夢を具体化するために
私は将来、看護師などの看護系の仕事に就きたいと思っています。
ですが、看護師・保健師・養護教諭・訪問看護師・国際看護師などいろいろある中で、⼤学進学前に決めておきたいと思い、医療系のボランティアに参加しようと思いました。
なぜほかの医療ボランティアではなく公衆衛⽣にしたかというと、まだ看護系の仕事に就く以外決まっていなかったからです。
公衆衛⽣に参加し、⾃分の視野が広がり、⾃分の将来を決めようと思いました。
入念に選んだカンボジア
なぜカンボジアにしたかというと、2つ理由があります。
⼀つ⽬は、成⽥空港からの直⾏便があることです。
私は⾼知県に住んでいて、海外に⾏くためにはかなりの確率で東京にまで⾏く必要があります。
なので、最低でも⾏きだけで2回は⾶⾏機に乗る必要があります。
私はあまり⾶⾏機に乗るのが好きではないので、⾶⾏機に乗る回数を減らせれるように選んだ結果、カンボジアが候補にあがりました。
⼆つ⽬は、⽇本⼈が多いということです。
英語があまり得意ではないので、外国⼈が多いところで⽣活できるか不安に思っていました。
なので、カンボジアでのプログラムを⾒たときに⽇本⼈が多いと聞いたので選ぼうと思いました。
渡航前の心境
⾼知からカンボジアまで1⼈だったのですが、「カンボジアに⾏くんだ〜」とだけ思っていました。全然実感がわきませんでした。
⾃分の学校がSGHの指定を受けており、今年私はシンガポールにリサーチをしに⾏きます。
その関係で、カンボジアに⾏く直前まで学校へ⾏き、部活が始まるまで学校に残っていました。
なので、カンボジアに⾏くというよりは、シンガポールに⾏くような気がしていました。
成⽥空港に着いてからは、1⼈海外留学というものを実感していました。
話す⼈もおらず、寂しかったです。
現場での公衆衛生活動
現地につくと、プノンペンから少し離れた⼩中学校へ⾏きました。
そこでは中学⽣にデング熱・腸チフスの病状を説明した後、もしなった場合どうすればいいかを教えました。
そのあと、⼿洗いの仕⽅を教えました。
バケツに⽔を⼊れて⼿洗いをするなど、⽇本とは⼤きく違っていましたが、⼿の洗い⽅は指⼀本⼀本丁寧に洗うよう伝えました。
同じクラスの⼦達に、⽝に噛まれた時・やけどをした時の⾃分で出来る治療法を教え、模擬でしてもらいました。
将来、医者になりたいという⼦どもたちも多かったので、正しい知識が⾝につくようにしっかり伝えました。
また⼦どもたちに怪我がないかを⾒たり、⽖を切ったり、⽿を掃除したりしました。
ほかの⽇はシルクアイランドへ⾏き、そこに住む⼈たちのヘルスチェックをしました。
⾎糖値・⾎圧を測り、⾼⾎圧か糖尿病かを調べました。
⾎糖値を測ることが私にとっては難しく、慣れるまでなかなか時間がかかりました。
その⽇⾎圧が⾼かったり、⾎糖値が⾼い⼈には、次の⽇にあるチェックアップにも来るように伝えました。
次の⽇、医者であるボランティアアドバイザーの⼈と⼀緒に診察を⾏いました。
私たちが⾎糖値・⾎圧を測り、ボランティアアドバイザーの⼈がどこが痛いのか、どこが不調なのかを聞き、薬を出していました。
私たちは、その薬の効果について教えてもらったり、どういう不調があるのかを教えてもらっていました。
カンボジア生活
公衆衛⽣に参加した⽇本⼈が多く、横浜に住む⽇本⼈の⼦がルームメイトでした。
だいたいのチャイルドケアの⼈たちは、海外の⼈がルームメイトでした。
ですが、⾼知県という⽥舎から出てきた私にとって、都会に住むルームメイトと話すことは、ある意味異⽂化交流でした。
ホテルは、すごく綺麗でした。
ちょっと困ったことといえば、ヤモリが出てくることです。
出てきた時、どうしようかとルームメイトと話していました。
