思い立った時に遅すぎるということはない
タイのタオ島での海洋保全活動に参加させていただきました。
子育てが終わり、仕事が落ち着き、自分自身の次を考えていた時にネットでプロジェクトアブロードに出会いました。
数ヶ月間悩みましたが、黒柳徹子さんの「思い立った時に遅すぎるということはない」という言葉に背中を押してもらいました。
成田からタオ島へ
のっけから飛行機遅延とまさかの乗り継ぎ間に合わないという、(私的には前代未聞の)事態が起きました。
サムイ→タオの船では船酔いし、かなり凹みながら2日間かけてタオに到着。
スーツケースをずるずると引き摺りながらやっとの思いでエントリーしました。
ホテルに移動して荷を解き、レストランの方にタオの海の素晴らしさを伺いました。
これから1人で始めるワクワク感と美味しい本場タイ料理を味わい、夜景にホッとして、タオ1日目を終えました。
ダイビング講習スタート
座学は一般的な話から始まり、徐々に専門用語が増えてきました。
少し英語ができるからと思って参加を決めましたが、中盤からは本当に厳しかったです。
日本語のテキストを持って行ったので、毎晩部屋に帰ってからも勉強しました。
とにかく非日常英語(物理や数学的な)とダイビング用語が難しくて、覚えられなくて、大変苦労しました。
実習は近くのプールで、海に入るまでにマスターしなければならないことを繰り返し繰り返ししました。
とても丁寧な指導でしたので、その後も安心して海に入ることができました。
海は毎回ボートエントリーでした。
ダイビングポイントの説明、スケジュールの確認、注意事項の確認、ハンドシグナルや機材の確認等を毎回するのですが、このボートでの時間が意外と楽しかったです。
コーヒーを飲んでたくさんお話をして、多国籍な文化を感じることができました。
7日間休みなく続けて、アドバンスト・オープン・ウォーター・ダイバーの資格を無事に取ることができました。
インストラクターと講習をご一緒した仲間に感謝です。
海洋保護プロジェクト参加
今回の目的であるプロジェクトにようやく参加することができました。
と言っても、かけ足でしたので、資格とは名ばかり。
水中で平衡を保ちながらの作業は至難の業です。
ひっくり返ったり、岩に捕まったり(つかまれる岩を探すのも一苦労!)しながら、皆さんの邪魔をしないように作業をしました。
珊瑚白化の拡がり、珊瑚の色の変化、海水温度、水質等の調査を行い、データを入力します。
珊瑚の植え付けは見学だけでしたが、成長状況の確認や植え付け土台の掃除をさせてもらいました。
潜る度にゴミはすぐに回収しますが、週に一回のビーチクリーンデイでは、他のダイバーさんも巻き込んで行います。
ゴミを種類別に分け、量を計るという気の遠くなる作業でしたが、達成感をすぐに感じられて楽しかったです。
こうしたデータは世界各地の海から集められ、海洋保全の方向性を決める重要な役割を果たしています。
海洋保全とは積極的なアプローチだけではなく、海が本来持っている治癒力を使って見守ることも必要であると感じました。
私のこれからの人生に
海沿いに住んでいない私が日々できることは、道のゴミ拾いです。
風に舞い、雨に流され、いずれは海に行き着くので同じです。
放置されているゴミが海に流れ出す前にどうにかしたいと思って取り組んでいます。
潜る時は毎回ゴミを拾っていますが、実はダイバーがよく潜るポイント、特に日本は皆の意識が高いからか、ゴミは少ないです。
なので、観光地ではない場所でのゴミ拾いダイビングが必要だと思います。
(沖縄でゴミ拾い専門ダイビングをしている方がいらっしゃいますね。素晴らしい!)
エコマークの付いた商品を選んだり、生活排水を減らしたり、きちんとゴミを分別したり、意識することでできることはたくさんあるのだなぁと感じます。
海洋保全とは全く関係ありませんが、今回の学びで、私もまだまだ勉強できるのだ、やればできるのだと気がつきました。
生涯現役を目指して、資格取得や学びを深めたいと思っています。
これから参加する方へ
人から聞いたアドバイスなどはあまり役に立つものではないので、自身でしっかり下調べをして、臨まれるのがよろしいかと思います。
ただ一つだけご参考にして頂けるなら、スーツケースではなくバックパックで行かれた方がよろしいと思います。
日本ほど道路が舗装されていて、障害物が落ちていなくて、あの小さなタイヤが回る場所はあまりないと思うので。
海外でのボランティアはちょっと怖いなぁ、ネットだけでは活動の真相がわからないなぁ、と思っている方が多いと思います。
プロジェクトアブロードさんを利用することで、安全を買ったと思って、是非人生の大きな第一歩にして頂けたらと思います。
家族や周りの方たちも安心して送り出してくださるとおもいます。
色々な方に助けて頂いて20日間のボランティアの旅を無事に終えることができました。
ありがとうございました。
そして参加させてくれた家族に感謝しています。
ありがとうございました。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。