大学の春休みに海外ボランティアへ

大学生の春休みを有意義に過ごしたいと思った時、大学の友達が海外ボランティアに参加したことを聞いてボランティア活動に参加したいと思いました。

ボランティアをやるなら絶対に野生動物に関係したプログラムをやりたいと考えて出会ったのがこのプロジェクトアブロードです。

特に語学に関しての資格の有無を問わず、事前の丁寧な説明、現地での手厚いサポートがある点が魅力的でした。

ネパールに到着直後

空港から活動先までは距離があるので初日はカトマンズのホテルで過ごしました。

ホテルはとてもきれいで快適に過ごすことができました。

2 日目はバスで活動先まで移動しますが、道が悪くとても揺れました。

長時間なので辛いと思う人もいると思いますが、私はアトラクションに乗っている気分でとても楽しかったです。

この移動もずっとスタッフの方が付き添ってくれるのでとても安心できました。

滞在先に到着すると、花飾りとジュースで歓迎していただきとてもうれしかったです。

たくさんの野生動物に出会った活動

現地での活動は、主に野生動物の個体数調査でした。

調査は出会った動物の種類と数、時間、場所をメモし、活動後に滞在先にある PC にデータを入力しました。

Hiking, Boating, Waking jungle, Jeep safari, Farmland Bird Survey, Vulture restaurant など調査場所がいくつかあるため毎日飽きずに調査することができました。

Hiking では山に登りながら野鳥の調査を行いました。

Boating では滞在先の近くを流れる川をボートで下りながら鳥やサル、ワニの調査を行いました。

ワニはかなり近くで見ることができとても印象に残りました。

また、運よくサイも見ることができてとても興奮しました。

ジャングル調査はジープという車に乗るか徒歩で行いました。

そこでは多くの種類の鳥とシカ、サル、イノシシ、そしてサイなど沢山の動物に出会うことができました。

徒歩での調査は午前中に行いましたが、ジープでの調査は夕方に行ったので、より多くのサイに出会うことができました。

また、安全性の理由からジープでは徒歩の時よりもかなり近くでサイを見ることができました。

Farmland Bird Survey では滞在先の家の周りをあるいて鳥の観察を行いました。

現地の風景も一緒に見ることができ楽しかったです。

Vulture restaurant では調査小屋から間近にコンドルの餌やりを見ることができました。

活動はかなり歩く日もありますが、私が体験した活動では特にハードな内容はなかったので、体力面の心配はしなくても大丈夫だと思いました。

活動に参加する方はぜひ良いカメラを持参してほしいです。

美しい動物を見る機会はたくさんありますが、スマホやデジカメでは色がはっきりわからずシルエットしかわからなかったこともしばしばありました。

現地スタッフの方たちも毎回カメラを構えていますし、良いカメラを持っている人には「この場所がいいよ」、「今がチャンスだよ」と優しく教えてくださるのでいい写真が撮れると思います。

生態調査以外の活動

調査以外にはネパール料理作りや野生動物保護に関するプレゼンテーションを行いました。

プレゼンテーションでは普段は学校で行うそうですが、今回は地元の方に向けて行いました。

自分でテーマを決めて発表をするので緊張しましたが、自分が準備した成果を見せることができ達成感を得ることができました。

このように様々な活動内容があり、活動期間の 2 週間はほぼ違う体験をすることができました。

ほとんどの活動が朝早くからランチまで活動し、午後は自由時間でのんびりと一日を過ごすことができるので、本などを持参すると有意義な時間が過ごせると感じました。

土曜日は活動がなく、近くには観光地などもないのでだいたい滞在先でのんびり過ごしていました。

ネパールの観光やトレッキングをしたい人はボランティア活動期間後に個人で行く人が多かったです。

安心できた現地生活

滞在先の家はとても快適で、ベッド、机、トイレ、シャワーが各部屋に備えついています。

私は、蚊による感染症なども心配していましたが、蚊帳を借りることができ、安心して寝ることができました。

Wi-Fi も利用可能で家族と連絡を取り合うことができました。

ご飯はその家を管理しているオーナーと奥さんが毎回手作りで現地の料理をふるまって下さいました。

料理はどれも美味しく、量も種類も十分すぎるほどあります。

料理は辛いのかなと心配していましたが、日本人でも食べやすい味でした。

水はペットボトルのミネラルウォーターを使いますが、バスの移動、ホテル、滞在先全てに完備してあり、不安などはありませんでした。

現地ではニワトリ、カモ、ヤギなどが放し飼いにされており、野鳥もよく敷地内にやってきました。

活動以外でも普通に動物に会えるので動物が好きな方にとっては、とても楽しい環境だと思います。

また、どこにでもすごい数の野良犬がいて、普通に道路の上で寝ている日本では見ない光景で衝撃的でした。

滞在先のオーナーさんには小さなお子さんがいて、英語での会話はできませんでしたが、滞在している間とても仲良くなることができました。

自分にとっては、言葉は通じなくてもコミュニケーションをとることができるということを学べたとても良い経験でした。

また、滞在先の周りを散歩すると、必ず「ナマステ―」と皆さんが笑顔で挨拶してくださり、地域全体がとても温かいなと感じました。

再びカトマンズへ

私は帰りの便の 2 日前の朝からカトマンズへ移動しました。

飛行機は次の日の夜だったので、移動した日の午後と最終日にカトマンズを観光することができました。

滞在先ではお土産などを買う場所や機会がなかったのですが、カトマンズでたくさん買うことができました。

ホテルはカトマンズの観光街にあるのでショッピングや有名な観光地を沢山回ることができました。

活動先の自然豊かでのんびりとした雰囲気とは異なり、人がとても多くクラクションが鳴りやまないなどギャップに驚きましたが、朝市などそこでしか見られない景色をみることができました。

勇気が人生を変えてくれた

海外に行くのは初めてではありませんでしたが、一人で知らない世界に飛び込むのはとても不安で勇気がいりました。

しかし、日本では見ることができない動物たちと温かい人たちに沢山出会えたこの経験は、想像以上に自分に大きな影響を与えてくれ一生忘れられないと思います。

英語力に不安がある中での参加だったため、コミュニケーションがとれるかとても心配していましたが、現地のスタッフの方は耳を傾けて、なるべくわかりやすい英語で説明してくれたり、大丈夫?と声をかけてくれるなど優しく接してくださいました。

しかし、動物に関する細かな説明や英語圏の他の参加者のトークは聞き取ることができず、英語がもっとできたらなと思う瞬間がかなりありました。

英語ができればできるほどもっと充実した活動になるのは間違いないと思います。

それでも楽しく活動をすることができたので、大きな自信につながりました。

今回のプログラムに向けた英語の準備と現地でのコミュニケーションの経験を無駄にしないようにこれからも英会話の勉強を続けていきたいと思います。

勇気を出して一歩踏み出したことで、動物たちと現地の人、暮らし、文化に触れられたとても素晴らしい 2 週間でした。

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ネパールでサイ生態保護 J.U.

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。