少しでも貢献したいという思いから
私は元々発展途上国に興味がありました。
どのような形でもいいから貢献したいと思ったのがきっかけで、なにをすれば貢献できるかを考えた結果、ボランティアをすることが1番のアイデアなのではないかと考えました。
私の友達がこのカンボジアのプログラムに以前参加していたこともあり、安⼼だと伺っていたので、このプログラムを選びました。
渡航前の期待と不安
私は帰国⼦⼥であるため、英語に関しての不安はあまりありませんでした。
しかし私は和⾷をとても好んでいるため、カンボジア料理を⾷べれるかとても不安だったし、他の参加者と仲良くなれるかとても不安でした。
⼀⽅で、ワクワクしていた気持ちもありました。
未知の世界で共に学び、作業をする仲間たちに出会える私の期待と楽しみな気持ちは、とても⼤きかったです。
ボランティア活動
私はカンボジアで、主に現地の⼦供たちに英語を教えました。
私のグループには私を含む4⼈のボランティアの⽅がいて、授業がある⽇の前⽇には1~2時間ほど授業の内容についてアイデアを出し合い、⼦供たちに楽しんで授業を受けて貰えるよう努⼒をしました。
そして授業の後は、セメントで校舎裏の道路を修復したり、窓にペンキを塗ったり、ごみ拾いをしました。
⼦供たちが安全に、快適に過ごせるようになればいいなと思いながら作業をしていました。
でも、セメントで道路の⽋けている部分を埋める時には、低姿勢になって綺麗に伸ばしたりしなきゃいけなくて、作業をやる次の⽇は筋⾁痛が半端なかったです。
そして、マスクとサングラスをかけて作業をするので、顔の周りに汗が溜まり滝のように流れていました。
とても⼤変でした。
カンボジアでの生活面
滞在先のホテルは、とても居⼼地がよかったです。
しかし、⾵呂とトイレが同じ部屋にあるという違いには、とても驚きました。
最初は⼾惑いましたが、3⽇もすれば慣れていました。
私のルームメイトは、フランス⼈でした。
初⽇は少し緊張したけれど、時間が経つにつれたくさんのことを話せたし、フランスについての知識も少し増えた気がします。
⾷事は、とても美味しかったです。
⽇本⾷しかあまり好まない私が、カンボジア料理を美味しく⾷べられたのはとても不思議でした。
でも、とても美味しかったです。
ただ、タランチュラとコオロギを⾷べていたのは衝撃的でした。笑
目を背けてはならない現実
私の中で1番印象に残っているのは、The Killing Fieldに⾏ったことです。
The Killing Fieldは、たったの約50~60年前に罪のない何万⼈もの⼈が殺されてしまった場所の一部です。
ポル・ポトという集団が、罪のない⼦供たちやその両親、そして他の普通の成⼈の⼈達でさえも容赦なく殺していました。
⽇本語のオーディオを聞きながら約20箇所くらいを歩いて周り、たまに⾻の一部が落ちていたり、⾎がまだ残っていたりして、本当に⼼が痛くなりました。
カンボジアの歴史、そしてカンボジアがなぜ発展に遅れているのかがよくわかった出来事でした。
カンボジアを知って己を知った
カンボジアでの経験を通して学んだことは、沢⼭あります。
挙げるとキリがないですが、数個例として挙げてみるとすると、⼈を思いやる⼼、先⽣の偉⼤さ、⾃⼰管理、などが思い浮かびます。
でも、このカンボジアでの海外ボランティア経験を通して何より1番学んだなと思うことは、私はとてもとても恵まれているということです。
⼦供たちと交流している内に、様々な点に気づきました。
たとえば、靴を履いていない⼦がいること。
靴を履いていない⼦は、少なくはありませんでした。
きっと裕福な⼦供たちではないのかな、と悟りました。
他にも、あまり⾷べるものがない⼦がいたり、ゴミを漁っている⼦さえも⾒かけました。
私はゴミを漁らなくても⼗分な量の料理を頂けてる、私は靴を履かせてもらえてる、私はちゃんとした学校で毎⽇7時間勉強を教えてもらっている、私には帰る場所がある。
些細な当たり前だと思っていたことも実は当たり前 じゃなくて、私たちが当たり前だと思っていることは本当に幸せなことなんだな、と学びました。
そういうふうに視野を広げ考えられるようになったのは、私のひとつの成⻑なのではないかと思います。
この経験を夢に繋げたい
私の将来の夢は、キャビンアテンダントになることです。
私はこれからもボランティア活動に積極的に参加し、今回のプログラムで得た以上のものをこれからも吸収し続け、どんな形でかはわかりませんが、いつかボランティア活動の経験が将来の私の夢であるキャビンアテンダントという仕事に就くことに繋がればいいなと思います。
私はカンボジアで前述した通りたくさんのことを学び、経験をさせて頂きました。
学んだだけではなく、カンボジアに来なければきっと出会ってなかったであろう最⾼な仲間たちにも出会えました。
このプログラムはただただ楽しいだけではなく、現実から⽬を逸らしたくなるような国の歴史を学んだり、時に⼼が痛くなったりすることもあります。
悲しい思いをしたくない⼈もいるかもしれません。
しかし私は、ちゃんと現実を受け⽌め受け⼊れたらさらに活動に意欲的になるし、積極的に⾏動しようと思えるようになりました。
たったの2週間ではあったけれど、喜怒哀楽、全ての感情を味わえました。
この経験とたくさんの素敵な⼈達との出会いは、私にとっての⼀⽣の思い出であり、財産でありつづけることと思います。
この貴重な経験をさせてくれた両親に、とても感謝しています。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。