高校2年の夏、今だ!
自分自身が自由に動けるのは高2の夏が最後だと思い、海外に1ヶ月行ってみたいと思っていました。
最初は、海外留学も考えていたのですが、普通に人じゃあまり行くことのないアフリカに行ってみたいと思い、インターネットで探しているとプロジェクトアブロードのホームページを見つけました。
ホームページを読んでいくにつれて行ってみたい気持ちが大きくなっていき、このことを両親に相談しました。
アフリカ大陸は危ないところではないか?という偏見を持ってる人が多いと思っていたので両親に反対されると思っていたのですが、あっさりと「行ってきな!」と言ってくれました。
両親が理解を示してくれたことで、実際に行く決心がつきました。
大変だった日々の活動から得た想い
私は高校生スペシャルで「ガーナのチャイルドケア&地域奉仕活動」1ヶ月を行いました。
このプログラムを選んだきっかけは、アフリカ大陸という未知の場所に行ってみたいという好奇心と、現地の子供たちと実際に触れ合ってみたいと思ったからです。
最初の3週間、主に午前中は学校のトイレ作り、午後は現地の学校で授業を行いました。
最後の1週間は、幼稚園で朝から先生のお手伝いをしました。
トイレ作りは土を運び、それを型にはめてブロックにするところから始まりました。
ブロックを500個くらい作ってから、それを重ね合していき、最後にペンキを壁に塗って完成しました。
全て手作業で行うので、毎日毎日がとても大変でした。
それでも完成すると達成感があり、楽しかったです。
学校の授業では、hung manをしたり、日本語を教えたり、数学や理科を教えたり、折り紙を教えたり、日本舞踊を見せたりしました。
他にも、サッカーをみんなでしました。
毎回毎回色々なものを作ったり教えたりするので、ホームステイ先に帰るとルームメイト全員で次の日に何をするか話し合いました。
幼稚園では、来た子供の名前確認から始まり、みんなが集まりまでは、部屋の中で遊びました。
みんなが集まると、みんなでBINGOやBaby Shark Danceなどを歌いました。
その後は、年齢で分けて英語の勉強をしました。
ご飯を食べさせたり、お昼寝をさせたり、遊んだり、日本とあまり変わらないのだなと感じました。
想像のガーナと実際のガーナ
現地生活で一番驚いた事は、結構夜は寒いということです。
ガーナは赤道が近いので、ずっととても暑いのか思っていました。
しかし実際は、朝は霧がかかりとても寒かったいり、夜は半袖では外を歩くのがきついくらい寒かったりする日もありました。
日本とは違い、30度を超えるような日はなかなかありませんでした。
過ごしやすい気候だなとは感じました。
私は、ガーナの食事が口に合うか凄く心配でしたが、辛いものが平気な人はとても口に合うと思います。
全体的に辛いがおいしいものが多く、くさみとか変な味がするものは私が食べた中では全くなかったです。
土日は、ルームメイトの他国の高校生と一緒にケープコーストや滝や湖に行きました。
いろいろなガーナの観光地を回れてとても良かったです。
私は、普通に水道が通っている家と、バケツシャワーの家にホームステイしました。
水道が通っている家でも、シャワーはとても冷たく、また少しずつしか水が出てこないので、冷たい水が体にかかる時間が長くとても大変でした。
バケツシャワーは確かに慣れない作業で大変でしたが、全身を一気に水で流すことができるので、冷たい水が体にかかっている時間が短く、水圧が弱いシャワーよりはマシかなと感じました。
私の世界を変えてくれてありがとう
このプログラムを通して、アフリカは危険だという偏見が完全に消えました。
みんな暖かく私を迎え入れてくれて、また、困っているとすぐに声をかけてくれる優しい人が多かったです。
私は今まで海外に行ったことがなくて、初めて海外に行ったのが今回のプログラムで、不安がなかったかと言われると実際はありました。
でも、思った時に行動しようと思ったその勇気のおかげで、本当に世界が変わりました。
そして、将来のビジョンも明確に見えてきたので、高校生のこの時期にアフリカのガーナに行けた事はほんとに良かったことだなと思っています。
私が行ったホームステイ先には私を含めて7人高校生がいたんですけど、全員外国人で日本語を話す機会が全くなくて、いつも英語で会話することが当たり前でした。
そういう場所に自分がいたことで英語力が実際に上がり、また日本の高校では学べないような英語の言い回しを教えてくれる友達もいました。
なので、日本人の子がいっぱいいるような留学を選ばず、海外の子たちとたくさん話せるこういう海外ボランティア活動に参加してほんとに良かったなと思っています。
これから参加する高校生へ
海外に一人で行く事はとても不安な人も多いと思いますが、行った先の現地のスタッフがとても丁寧にサポートもしてくださるので、行ってみたいなという自分の好奇心を大切にして、自分を信じて参加してみると良いと思います。
私は、実際に海外に行ったことで日本の文化の発信や国際援助などに興味を持ち、大学で実際にそれを学びたいなと思いました。
自分の目で見ていないと分からないことが多いと思うので、ぜひ行きたいなと感じる方は実際に行ってみると良いと思います。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。