アフリカへの挑戦

中学校の頃からアフリカの国と医療に興味があり、何か高校生のうちに挑戦したいなと思っている中出会ったのがこのプログラムでした。

自分自身このボランティア活動に参加するまでは、海外に行ったこともない。

なんなら飛行機すら乗ったこともない状態だったので、一人でタンザニアまで行くのは凄く心配なところもありましたが、この2週間で経験した全てが自分自身を大きく成長させてくれたと思います。

かけがえのない仲間との出会い

僕が参加したグループはアメリカ、カナダ、イギリス、ポーランドの高校生と自分を含めた5人の日本人の合計9人が参加していました(タンザニアのプログラムは日本人の参加する人が多い気がします)。

自分はそれほど英語が得意では無く、不安しか無かったのですが一緒に二週間生活を送って行く中で全員が仲良くなり、言語の壁はそこまで感じなかったです。

一つ英語で困ったことを上げるなら、医療英単語の聞き取りは凄く難しかったです。

現地の病院ではドクターが専門的なことまで教えてくれるのですが、聞き取れない時はネイティブの友達に教えてもらったりして何とか乗り切りました。

なのでもし、医療プログラムに参加したいと考えている人はかなり専門的な医療英語を簡単にまとめ置いたり、英語じゃ無くてもある程度の医療知識を勉強しておくと現地で凄く活かせる気がします。

現地の病院での活動

タンザニアの医療ボランティアでは主に2つの活動をしていました。

一つ目が現地の病院での活動です。

ここでは、内科、外科、救急外来などの科で実際にドクターやナースの診察の手伝いをしたりしました。

タンザニアは、車社会であるのに交通のインフラが整っていなかったり、環境が整っていない中での労働やアフリカ特有の感染症など、病院には沢山の怪我や病気の人が集まってきます。

その中には、日本では考えられない様な患者さんもいらっしゃいます。

ボランティア活動初日に救急外来に来た男性は右手の親指が無く血だらけで来ました。

話を聞くと資材関係の職場で指を挟んでしまってこの様なことになってしまったそう。

他にも、交通事故で顔に大火傷を負っている人や右足を失ってしまった子供、太ももから骨が見えてしまっている人など、決して、教科書やインターネットでは知れない、実際に自分の目で確かめないと分からないことがそこにはありました。

ドクターとも話せる機会が沢山あり、専門的な病気の知識や治療方法なども説明してくださったり、ドクターに必要な力や人間性を学ぶことができました。

タンザニアのドクターやナースはみんな凄く社交的で明るく優しいのでこのボランティア活動を通して凄く仲良くなり、最終日にはキャッサバを食べさせてくれたり、スワヒリ語やタンザニアの文化など医療以外のことも色々教えてもらえたり経験させてくれました。

僕は英語が苦手なのですが、失敗を恐れず質問したり、その時にできることを自分なりに考えて受け身にならない様にすることが凄く大切だと感じました。

これは僕がやって見て良かったなと思うことなんですけど、病院には時々凄く小さな子供が訪れることがあるのですが、小さい子に注射を打つとき凄く怖がります。

そういった時に自分自身のスマホにトムとジェリーなどの子供が好きそうな動画を入れておいて見せると静かに興味を持ってくれるので、ドクターやナースを助けてあげることができます。

私達はもちろん高校生なので直接的な医療行為をすることはできませんが、だからこそ自分に何ができるかを考えて行動することをおすすめします!

片道約4時間のマサイ族村での活動

二つ目の活動は、マサイ族に対する訪問医療ボランティアです。

ここでは、現地のドクターやナースと共に医療が行き届かないマサイの人々にボランティア活動を行いました。

片道車で、4時間近くかけてマサイの方たちの村へ行き、集まって来る200以上の患者さんに対して処置を行いました。

具体的には、バイタルサインの確認や医師の診断書をもとに持ってきた薬の中から選んで、適量を処方するボランティア活動がありました。

医師の書く診断書は手書きの英語で書かれおり、それを元に、山ほどある薬から選ぶ作業は医療知識が乏しい高校生にとってはとても大変でしたが、一緒に参加した様々な国の高校生ボランティアと共に、国籍や言語の壁を超えて全員で協力して活動した経験は最高の思い出です。

今この経験を振り返って

たった2週間という短い時間ではありましたが、これまでで一番濃い2週間を過ごせました。

最初は不安に思っていたことも多くありましたが、あの時このプロジェクトに挑戦してみて本当に良かったと思います。

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タンザニアで医療 山田健太郎

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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