私も若いうちから発展途上国で
今年の1⽉に講義を受け、その先⽣の話からこのようなプログラムに興味を持ちました。
この先⽣は⼤学時代にカンボジアに学校をつくり、今は医師として活動しています。
私も同じように活動したいと思いました。
しかし、この活動はお⾦がかかります。
でもやはり、私は早いうちに世界を知り、たくさん勉強したいと思いました。
だから両親を必死に説得し、このプログラムに参加することが決まりました。
チャイルドケアプログラムに参加した理由は、途上国の現状を全体的に⾒ることができると思ったからです。
専⾨的な視点からでなく、広い⽬でカンボジアをみたいと思ったのです。
渡航前の心境
渡航前は、なにより現地集合が怖かったです。
何度も何度も確認して、気持ちを落ち着かせました。
また、持ち物を作るとき、⽇本国内のホテルに泊まるわけではないので、ルームサービスがどこまでされているのか想像がつきませんでした。
それにより、不安は募るばかりでした。
プログラムの先輩のアドバイスを参考になんとか準備しました。
あと⼀つ⼼配だったことは、共通語が英語だということです。
私の英語⼒は⼗⼆分にあるわけではなかったので、うまくコミュニケーションが取れるか⼼配でした。
⾃⼰紹介⽂は精神安定剤になるので、作っておいて良かったです。
小学校でのボランティア活動
⼩学校では、初⽇学校に着いた時から盛⼤に歓迎してもらい、嬉しかったです。
カンダールの⼩学校で、午前は授業(折り紙、塗り絵、算数、アルファベット、数字、⽣き物、⼿紙)をしました。
活動中は、⾔葉が通じないというところが最⼤の難関でした。
⼦どもたちの中でも、⾼学年⽣は英語を喋ってくれるので会話が成⽴します。
また、授業でも指⽰が通るので進めやすかったです。
しかし、⼀番下の学年のクラスでは、英語で通じるのは数字と挨拶くらいです。
クメール語は「こんにちは」「さようなら」「ありがとう」しか分からなかったので、全然会話ができませんでした。
また、授業もうまく進められず、頭を抱えました。
授業をしている時よりも遊んでいる時の⽅が印象的で、ずっと同じ⼦たちがついてきてくれて、顔をしっかり覚えました。
休み時間には、⼦どもたちとはしゃいで校庭を遊びまわりました。
午後は、校舎の窓をペンキで塗ったり、地⾯をコンクリートで綺麗にしました。
コミュニティデイには、ゴミの分別、⼿の洗い⽅を教えました。
社会勉強で、killing fieldとトゥールスレン虐殺博物館に⾏きました。
最後の⽇も、みんなで記念撮影をして別れを惜しみました。
学校への寄付の品も喜んでいただけて嬉しかったです。
衝撃の衛生環境
活動を通して印象に残っているのは、ゴミの分別を教え、リサイクル可能なゴミと不可能なゴミとを分けた時のことです。
リサイクル不可能な⽅のゴミを捨てに⾏こうと先⽣に聞くと、⼦どもたちについて⾏ってと⾔われました。
⼀緒に⾏ってみると、まさかの学校の裏の⼟⼿に捨てるようです。
驚きました。
そこは、かなりきつい異臭が漂っていました。
⽣ゴミだけなら⼟にかえるため⼤丈夫かと思いましたが、それだけでなく元々捨てられていたゴミの中には、プラスティックのゴミもありました。
これは⼤気汚染、⽔質汚染に繋がらなと感じました。
カンボジアでのホテル生活
滞在先はホテルでした。
⾷事はレストランに⾏ったり、ホテルのご飯を⾷べたりしました。
思っていたより、美味しくてびっくりました。
毎度お⽶が出るので、お腹がすぐにいっぱいになりました。
洗濯は、ランドリーでやってもらうことが可能で安⼼でした。
しかし、私は服をあまり持って⾏かなかったので、毎⽇部屋で⼿洗い洗濯をしていました。
ルームメイトやプログラムの仲間たちと仲良くなって、とても楽しく過ごすことができました。
行動力、自信、勇気
今回の経験を通して、⾏動⼒、⾃信、勇気、これら三つが成⻑しました。
私は地元の環境から、知り合いのいないところなど⾏ったことがないので、初対⾯の⼈ばかりのところに⾏くのは初めてでした。
うまくコミュニケーションが取れるのか⼼配でしたが、誰も会ったことがない⼈たちだから⼤丈夫だと思い、前向きに話しかけて⾏きました。
⾔葉の壁はありつつも、英語でゆっくりでも伝わるように話せば聞いてくれるということがわかり、安⼼してコミュニケーションがとれました。
とても嬉しかったです。
もちろん、討論ができるくらいの英語⼒はあったほうがいいです。
でも、意思疎通はやはり⼼でできると感じました。
今後への意気込み
2週間が⼀瞬で終わってしまいました。
毎⽇が刺激的で、1週間前の出来事が昨⽇のように感じていたり、もうあと何⽇で帰国であったり、本当に早かったです。
たくさんの同じ意思を持った仲間がいて、とても楽しく過ごすことができました。
楽しかったです。
また、トゥールスレン虐殺博物館やキリングフィールドでは、カンボジアの歴史をリアルに感じました。
思うことはたくさんありますが、今やるべきことはカンボジアの歴史をよく知り、発展させることだと思っています。
そのためにたくさん勉強して、もう⼀度カンボジアに⾏きたいです。
これから参加する高校生へ
私は元々途上国に興味があり、今回のプログラム参加に繋がっています。
このプログラムに参加したことにより、⾃分の知識の少なさや視野の狭さを痛感しました。
⽇本にいても勉強できることだって、たくさんありました。
それを知らずに現地に⾏くというのは、私の準備不⾜だったと感じています。
⼀⾒は百聞にしかずという⾔葉の通り、やはり現地で⾃分の⽬で確認するというのは⼤きな刺激になります。
⾏動⼒をつけることは勇気のいることでつまずきやすいですが、とりあえずやってみることは⾃分⾃⾝にとっていい成⻑に繋がると思います。
もし、渡航前に緊張して落ち着かないのであれば、⼩さな精神安定剤としてイメージトレーニングを⾏うことをお勧めします。
そこから、何が必要になりそうかが⾒えてきます。
お陰で荷物は増えてしまいますが、なにも問題ないと思います。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。