まず、とにかく私はこのプロジェクトに参加できて本当に良かったです。

参加のきっかけ

プロジェクとアブロードを知ったのは本当に偶然でした。

2013年3月にカンボジアの小学校に体育を教えルボランティアいきました。そこで仲良くなった日本の友達がプロジェクトアブロードを見つけ、教えてくれたのが最初です。

知ってから説明会まで日はなかったのですが行ってみたら何か分かると思い、特に予定もなかったので説明会に行きました。実際に過去にプロジェクトに参加した人の生の声や、たくさんの写真を交えたスライドをみて、説明を聞いて興味がわきました。

「自主性」が強く求められること、つまり自分で考えて行動することが求められると聞き、戸惑いもありましたが、逆に自分を試すこともできるし、自分の好きなようにできるかもしれないと思い、まず参加することを決めました。

その後にあまり長い期間いけないこと、どうせ行くなら今後自分から行こうと思わないであろう国、非日常世界というキーワードからモンゴルの遊牧民体験を選びました。

ありえねーつーのー・・・

その日が近づくにつれて色んな不安や疑問が生じました。

もちろん全て解消された訳ではないですが、現地スタッフの方、日本のスタッフの方が質問に丁寧に答えてくれたので本当に助かりました。

モンゴルでは初日と最終日のゲストハウス泊以外はゲル滞在でした。最初の3日間ぐらいは衝撃が強すぎて何度も早く帰りたいと思ったものです。というのも日本では当たり前の「電気水道ガス」がほとんど使えないのです。ガスと水道に関しては存在すらしていませんでした。

トイレもシャワーもない、部屋の明かりも十分にはなく、日没とともに就寝・・・最初はいつの時代なんだー!と思いました。食事もヤギか羊の干し肉が毎食使われるのですが独特な臭みに耐えられず最初は辛かったです。

飲み物も好意的にくれるのですが得意ではなく正直つらかったです。

もっと辛かったのは言葉です。何を言われているのか分からないこと、伝えたいことか恐らく伝わってないなどコミュニケーションの難しさを感じました。

まさに毎日サバイバルでした。

住めば都♪

しかし冒頭でも書いたように本当にここに来てよかったです。

というのも「住めば都」という言葉があるように、慣れてくると食事の美味しい部分も分かるようになり、飲み物も案外飲めるかもと思えるようになり、相手の言っていることも少しは分かるようにもなりました。

そんな発見ができたこと、本当に現地の人が優しく、そして色々と興味を持ってくれて助けられました。ダワファミリーももちろん、近所の人、訪問客の人など少し英語が分かる人は英語で、分からなくても何となく話そうとでき、徐々に仲良くなれました!言葉が分からないのに仲良くなれるってすごいことです。

また、近所に同じプロジェクトで来ている人がいて、その人たちと情報交換したり、苦労していることを共有したりでき、同じ思いの人がいると感じることもでき関なり気が楽になりました。彼女らの話も聞けてかなりプラスになり、楽しかったです。

人の温かみをすごく感じることができる幸せな毎日でした。

1日の流れ

1日の仕事としては特に難しいこともなく、馬や牛を集める際の手伝い、牛乳・馬乳運び、牛糞掃除、ヤギ・羊放牧の方向修正、水汲みなど、トータルでも5時間くらいでしょうか。

その他は何をしてもよく、昼寝もたくさんしましたし、山に登ったり、川辺を歩いたり、とにかく散策しました。

自然の中にゲルがある状態なので本当に自然豊かで空が近く感じ、ものすごい開放感があり毎日気持ちよかったです。

一生忘れることのない誕生日・・・

一番の衝撃はやはり生きているヤギ・羊・馬・牛つまり家畜の解体でした。

さらにその日は偶然にも私の20歳の誕生日で一生忘れることがないと思います。

最初は言葉も出ず動けなかったのですが途中からは、主に解体をしている人がスムーズに仕事ができるよう支える仕事をしました。

あの時のにおいや、温かみ、うめき声等絶対に忘れることはないです。命を考える上ですごく大事な経験でした。

(かなり偉そうですが)私の率直な感想

たった2週間の滞在でしたが、今回の滞在で、私は改めて開発途上国と呼ばれる地域について考えさせられ、また、先進国の生活、幸せについて考えました。

開発途上国と聞くと、どうしてもかわいそうというイメージを持ってしまいがちだったのですが、実際に行ってみると、よっぽど人間らしい生活をしていて、人と人の理想的な関係がありました。家族、親戚、近所の人などいろんな人たちとface to faceの関係は本当に温かみがあり、笑顔に溢れ、幸せを感じました。

また、大自然の中でのびのび暮らすことで普段の生活がいかに窮屈でストレスフルなのかを実感しました。電気の光がストレスに感じると考えたことなんてなかったですが帰ってきてすごく感じました。

水のありがたみや食べ物への感謝など実際を知ったからこそ自然に感じることができました。

便利な暮らしはもちろん楽ですが、便利な生活に埋もれて見えなくなっているもの、知らないうちに奪われ窮屈にさせられているということを感じることができただけでも今回の体験は本当に有意義でした。

これからは便利に埋もれることなく便利をうまく使いこなせるようになりたいと思いました。

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この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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