私は、ケニアでアフリカ東部サバンナ環境保護のプログラムに2週間参加しました。
これは、夢であり希望であり、これ以上にない素晴らしい経験でもありました。
私のこの体験談により、これから参加をしようとしているみな様の助けになれば幸いです。
まず、このプログラムに参加するに至った経緯をお話ししたいと思います。
渡航に至るまで:知らない世界を見たい
すべての発端は、海外へ行きたいという気持ちを抑えられなくなったことでした。
私は、海外へ行きたいという気持ちがとても強かったです。
その理由は、知らない世界を見たいからでした。
日本にいては分からないことがきっとたくさんある、私や私の周りの人が知らないような場所に行って、自分の目で見てみたい、そういう気持ちが強くありました。
ですが、コロナ禍であったこと、大学の授業が忙しかったことから、その思いを心の中に秘め続けていました。
コロナや勉強が落ち着き、時間ができると共にアルバイトでお金も貯まりました。
そこでふと、今こそ海外に行くべきだと思い、インターネットで探し始めました。
そこで行き着いた先がプロジェクトアブロードのケニアでの活動でした。
私は、とてもキリンが大好きで、死ぬまでに一度ケニアに行きたいという夢がありました。
ただキリンが好きという理由で、この活動を選びました。
夢はあったものの、この歳でそのチャンスが巡ってくるとは思いもしませんでした。
知らない世界を見たい私にとって、遠ければ遠いほど魅力的で、キリンの保護活動をメインで行っているこのケニアでの活動を見て、このチャンスを逃すわけにはいかないと思い、見つけた瞬間に行くことを決めました。
この時点で、私が活動参加を考えている日から、すでに一ヶ月と数日でした。
すぐに日本の渡航準備アドバイザーの方に連絡を取り、たくさん質問をし、渡航の一ヶ月前に申し込みをしました。
渡航までの一ヶ月ですべての準備を行うのは、少し大変でしたが、プロジェクトアブロードの渡航準備アドバイザーの方にたくさん助けて頂きながら準備を進めた一ヶ月間は、ケニアへの気持ちが高まるばかりでとても充実していました。
ケニアでの生活と活動
私は、Soysambu Conservencyという自然保護区内のボランティア寮で生活をし、この自然保護区内で基本的に活動を行いました。
このボランティア寮はまさにサバンナの中にあり、外を見渡せばすぐにシマウマがいるような場所でした。
どの時間帯も自然がきれいで、ご飯は本当においしくて、温かいシャワーにキレイな部屋、とても快適で帰るころには本当の自分の家のように感じていました。
みんなが自由に過ごし、日本での快適さとは違う、非常に優雅な時間でした。
活動は平日に行われます。
キリンの調査から、鳥や肉食動物・サルの調査、罠の撤去やゴミ拾い、村へ行ってエコストーブを作ったりもしました。
動物の調査は、広い自然保護区を車で周りながら行います。
車の上にのって、サバンナを全身で感じました。
罠の撤去やごみ拾いでは、サバンナを歩いて回りました。
エコストーブはとても体力のいる活動ですが、ケニアでの暮らしをこの目で見ることができ、温かいケニアの人々と交流ができ、とても貴重な活動でした。
活動時間は、8時から12時、14時から17時が基本です。
たまに朝の5時からサバンナに出かけ、動物の調査をすることもありました。
サバンナで夜が明ける過程を見ることができ、昼間とは違う動物や動物の動きを観察でき、とても神秘的でした。
活動が終わった夜には、一人でゆっくり時間を過ごしたり、みんなでお菓子を食べながらお喋りをしたり、ゲームをすることもありました。
休日はお休みで、一日まったり過ごしたり、他のボランティアと国立公園へ出かけたりしました。
マサイマラ国立公園に泊りで行ったりもしました。
ケニアの気候(2月の乾季の気候)は、朝晩に冷え込みます。
基本的に、ロンTと長ズボンで生活をしていました。昼間は日差しも強く、とても乾燥しています。
半袖、短パンで活動をすることがほとんどでした。
この経験を経て:私にできることは何なのか
この体験から私が感じたことは3つです。
1つ目は、時間の使い方です。
ケニアでの生活で"time is money”を実感しました。
この2週間はとても速いように感じました。
ですが、日本に帰ってきて、いかに2週間が充実していたかを感じました。
日本ではいつも忙しい日々を送っていたので、ケニアでの時間の流れはとてもゆっくりで暇な時間もありました。
でも、無駄な時間は一切なくて、自分のためになる時間を送っていたことに気づきました。
ケニアの人々は焦っていません。
町を見ていても、激しい車が行きかうのとは反対に、優雅に歩く人々の姿が、どこか面白くて印象的でした。
日本に比べたら、やることが少ないと言えばそうかもしれない。
でも、だからこそケニアでの生活は、自分のために時間を使い、一日を悔いなく終えて、大切に生きていると感じました。
2つ目は、私が今するべきことは何かです。
将来何がしたいか、どんなことが向いているか。
そんなことよりもまず、今私がするべきことは勉強だと思いました。
日本以外のボランティアの方は、ほとんどが社会人でした。
年齢も20代から50代まで幅広くいました。
いくつになっても挑戦できることを感じたとともに、今私は大学に通えて、海外でも学ばしてもらえる恵まれた環境にいて、学業に専念できる環境に置かれていることに気づきました。
その環境下でケニアに来て、私には無知なこと不十分なことがまだまだあると思い、この環境を余すことなく使って、自分の興味に貪欲になることで、多くの知識を吸収することが必要だと感じました。
3つ目は、真実とは何かです。
私は、アフリカという地へ自分の足で行って現状を見てきました。
渡航前に私の周りの人が言っていたアフリカのイメージ、そして私のイメージと実際のイメージは異なっていました。
場所によってとても差がありますが、私たちが想像する貧しさとは違うものがありました。
アフリカにはたくさんの国があるので、私が見た光景はほんの一部にすぎませんが、私たちの抱いているイメージは、私たちの生活を基準にし、そしてメディアによって偏ったイメージを抱いていることが多いと思いました。
真実は自分の目で判断することが大切であると感じました。
参加を考えている方、参加を決めた方へ
海外へ行くことは、大きな一歩だと思います。
でも、一歩踏み出すだけでたくさんの経験や知識に出会うことができると思いました。
一歩を踏み出した人にしか知ることができないことが、たくさん待っています。
プロジェクトアブロードでは、私たちの活動をしっかりとサポートしてくださります。
私たちの行動に寄り添い、希望を叶えてくれます。
参加を決めたからには、何でも聞きたいこと、やりたいことを伝えてみてください。
みなさん次第でどんな経験にもなります。
みなさんの一歩を応援しています。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。