トビタテ落選が終わりではない
私が参加しようと思ったきっかけは、外務省が主催しているトビタテに応募しようと思ったからです。
結局、私はトビタテには落ちてしましました。
しかしせっかくここまで考えたのだから、参加しようと思いました。
医療を選んだのは、将来医療系の仕事に就きたいと考えていたからです。
次に、なぜタンザニアを選んだのかです。
親が旅⾏好きだったので、私はアジアにはよく行っていました。
なので、⽇本から遠いので⾏くのが⼤変なアフリカに⾏きたいと思いました。
プロジェクトアブロードのホームページを⾒ていた時、タンザニアではマサイ族に会えると書いてあったので、とりあえずアフリカに⾏きたいだけで、⾏きたい国がなかった私はそれを⾒て即決しました。
それに加え、私はエイズのことについて興味があったので、それについても学べると書いてあったからです。
背中を押してくれたのは、母
私は、参加する前に「タンザニアに留学に⾏くんだ」というと、「すごいな」と⾔われました。
しかし、⾃分⾃⾝の実⼒や努⼒で⾏けるわけではなかったです。
なので、こんな私がタンザニアになんか⾏っていいのだろうか、学校に⾏って勉強したほうがいいのではないかと思いました。
でも、⺟が「楽しめばいいよ、何か⽬的があっていく必要はないよ」と⾔ってくれて、とても気持ちが楽になりました。
とりあえず何か夢が⾒つけられればなと、気持ちを軽くしていくことにしました。
私は英語の⼼配よりも、周りの⼈と良い⼈間関係が築けるかのほうが⼼配でした。
タンザニアの医療現場での学び
私たちがした活動は、主に三つです。
⼀つ⽬は、ワークショップです。
タンザニアの医療や病気の状況、救急法やエイズについてなどの話をお医者さんに聞くというものがありました。
英語で医療のことについて理解するのは、とても⼤変でした。
しかし、インターネットや本などには書いてない、現地で実際に働いているお医者さんから最新の情報を聞くことができました。
次に、病院での仕事です。
これは、ほとんどの時間が⾒学でした。
インターネット環境は充実していなかったけれど、診察がスムーズに進むような仕組みが整っていました。
三つ目は、アウトリーチです。
村の診療所に出張して、お医者さんのお⼿伝いをしました。
ここでは三つの仕事をしました。
⼀つ⽬は、診察の⾒学。
⼆つ⽬は、患者さんの基礎情報の聞き取りです。
そして三つ目は、薬の受け渡しです。
これは、お医者さんが何を⼀⽇何錠を何回という情報を書いた紙を渡してくれるので、それに沿って薬を袋に詰めました。
活動を通して、タンザニアのお医者さんがどれだけ⾜りていないかということを学びました。
そして、⽇本がいかに恵まれているかということも。
タンザニアでは、出張で⼀か⽉に⼆回診療所が開くというところもあって、⼗分な医療を受けていない⼈が多くいるように感じました。
忘れられないできごと
私の中で⼀番印象に残っていることは、23⽇⽬の病院での仕事をした時のことです。
私たちは、3⼈でマイナーシアターにいました。
前半は⾒ているだけでした。
患者さんが来なくなって、お医者さんともども休憩していたその時のことでした。
⼿の周りが⾎だらけで、タオルを巻いた男性が⼊ってきたのです。
最初に⾒たときは、⾎の量からそこまでひどいけがでないように⾒えましたが、お医者さんが私たちに⽩いものを⾒せてくれました。
それは⾻でした。
そのあと、針で縫う⼿術をしました。
お医者さんが⼀⼈で⼿術をしていました。
私は⾼校⽣だったので、⼿伝うことはないだろうと思っていましたが、⼀応⼿袋をつけて待っていました。
結局私は、傷⼝の⾎をふき取る作業をやっていました。
私は⾎を⾒るのに慣れていなかったので、気持ちが悪くなってしまいました。
しかし、お医者さんが少ないことによる⼤変さを⾝をもって知ることができました。
タンザニア生活を通した成長
生活面では、⼈間関係が⼀番⼤変でした。
⼈と⻑い時間⼀緒にいるのが苦⼿な私にとって、毎⽇ずっと同じ⼈と暮らすことはとても⼤変でした。
価値観が違う⼈もいたので、そこですれ違ってしまって我慢しなくてはいけないことも多かったです。
ホームステイ先には多くの⽇本⼈がいたので、家にいるときは⽇本⼈と話していることが多かったです。
⽇本⼈同⼠だったので気軽に話したり、または⽇本語で話していたので、とても深い話をすることができました。
⾷事は、住み込みで働いている⼈が作ってくれました。
パンや油ものが多かったので、⾷事が⼤変でした。
毎⾷ほとんど油ものが出てきて、おなかが苦しくなりました。
⼝に合わないものもありました。
でも、毎⽇出てくるスープがとてもおいしかったです。
お⾵呂はシャワーでしたが、時々お湯が出なくて、冷⽔でシャワーを浴びました。
洗濯は基本⼿洗いで、お⾦を払えば⼈に頼んでやってもらったり、ランドリーに出すこともできます。
でも、外でみんなで洗濯をやるのはとても楽しかったです。
タンザニア生活を通して、私は今まで親に頼りっきりであった⽣活から少し⾃⽴することができました。
⾃分のことは⾃分でしなくてはいけないで⽣活だったので、⾃分でやらなくてはいけないという責任感を⾝につけることができました。
また私⾃⾝タンザニアに⾏って、こんなにも発展しているのだととても驚きました。
今まで私は⽇本のことしか⾒えていなかったということを学び、⾃分の視野を少しだけ広げることができました。
情報というのは、必ず伝わってくる過程で何らかのフィルターがかかって伝わってしまうので、現地に⾏って情報を仕⼊れてくる⼤切さを知りました。
成長が導いてくれた将来の夢
私はこの期間で、⾃分の夢を⾒つけ、⼀⽣に⼀度の体験ができ、⼀⽣の友達を作ることができました。
私はとても成⻑できたし、楽しめました。
でもボランティアに⾏こうと思っていたので、もう少し仕事をしたいなと思いました。
そして⼈間関係に気がとられることが多かったので、もったいなかったなと思いました。
最後に、夢を⾒つけるという⽬標を達成できて、これから何をしたいかというヴィジョンが⾒えたので、とてもよかったです。
私の将来の夢は、困っている⼈のために働くということです。
そのために私は、海外の医学部に⾏って、英語で医療を学びます。
そこで⾝に着けた医療の知識や英語⼒を使って、医療が発展していない国や医療が受けられていない⼈たちのために、海外で働きたいと思います。
その過程には、多くの困難や⾼い壁があると思います。
しかし、あきらめずに頑張っていきたいと思います。
これから参加する高校生へ
参加することによって、⾒えてくることがあると思います。
迷っているのなら、ぜひ参加したほうがいいと思います。
⾃分の将来を⾒つけられたり、⼀⽣に⼀度の経験ができたり、⼀⽣の友達ができるかもしれません。
英語に⼼配があったとしても、思っていた以上に何とかなります。
適度に気を抜きながら、楽しんでください。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。