プロジェクトアブロードとの出会い
普段、アメリカの学校に通っていて夏休みが3ヶ月半あったのでこの機会に何か新しいことにチャレンジしたいなと思った時に思いついたのが海外でのボランティア活動でした。
元々海外旅行が大好きでいろんな国へ訪れていましたが今までにアフリカへは行ったことがなかったことや、トビタテ留学Japanの7期で採用された際にプロジェクトアブロードで留学してたトビタテ生と出会い、とても良い経験ができたと聞きプロジェクトアブロードでボランティア留学しようと決めました。
医療プログラムを選んだ理由
将来、ドクターやナースとして働きたいという夢があるわけではありませんが、小さい頃から医療について興味があり、留学中に実際に現地のドクターのお手伝いや手術をみることができると聞き、日本ではできない経験ができそうだと感じたので参加しようと思いました。
日本とは異なる現場での活動
主な活動内容は、病院研修と地域の学校や村などへ行くアウトリーチでした。
病院では、主に数人のグループに別れ、ドクターのお手伝いや、診察している様子を聞いたり、帝王切開の手術などをみることもできました。
病院ではアフリカならではの疾患を間近でみることができました。また手術では命の誕生を近くでみることができ、とても興味深かったです。
アウトリーチでは、マサイ族の村や学校へ行き、一次救命についてや、衛生、栄養についてのプレゼンをおこなったり、移動診療を行いました。
プレゼンは現地の小学校へ訪れたり車で何時間もかけてケニアとの境目近くのマサイ族の村へ行くこともありました。
移動診療では主に三つのグループに分かれ、ドクターの診察をみたり、血圧や体温、体重などを測ったり、薬の処方のお手伝いをしたりさまざまな経験をすることができました。
アウトリーチでとても驚いたことは一定の人たちが自分の年齢や基本的な情報がわからなかったことや、移動診療の頻度は多くなく近くに薬を買う場所もないというのが理由で嘘の症状をドクターに伝え、薬を処方してもらう人もいました。
このように日本ではありえないようなことが当たり前にあったことに今回一番衝撃を受けました。
タンザニア生活で学んだこと
ホームステイ先はとても立派な家で必要なものは一式揃っていましたが、やはり水回りはあまり整備されておらず、お湯が出ないことが頻繁に起きたりトイレの水が流れないことや水がつまることがありました。
また、停電も突然起きたりしました。
ご飯はいつも野菜と、ご飯、魚や肉のスープが出されました。
あまり口に合わなかったのでスーパーで買ったお菓子や日本食を食べて過ごすことも多々ありました。
日本人の口にはあまり合わないものもあったので、日本食を持ってきて正解だと感じました。
また、アウトリーチ先や向かう途中にはトイレがありませんでした。
アウトリーチへ向かう道中だけでなく、公共のトイレというのはほぼなかったです。
それが原因でなのか、マサイ族の村などでは異臭がすごかったです。
日本やアメリカとは真逆の暮らしを1ヶ月体験することができました。
タンザニアの人たちにとって、アジア人が珍しいからなのか道端で話しかけられたり写真を求められたりしましたが、現地の人はとてもフレンドリーでした。
渡航前はタンザニアの人はある程度英語が話せるものだと思っていましたが、実際に行ってみると現地の人で英語が話せる人の割合はとても少ないと感じました。
事前にスワヒリ語を覚えておくことによって、現地の人ともっとコミュニケーションが取れたのかなと感じました。
この経験を活かして
活動先はテレビやSNSに載っているようなままの景色で、改めて発展途上国の医療問題はとても深刻なものだと感じたのと同時にどうやったらこの問題を解決することができるのかを考えられるいい機会になりました。
自分にとって全てが初めての経験で慣れずに大変な思いもしましたが、今までで一番いい思い出ができた夏休みでした。
来年も別の国の医療ボランティアへ参加したいです。
まずは大学で国際問題を取り扱う分野で医療問題以外のことも学んだ後、医療従事者としてではなく別視点からアフリカの医療問題を助けられるような人になりたいなと思いました。
これから参加する高校生へ
タンザニアの人の英語の癖が強くてなかなか聞き取りにくかったり、医療英語がわからないと説明の理解に時間がかかったりするので、日本にいる間に対策しておくといいと思います。
また、他の国からの参加者やホストファミリーに日本食を作るととても喜ばれます。
渡すことも含めて、日本食や材料等は多めに持っていくと話の話題にもなるし、自分のご飯にもできるのでおすすめです。
タンザニアでの医療ボランティアは日本ではできないような経験ができるチャンスが多いので、自分から積極的に行動することでもっと充実した留学生活を送ることができると思います。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。