世界で活躍する人になるために
高校生のうちに海外で生活し、世界の人々と交流したいという思いがあり、インターネットで色々な留学プランを探していたところ、プロジェクトアブロードのプログラムに出会いました。
高校生スペシャルを選んだ理由は、同年代の海外の人と交流したいというのと、自分はあまり英語に自信がなかったからです。
自分は将来、世界中で活躍する人になりたいので、様々な国の人の価値観を知ることが一番できること、これからはまた今まであまり学んでこなかったことを知らなければならなくなることを理由に、人権プログラム4週間を選びました。
不安でいっぱいだった
渡航前は、不安しかありませんでした。
英語は通じるのか、人権を生徒に教えることなど自分もよく知らないのにできるのだろうか、他のボランティアの人に迷惑をかけるのではないか、ガーナに一人で行けるのかなど、渡航1ヶ月前くらいから不安で仕方がありませんでした。
また実際の活動内容もよく分からなかったので、何を渡航前にすればいいのか分からず、正直あまり眠れない日もありました。
とりあえず、渡航前は英語のリスニングと人権について勉強していました。
ガーナでの活動の日々
中学生くらいの子供達20人に人権について教える、というのが主な活動でした。
最初の2週間は、決められたテーマについて5回授業を行い、最終日にクイズ大会を行いました。
教え方は指定されず、2、3人くらいのグループの人と一緒に話し合いながらどのように教えるのか決めて、それを授業で行うという感じでした。
この最後のクイズ大会で、私たちのグループが教えた学校の生徒が優勝したことが最も印象に残っています。
私は英語があまり上手でなく、始めはネイティブのペアの人に助けてもらってばかりでしたが、だんだん慣れてくるにつれて、教えることが楽しくなりました。
ガーナの子供達はとても素直で、日本の子供達もこんなに素直だったら、学校の先生は楽だろうなと思いました。
最後のクイズ大会で優勝してくれて、自分たちが教えていたことがちゃんと子供達の身になっている事を実感して、とても嬉しかったです。
後半2週間は、テーマも自分たちで決めました。
また、裁判所や議会、法律事務所、シンクタンクなどに行って、ガーナの政治や経済、人権について学びました。
週末には、同じ家に泊まっているサッカープログラムの人達と一緒に旅行に行きました。
英語力を試された現地生活
私が泊まった滞在先には、20人くらいの人達が泊まっていました。
ホストファミリーはボランティアの受け入れに慣れている感じで、何不自由なく生活させてくれ、またとても親切に接してくれました。
ルームメイトもとても親切な人達ばかりで、英語をこちらが少し聞き取れるようになれば、簡単に打ち解けられます。
夜にはみんなで集まって話したり、ゲームをしたりしていました。
ただ英語で意思疎通することが、最後まで大変でした。
ガーナ人のボランティアアドバイザーの話は聞き取れるのですが、ネイティブのイギリス(特にロンドン出身)やアメリカ出身の人の英語はとても速く、慣れることに時間がかかりました。
ただ、最初に見栄を張らずに自分は英語がうまくないことを言っておけば、向こうも配慮してくれるので、そのことである程度苦労は軽減されると思います。
食事は、日本人にとってはかなり美味しいと思います。
毎日米と骨つきチキンが出てきて、たまに赤飯やおにぎりのような物も出てきました。
洗濯は基本的に自分でしますが、お金を払えば代わりにしてくれます(私が泊まったホストファミリーだと20セディ)。
縮まった世界との距離を将来へ
世界の人々や文化との距離がとても縮まりました。
アフリカがどのようなところか分かっただけでなく、ヨーロッパやアメリカの高校生とも友達になれたので、もうどこに行くにも物怖じしないようになりました。
また、日本の事を自分の国としてではなく、世界の中の一つの国として客観的に見られるようになりました。
英語もかなり上達したと思います。
現地では、ガーナのローカルマーケットについて、アンケートや実際に行くなどして調査していたので、これからはその事についての論文をまずは完成させる事です。
またこの留学で、アフリカには様々な面で足りていない事が多い事が分かったので、留学前からの夢である起業をして、それらの課題を解決していきたいと思います。
ガーナ以外のアフリカの国にも行ってみたいです。
これから参加する高校生へ
この1ヶ月間は、本当に良い経験になりました。
プロジェクトアブロードのスタッフの方々や同じボランティアの人達もとても親切で、様々な面で助けてくれましたので、楽しく快適に過ごすことができました。
この経験は、これからの人生の中でとても重要になってくると思います。
僕も、ボランティアへ行く前に実際に行った人の活動報告書を読んだ時、「絶対良い経験になるので、悩んでいたら絶対行くべきです!」と書いてあって、「そんなわけないだろ!」と思いましたが、本当です。
まず間違いなく楽しいし、今まで感じる事がなかったことや考えた事がなかった事をたくさん感じるし、考えさせられます。
是非行ってみてください。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。