充実した夏休みを過ごしたい
父の仕事の関係で英語圏に暮らしてることもあり、夏休みは約3ヶ月と長いため、せっかくの夏休みを無駄ものにしないように充実したものにしようと思ったのがきっかけです。
また英語以外の言語にも触れてみたいと思ったので、スペイン語圏であるペルーを選びました。
高校生スペシャル ✖ インカ考古学
このプログラムを選んだのは、建築という分野に元々興味があり、またインカという神秘的な文明に触れられるということに大きな魅力を感じたからです。
また高校生スペシャルでは、同年代の世界中から集まった仲間たちと繋がることができる良い機会だと思いました。
初めての一人旅を前に
初めての一人きりでの海外渡航だったため少し緊張していましたが、初めて訪れる南米・ペルーに寄せる期待とワクワクの気持ちの方が上回っていました。
渡航前は、ペルーやインカに関する下調べや、スペイン語の勉強をしていました。
いざ、高校生ボランティアとして
以下のような活動に取り組みました:
- 遺跡のメンテナンス(草刈り、石壁の再建、セメント作り)
- インカ時代の墓地の発掘と遺骨の記録
- 山中のインカ時代の建物の記録と地図に起こす作業
- セラミック(陶磁器)の記録
- サルサダンス、ペルー料理教室
- マチュピチュへの週末旅行
ボランティア活動もとても興味深く印象的なのですが、最も印象的なのは週末旅行で訪れたマチュピチュです。
「人生で一度は訪れるべき」と言われる空中都市のマチュピチュを目にしたときは、「美しい」という一言では表現しきれない感動の景色が眼下に広がっていました。
早朝三時に起き、バスと徒歩で山頂を目指しご来光を見に行きましたが、道中の過酷さも忘れるほどとても素晴らしい体験となりました。
肌で感じたペルー生活
私の滞在先は、ペルー人のお母さんと私と同年代の娘さん二人のお宅でした。
とても暖かく迎えてくださり、食事も暖かくとてもおいしいものを用意してくださいました。
またルームメイトは、イギリスからのボランティアでした。
スケジュールの空き時間、特に夜はホストファミリーとルームメイトと一緒に過ごし、ゲームをしたりお互いの国のことを教えあったりしました。
滞在先は、クスコの中心部に近く比較的便利な場所にあったため、必要なものは徒歩5分系内のスーパーに買い出しに行けたため、困ることはありませんでした。
洗濯はペルーではコインランドリーではなく、預けるという形でした。
汚れる活動が多かったのですが、一日以内に仕上がったので困ることはなかったです。
ただ、観光客が年々増え、発展してきた国とは言え、まだインフラは十分に整っていないのが現状で、シャワーが水のみであったり、インターネットが十分に使えないなど、普段の生活では気にも留めないような部分が発展途中で、改めて今ある生活のありがたみを感じるきっかけになりました。
ホームステイを通して、ペルーの生活を肌身を通して感じることができたので、とても良い経験になりました。
この経験を通して得た内面の成長
グループで活動するボランティア活動が多く、仲間と力を合わせることがとても重要だと感じることが多かったように思います。
以前部活でリーダーをやっていた私は、率先して仲間の舵を取り、仲間とコミュニケーションを取りながら積極的に活動に参加できたと思います。
その中で分からない、出来ないなどといった困難にぶつかっても、すぐにアドバイザーの人たちに答えを求めるのではなく、皆で解決する問題解決能力を身に付けることができたと思います。
これは、この先の人生でも役立つと思います。
全体の感想
世界各国から集まる同世代の仲間とともに、異国の地で二週間のスケジュールを過ごしたことは、とても良い経験になりました。
綿密に組まれた毎日の早朝からのスケジュールは、私たちの想像するボランティアとはかけ離れとてもハードなものが多かったのですが、仲間とやり遂げたという達成感はとても大きかったです。
またインカの謎につつまれた歴史を紐解くという大きな仕事に携わることができたことは、とても良い経験だったと思います。
この世界には、こんなにも地道だけど歴史解明には欠かせない興味深い仕事がある事を知ることができました。
将来の進路を考える時期にある私にとって、この二週間はとても実りあるものだったと感じます。
これから参加する高校生へ
異国の地に一人で飛び出すことは、不安とかあるとは思いますが、殻を打ち破って外の世界に飛び込むことも、新たな自分に出会う良いチャンスだと思います。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。