい人〜?」と聞くとクラスにいたほとんどの子が元気よく手を挙げていました。
ほかにもクラスが5つほどありましたが、どのクラスで聞いても皆同じように手を挙げました。
私はその光景に感心し、また、嬉しく思いました。
この子供達の意欲に応えるために頑張ろうというのが、私の毎日のモチベーションになっていきました。
学校の子供達はフレンドリーで、初日から私のことを「Maddam!」と呼んでなついてくれました。
ガーナでの現地生活
また子供だけに限らず、出会った人はみんなフレンドリーで、街を歩いているだけでも「how are you」と声をかけてくれたので、現地の生活にはすぐに慣れました。
食事は最初慣れなかったけれど、2週間目くらいからはどんな料理でも食べられるようになりました。
ホストファミリーが作ってくれるフフは大好物です。
毎日3食しっかり用意してくれますが、口が寂しいときには、近くの小さなお店で買ったクッキーや現地の人が作っているドーナッツのようなものを買いに行って、食べていました。
どれも美味しかったので、病みつきになって毎日食べていたくらいです。
これから参加する方へ
このプログラムに参加して良かったです。
初めは全然上手くいかなくて、学校に行くのが憂鬱でしたが、準備をすればするほど子供達が目をキラキラさせて授業を受けてくれたのでやりがいがありました。
躊躇せずに堂々とみんなの前で話せるようになったのは、自分にとっての大きな成長です。
教育に興味のある方、子供が好きな方、是非参加してみてください!
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。