洗濯は、ホテルでもしてもらえます。
ボランティアアドバイザーの⽅々が、ホテルよりもっと安いところに洗濯を頼んでくれるので、そこに出してもいいと思います。
ですが、私の場合はホテルで⼿洗いをしていました。
プロジェクトアブロードのTシャツなど、すぐに着たいものが多かったからです。
⾷事は、全て美味しかったです。
カンボジア独特のものが⾷べれたり、イタリアンが⾷べれたり、⾼知県⺠の私にとっては、ゆかりのないものもあり⾷べ物も楽しみの⼀つでした。
衝撃のカンボジアの衛生環境
一番衝撃だったのは、カンボジアの街中にたくさんゴミがあったことです。
⽥舎の⽅に⾏くとゴミがポイ捨てはありませんでしたが、とにかくゴミが⾒えていたイメージです。
特にびっくりしたのは、⼩学校でのゴミの捨て⽅です。
⼤きな蓋つきのゴミ箱が廊下に置いてありました。
そこにジュースやお菓⼦のゴミを⼊れていました。
そのゴミ箱が満杯になると、学校の裏の⽅にあるゴミ捨場に捨てに⾏っていました。
そのゴミ捨場ではゴミが⼭のように積もっており、分別もされていませんでした。
分別という習慣が当たり前の私たちにとって、ありえないものでした。
こんなことがあるんだと思ったのと同時に、この⼦たちの⽣活環境を変えたいと思いました。
今思う反省点
活動中、医療に関する英語を聞き取り、理解してそのままディスカッションをしなくてはいけませんでした。
デング熱、腸チフスなどの名前はもちろんですが、腹痛や吐き気など、細かなところまで話していたので、とても難しかったです。
なんとなくわかるけど、その病気についてもっと詳しくは話すことができず悔しく思いました。
とてもやりがいのある活動でしたが、医療に関する情報がもう少しあったらよかったなと思いました。
自分の中の変化
今まで⾃分の⼒では世界を変えたり、貧困で困っている⼦供たちを助けることができないと考えていました。
ですが、このプログラムに参加したことで、⾃分にもできることがあると知りました。
今まで考えたこともないようなことに気づき、⼈のためにできることはないかとしっかり考えられるようになりました。
⼦供たちと話したり、遊んだりする中で、⾜りないこと・まだまだ改善されるべきことを発⾒することができました。
それらのことを解決するために、私の通う学校にいるボランティアに興味のある⼈たちと協⼒して、何かプロジェクトを⽴ち上げるつもりです。
⽂房具を届けたり、給⾷のような⾷べ物を届けたいと考えています。
あとは、考えたことを⾏動に移せるようにしたいです。
具体的に見えてきた夢
このプグラムに参加したことで、保健師になりたいと思いました。
地域の⼈と密接に関わったり、⼦どもたちに教えたりしたことで夢がちゃんと決まったので、あとは保健師になるために頑張って勉強します。
これからシンガポール、イギリスに⾏く機会があるので、そこの医療について知りたいです。
また、貧困の国について知ったので⽇本や他の国でアウトプットをしていきたいです。
これから参加する高校生へ
今回の経験は、精神的に私のことを何倍も⼤きくしてくれました。
⼈⾒知りも克服で きましたし、英語の能⼒ももっと⾼くなりました。
また他の⼈のことも考えれるようになったり、細かいことに気づくことができるようになりました。
全部が楽しいことばかりではありませんでしたが、アンコールワットに旅⾏に⾏ったり、キリングフィールドについて知ったことは普通の観光旅⾏ではしれないことばっかりでした。
⼦どもたちと触れ合ったり、いろいろなことを教えたりすることで、この⼦たちの将来を応援したいと思わせてくれました。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。