助産師になる夢を母が後押ししてくれた
私は幼い頃から医療に興味・関心があり、将来は助産師になりたいと考えていました。
また、学校が国際色豊かなこともあり、留学をしたいという気持ちが強くありました。
そのように考えている中、母からプロジェクトアブロードの話を聞き、高校生のうちに医療に関する貴重な体験をしたい！という思いから参加しました。
医療ボランティアの中でもネパールを選んだ理由としては、プロジェクトアブロードを通してしかあまり行く機会がなく、今まで自分がネパールについて学んだことがなかったため、ネパールに行くことを決めました。
病院とワークショップでの学習の日々
私は参加者の中で一番最後にネパールに到着したので、到着した翌日すぐに他の参加者とバスで首都カトマンズからチトワンへ移動しました。
私よりも前に到着していた人たちはカトマンズを観光したり、買い物したり自由に過ごしていたみたいです。
チトワンへ移動して今後の予定についての説明があり、次の日からは四つのグループに分かれて病院訪問を行いました。
四つの病院の中には総合病院もあり、手術の見学をすることができました。
また、他の病院を訪問する日でも活動後であれば自分の行きたい病院を再訪問することが可能でした。
そのため、自分の興味のある診療科や病院を好きなだけ訪問することができます。
4日間の病院訪問が終わると、手術跡の縫合の実習やバイタルサインなど医療に関する授業があり、実践的に学ぶことができました。
縫合などだけではなく、解剖学の講義があり、ホルマリン漬けされている臓器や体の部位、胎児のご遺体などを間近で見ることができました。
さらに実際のご遺体を触る機会もあり、とても貴重な体験となりました。
また医療に関する活動のみならず、モモ作り（スパイスの効いたネパール版の餃子）やネパールダンスの体験、伝統的な寺院への訪問などの現地でしかできないネパール文化に触れる機会も多くありました。
ネパールの滞在先
ネパールに滞在中、基本シャワーは冷水で、到着してすぐは慣れませんでしたが、数日間その環境で過ごすと慣れてきたので問題はありませんでした。
現地での食事はスパイスの効いたものが多く、少し辛いものが多い印象でしたが、滞在していた多くの人の口に合っているようでした。
グローバルホテルはとても柔軟で、アレルギーを持っている子やヴィーガンの子には個別で食べたいものを聞いて提供してくれました。
アレルギーなどの特別な理由がなくても、オーダーすれば大体のものは追加料金は一切なしで提供してくれます。
またホテルのスタッフの方々もとてもフレンドリーで話しやすかったです。
プロジェクトアブロードのスタッフの方々もとても優しく、私たちの要求にも快く対応してくれました。
新たな目標ができた
今回の留学では、日本で暮らす高校生が経験できないような、手術見学や縫合の実習、解剖学の講義などといったさまざまな貴重な経験をすることができました。
さらに、ネパールにおける医療の事情などを訪問した病院のスタッフを通して学ぶことができました。
言語の壁があり、思うように行かないことも多くありましたが、活動や他の参加者との将来についての話を通じて、助産師になりたい！という気持ちがさらに強まりました。
さらに、助産師になるという目標だけでなく、将来的には海外で活躍できるような助産師・看護師になりたいという新たな目標もできました。
今回の貴重な経験は将来医療関係者として働く上で、国際的な視野をもち、世界における医療や健康に関する問題に目を向けることができる医療者になる第一歩となったと思います。
今回の留学で経験したことや、この経験を通じて感じたことを忘れず、自分の夢や目標に向かってこれからも進み続けたいです。
これから参加する高校生へ
現地での病院訪問では専門的な医療用語で説明されますが、現地の医療スタッフに言葉の意味を聞くと丁寧に説明してくださるので、そこまで高度な医療用語を覚えてくる必要はないと私は思います。
しかし、内臓の名称や病院の診療科の名前などといった基本的な用語は覚えてきた方が講義などが理解しやすいと思います（私は覚えていなかったので、苦労しました）。
私は、出発前に現地での生活や病院見学についてたくさんイメージを膨らませていました。
しかし、実際に現地で2週間過ごしてみて、私が想像していた以上に貴重な体験をすることができました。
ネパールでの医療ボランティア留学は、日本に住む高校生が普通はできない経験をすることができ、自分の将来に改めて真剣に向き合う良い機会になるでしょう。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。