ずっと関心があった国際協力

私は、小学生の頃にボーイスカウトに入っていたこともあり、昔からボランティア活動や国際協力活動に非常に興味がありました。

そして今回、高校の先輩がプロジェクトアブロードでボランティアをしたという話を聞き、ぜひ私も参加してみたいと思い、調べてみたのがきっかけでした。

私は主に発展途上国の教育に興味があったため、現地の学校を訪れることができるチャイルドケア活動をしたいと思い、ケニアでのチャイルドケア&地域奉仕活動2週間プログラムの参加を決めました。

できることを一生懸命やりたい

ケニアでは、まず午前中に、ストリートチルドレンのための孤児院と学校が併設された施設で活動をしました。

その施設は、私が想像していた以上に暮らしの状態が悪く、生活に必要な物も多く不足していました。

子供たちは、ハエが飛び回る中で穴の空いた服や靴を着て遊び、私たちを見ると歯ブラシや帽子、おもちゃなどをくれるようにねだりました。

その様子を見て私はすごく苦しくなり、2週間という短い期間ですが、自分の力でできるだけのことを一生懸命にやりたいと感じました。

その施設では、蛇口から流れ出た水があらゆるところに流れてしまっていたので、地面を掘り水路を作ることで、水が畑に流れるようにしました。

さらに、蛇口も手作りのセメントを用いて整備し、テーブルがついた手洗い場を作りました。

達成感を感じた活動

今回の活動は、掘る、混ぜる、運ぶ、などといった肉体労働が非常に多く、最初に予想していたものとは少し違っていました。

さらに、現地の男の子たちの方がそういった活動に慣れており、私は助けに来ている自分が助けられていることに不甲斐なさを感じることもありました。

しかし、活動の中にはもちろん私たちにできることもありましたし、スタッフの方々も色々なオプションを提示してくださいました。

そしてその施設にいる間ずっと修繕を行っていたのではなく、空いた時間には、施設の子供たちと話したり、バレーボールをしたりと、私たち自身がやりたいことを選べる非常に自由なプログラムとなっていました。

最終日には、現地の子供たちやスタッフの方々に「君たちの助けをとてもありがたく感じている」といっていただき、1番最初にたてた「自分に出来るだけのことを最大限やりたい」という目標を達成できたように感じることができました。

ケニアでの現地生活

私が滞在していたホストファミリーのお宅は皆すごくフレンドリーで、1日目からすぐに馴染むことができました。

お風呂や水道、ベッドなども綺麗で、生活には全く不自由がありませんでした。

私の他に3人のボランティアがそのお宅で暮らしたのですが、食後はみんなでケニアの学校や選挙や政治について話を伺ったり、アフリカに関する映画を一緒に見たりして、楽しく有意義な時間をすごすことができました。

食べ物も、ケニアの伝統的な食べ物(チャパティ、ウガリなど)を作ってくださり、お家の中でもケニアの文化を体感することができました。

これからも発展途上国のために

今回の経験を通して、私は多くのものを得ることができました。

まず、それまで新聞やテレビを通してしか見たことのなかった発展途上国の様子を実際に自分の目で見て、自分たちがいかに恵まれているかということを身にしみて感じることができました。

さらに、自分に他者を助ける力があるのならば助けることを惜しむべきではないと感じ、こうした国々のために働きたいという気持ちが一層増しました。

しかし同時に、ボランティア活動の限界にも気づくことができました。

私たちが2週間かけて活動をした中で力になれたのは、その施設の50人ほどだけでした。

他にも同じような問題から苦しむ人はたくさんいるということに気づいた私は、ボランティアでできることはどうしても限られてしまうと感じました。

そして将来の夢として、現地に実際に行って活動を行う仕事以外にも、国の政治や法律など、もっと大枠のところに関わり、多くの人間に影響を与えられるような仕事にも興味を持つようになりました。

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ケニアでチャイルドケア&地域奉仕活動 H.Y.

この体験談は、主観に基づいて綴られています。

その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。

この体験談は孤児院での活動に言及していますが、現在プロジェクトアブロードは地域型のチャイルドケアに焦点をあてた活動に取り組んでいます。

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。