参加のきっかけとこのプロジェクトを選択した理由
⾼校⽣になり夏休みの間に何かボランティア活動をやりたくて、インターネットで調べていた際⾒つけました。
僕は⼈権に興味があり、またスペイン語も学びたかったため僕にとって最⾼のプログラムであった「アルゼンチンで⼈権&スペイン語」を選びました。
渡航前の気持ち
渡航前は初めての⼀⼈旅でものすごく⼼配でした。
特に22回の乗り継ぎの時間がとても⻑かったため、しっかりと乗り継ぎができるか不安でした。
また⽇本⼈がいない環境の中でいかに⾃分が溶け込めるかとても楽しみでもありました。
実際の活動内容
ホームレスへの炊き出し
アルゼンチンでは冬のホームレスの凍死が深刻化しており、現地の NGO 団体”CREAMOS”と協⼒して 300 ⾷分炊き出しを⾏いました。
ホームレスへの炊き出しを⾏ったことにより⾃分はより⼀層コミュニケーションの素晴らしさを感じました。
⾔語を超えて表情や⾝振り⼿振り、⽚⾔でも伝えようという気持ちが⼀番⼤切で、知っている単語を繋げ合わせて⾝振り⼿振りで話すのは意外と楽しいし、ご飯を渡した時に”Gracias”と⾔ってくれた笑顔が今でも忘れられません。
現地の⼩学校でのワークショップ
今回の留学のメインテーマは「⼈権について学ぶ」なのですが、現地の⼩学校でのワークショップの前に、現地の⼥性弁護⼠からLGBT+や中絶、⼥性⼈権について⾊々な事を学び⾃分にとってはとても衝撃的な話でした。
実際弁護⼠の⽅々から学んだ事を現地の⼩学⽣にも簡単に共有をする為に、全てスペイン語で丸々1~2時間ワークショップをしました。この活動からはただの⼈権の知識だけではなく、授業をすることの⼤変さや授業を聞いてくれない⼦供をどう聞かせるかやいかに興味を持ってもらうという⼯夫することの⼤変さも少しわかったような気がします。
また異なる地域の⼆つの学校で授業をしたのですが、⽚⽅の学校は町の中⼼部で治安の良い地域にあり、⽚⽅はスラム街で治安もあまり良くない地域にあったので、環境だけでなく⼦供達の服装、⽂房具、授業態度にも⼤きな差を感じました。
アルゼンチン軍事独裁政権時代
今回、1970年代後半から1980年代前半にあった軍事独裁政権時代について、実際に取り締まられた⼈々が収容された収容所に⾏ったり、その収容所で 6年間⽣き抜いた男性の話を聞いたりする機会がありました。
それまで⼀度も聞いたことがなかったのですが、インターネットで調べてみると「汚い戦争」という⾔葉で表されていました。
当時の軍事独裁政権は⾃由主義であったり、過激な政治意⾒を持っていたりした⼈々を取り締まり、およそ1万5,000⼈が⾏⽅不明となり、約3万⼈が犠牲になったそうです。
⽣活の様⼦
僕は今回の留学ではアメリカ⼈の⼥の⼦⼆⼈とフランス⼈の⼥の⼦と同じ家で⽣活しました。
ホストマザーは70歳くらいのおばあちゃんでスペイン語が話せない僕にもとても優しく接してくれました。
⾷事は朝昼晩ほとんどホストマザーが⽤意してくださいました。アルゼンチンでは⾷事の6割がトマトベースの料理だったりイタリアンでした。
洗濯は家庭によって違ったそうですが、僕の滞在していた家ではホストマザーが全て洗濯もしてくださいました。
⼀番印象に残っている出来事
⾃分の中で⼀番印象に残っているのはホームレスへの炊き出しや現地校でワークショップなどの現地の⼈々と関わったときに聞くことができた話や他国から参加しているボランティアの⼦たちから聞いた話がとても印象的でした。
学校のこと、テレビ番組のこと、仕事のこと、家族のこと、全てが衝撃的でした。
そして、僕は今回の留学で沢⼭の現地の⽅にグータッチをしてもらいました。これは現読売ジャイアンツ原⾠徳監督が外国⼈選⼿とのコミュニケーションツールとして使っているもので僕も絶対にやろうと決めていたためグータッチの説明、実⾏が成功した時はとても嬉しかったです。
⼤変だったこと・苦労した点
アルゼンチンで苦労した点はやはりスペイン語でした。
最初の1週間はホストマザーとの意思疎通がなかなかできず、ものすごく悔しい思いをしました。しかし2週間⽬に⼊ったあたりから少しずつ流れを掴み、少しずつ話す努⼒をしていきました。
最終的には今⽇の出来事などを軽く話すことができるようになりました。
また、ホームレスや現地校の⼦供たちと会話するときにも⾝振り⼿振りでコミュニケーションをとりました。
プロジェクトを通して学んだこと・成⻑したと思う点
このプロジェクトを通して僕はコミュニケーションのすごさに気づかされました。
例えばスペイン語、全く話せないスペイン語でしたが流れで不思議と会話ができてしまうのです。
話し出す勇気と話してやるというやる気があれば⾃然と会話が成り⽴ちました。
これからの⽬標
これからの⽬標は来年アフリカに⾏き、また新たな発⾒をしたいです。
また、今回の留学でできたユダヤ系アメリカ⼈の友達が少しヘブライ語を教えてくれて、近い将来イスラエルに旅⾏に⾏こうと約束をしたのでヘブライ語にも挑戦してみたいです。
将来的には⽇本と世界の架け橋となるような仕事に就きたいと考えています。
全体の感想
今回の留学では⼀⼈で南⽶まで33時間⾶⾏機を乗り継いで⾏き、⼀ヶ⽉間スペイン語オンリーのホームステイをしたり、⾊々な経験を持つスタッフや、 様々な背景から来ている世界中の同年代の⾼校⽣たちと話をしたり、⽣活を共にして、今までの夏休みの中で⼀番濃密で有意義な夏休みを過ごすことができました。
この夏学んだ事を将来⾃分のやりたい事に⽣かせるように語学だけでなく、⽇本の事や学校の勉強も頑張りたいと思います。
これから参加する⼈へのメッセージ
このプロジェクトは⾼度な英語⼒が必要になってきますが、⾃信と夢や⽬的を持って挑めばきっと素晴らしい経験になります!
留学中、沢⼭悩むことや難しいことがあると思いますが常に仲間と連携してチャレンジ精神を忘れないでください!
Bueno suerte!
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。