私は、タンザニアで3週間のチャイルドケアプログラムに参加しました。
この3週間は、自分にとって大きな挑戦となったと共に、一生残る素敵な思い出となりました。
私の体験談が、みなさんの挑戦の一助となれば幸いです。
では、まずはどのようにプロジェクトアプロードを選び、このチャイルドケアプログラムに参加したのかをお話させていただきます。
新しい大陸で、新しい挑戦を
私は現在、ギャップイヤー期間です。
この大きな自由時間を有意義なものにしたい、と常々考えていました。
その中で、もともと海外旅行が好きだったこともあり、人生初の大陸に行くこと、またその中でも、ただの旅行ではなく、何か学んで帰れるボランティアという形をとることを思いつきました。
そして、アフリカ大陸でボランティアをしたい、と探し始めたのです。
探していくうちに、様々なNGOや斡旋会社があることに気づきました。
その中で、プロジェクトアブロードに決めたのは、主に以下の2つの理由です。
一つ目は、海外で創設された団体であるため、ヨーロッパやアメリカなど、他国のボランティアと関わる機会が多いと考えたからです。
二つ目は、期間を自由にアレンジできたからです。
チャイルドケアプログラムを選んだ理由は、もともと子供が好きで、特に障害者教育に興味を持っていたからです。
タンザニアでの毎日
次に、私のタンザニア生活がどのようなものであったか、プログラムの活動内容、日常生活の二面からお話させていただきます。
私の活動先はDestiny Foundationという名の施設で、学校兼孤児院のような施設でした。
子供たちは3歳-15歳ぐらいまでと幅広く、みな何かしらの精神疾患や身体疾患がある子供達でした。
多くの子供達は、一人で身の周りのことをしたり、何かを学習することが難しかったので、私達ボランティアは彼らと一緒に遊びながら簡単な英単語を教えたり、彼らのシャワーや着替え、食事、洗濯などを他のスタッフと協力しながら手伝っていました。
ちなみに、学校には9時-14時頃まで滞在していました。
14時以降は自由な時間であったので、帰宅後、ホストファミリーの家でお昼ご飯を食べた後は、スワヒリ語の勉強をしたり、街に出て探索をしたり、ホストマザーや他のボランティアとお喋りを楽しんだりしていました。
夕方18時頃には暗くなり始めていたので、その時間帯にはなるべく家に戻るようにしていました。
また、週末の過ごし方は人それぞれですが、私は滞在中2回あった週末を利用して、サファリとザンジバル島に行きました。
ちなみに、アフリカの食事が口に合うか心配される方も多いかと思いますが、その心配は無用です。
基本的にどの料理もおいしいと思えましたし、特に私のホストマザーは料理上手であったので、毎食とっても楽しみでした。
タンザニアに行ったから得られた
最後に、私は3週間しかこのプログラムにはいませんでしたが、この短期間で、学んだ、成長したと思うことがたくさんありました。
それをお伝えできればと思います。
まず一つは、自信がついたことです。
タンザニアという、当初は地図上でどの国かもわからなかった国に、一人で乗り込めたこと。
そこで3週間、異文化に揉まれながら生活しきったこと。
多くのボランティアと、英語というツールのみを使いコミュニケーションを取りながら、子供達に何ができるかディスカッションを重ねたこと。
小さいことから大きいことまで、これら全ての経験が私の自信となりました。
そして、この自信は、今後何か大きなことに挑戦しようとなった時に、自分の背中を押してくれるものだと思います。
もう一つは、当たり前のことが当たり前でない、ということに気づけたことです。
私達には親がいて、普通に文字が読めて言葉を話せます。
もし、そういったことが難しい子供がいたとしても、日本では病院で治療を受けたり、特別教育を受けたりできます。
しかし、こちらではそれは普通ではありません。
このDestiny Foundationには、医者や看護師が常駐していませんが、お金がかからないということもあり、多くの親が子供を連れてきます。
また、連れてきたいと思っていても、この施設にくるためのたった数百円の交通費が捻出できず、なかなか来ることができない子供もいます。
文章にすると、なんだか薄っぺらい印象になってしまいますが、生まれた瞬間から自分がいかに恵まれた人生を歩んできたのか、ということに身を持って気づかされました。
今後の人生も、自分が当たり前だと思ってきたことに、感謝する心を忘れてはいけないなと思います。
これから参加する方へ
長くはなりましたが、3週間という短期間でここまで濃密に色々考え、気づかされ、学べる経験はなかなかないと思います。
もし今不安で、海外ボランティアに行くかどうか迷われている方がいれば、是非勇気をだして、その一歩を踏み出して欲しいと思います。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
この体験談は孤児院での活動に言及していますが、現在プロジェクトアブロードは地域型のチャイルドケアに焦点をあてた活動に取り組んでいます。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。