大学3年生の夏の陣
私がProjects Abroadに出会ったのは、高校3年生の冬でした。
私が現在通っている大学のオープンキャンパスに訪れたときに、どこかのきっかけでパンフレットを手に入れたのが最初でした。
暇つぶしにパンフレットを開いたら、たくさんの方が生き生きと様々な国で活動されているのを見て、私も参加してみたい、と強く思いました。
しかしその頃の私は受験生で、海外にも1度しか行ったことがなく、漠然とした夢のような感覚でした。
大学に入学し、同じパンフレットを校内でまた見つけたときもまだ現実的ではなく、ただそのパンフレットの存在だけは胸に残っていました。
この私の夢を現実的に考え出したのが、大学3年生になったころでした。
本格的に就職活動が始まる前、この夏が何か自分が本当にやりたいことをすることが出来る最後のチャンスだと思ったときに、心に浮かんだのがProjects Abroadのボランティア活動で、参加を決めました。
大学で学んだケニアへ
私がケニアでのチャイルドケアプログラムに参加することを決めたのは、大学2年生のときの授業の一環でケニアについて深く学び、全く別の文化圏の国に行ってみたいと思ったことが大きいです。
アフリカ大陸は遠く、治安も日本に比べると悪いということで、ケニアに1人で行くことを母には多少心配されました。
私ももう少し近い位置にある国にするか悩みましたが、横浜のオフィスに個人面談に行ってお話を聞き、やはり時間に余裕があるうちにアフリカに行ってみたいと強く思い、ケニアに行くことを決断しました。
その後、特に専門的な知識がなかったのですが、子どもが好きだったので、ケニアのプログラム一覧のなかから、通年プログラムのチャイルドケアに参加することを決めました。
心を通わせた活動
私はLikii Special Schoolという障がいを持つ人々のための学校で、3週間活動しました。
学校には6つのクラスがあり、最初の数日間はその6つのクラスを体験し、残りの時間は気に入ったクラスで過ごすように言われ、私はPre-Vocational Level 1というクラスを選び、2週間をそこの生徒と先生と過ごしました。
クラス内で、私は先生の事務的な作業の手伝いをすることもありましたが、基本的には生徒と一緒に形の違うビーズの仕分け、紙で封筒の作成、簡単な計算の練習をしたり、職員の方が草刈りをしたあとの草集めなどをしたりしました。
教職員の方々は皆さんとても親切にしてくださり、一緒に時間を過ごしていくうちに本当の家族のように接してくれました。
生徒たちも初日から多くの子たちが懐いてくれて、ちょっと人見知りの子も時間が経つうちに心を開いてくれて、本当に楽しい時間を過ごせました。
ボランティアとしての1日の流れ
平日は朝にオフィスの方が車で送ってくれて、お昼過ぎまで活動した後にオフィスに移動して、他のプログラムに参加しているメンバーとお昼を食べていました。
そこから午後を自由に過ごした後に、ホームステイ先に戻って夕飯を食べるというのが、基本的な1日のスケジュールでした。
私の滞在先のお家には小さい女の子が2人いたので、活動先から帰宅したあとに一緒にテレビを観たり、折り紙をしたりして、時間を過ごしたりもしました。
また、不定期で参加自由のアクティビティーをオフィスが準備してくれるので、それに参加してスワヒリ語やケニアの文化に触れたりもしました。
土日は完璧に自由なので、私は他のボランティアメンバーとサファリなどに出かけました。
日本と違い、広大な自然の中で多くの野生の動物たちがのびのびと生息していました。
経験、友人、挑戦する大切さ
私は今回のプログラムを通じて、挑戦することの大切さを知りました。
このケニアでの3週間で得た経験や友人は、ケニアでのボランティアに参加することを決断したからこそ手に入ったもので、今の私にかけがえのないものです。
これからも自分の好奇心を大事にして、興味を持った物事には積極的に参加するようにしようと思いました。
プロジグラムを通じて、私は3週間で沢山の人に出会いました。
オフィスのスタッフ、他のボランティアメンバー、ホームステイ先の家族、活動先の生徒、教職員の方々など、出会ったすべての人が温かく親切で、ケニアに行って本当に良かったと思います。
また、日本とは違う文化を持つ国で生活するという貴重な経験をすることが出来たというのも、自分自身の視野を広げることが出来たと思います。
今後も、今回の経験で得たものを忘れないように大切にしていきたいと思います。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。