大学での机上の学習を実践へ
私はタンザニアで、マサイ族文化体験の海外ボランティアとマイクロファイナンスの海外インターンシップ各1ヶ月ずつ、計2ヶ月行ってきました。
参加しようと決めた理由は、現在大学で専攻しているスワヒリ語を実際に使い、ボランティアを通して以前から興味のあった開発学や文化人類学についての思考を深めたいと思ったからです。
他の団体が行っているボランティアにも目を通しましたが、以前プロジェクトアブロードを利用した先輩が「空港のピックアップから宿泊施設や食事まですべて任せることができ、現地で不安に思ったことはなかった」と言っていたので、利用させてもらうことにしました。
いざ、マサイ族の世界へ
まずマサイ族文化体験プログラムは、キリマンジャロ空港からバスで4時間ほどに位置するンゴロンゴロ自然保護区内で行いました。
夜遅くに空港に着き、その日のうちに活動場所まで行くことはできなかったのですが、その日は空港の近くの家を手配してもらっていたので安心しました。
活動内容は日や週で様々でしたが、私が行っていた時期はちょうど現地の学校が休みだったので、基本的には建築をしていました。
現地のコーディネーターの方が非常に優しく、「疲れたらいつでも休憩していいからね」といつも体調を気にかけてくれたので、力仕事も多かったですが、女性でも大丈夫だと思います。
基本的に自然保護区内に電気と水道はありませんが、ホームステイ先は個室にシャワーと水洗トイレ、電気、コンセントが完備してあったので、問題ありません。
空いた時間には、マサイのセレモニーに参加したり、キリンを探しに行ったり、現地の方の家を訪問したりと、マサイの文化をできるだけ多く知れるように予定を組んでいただけたので楽しかったです。
地道なマイクロファイナンス活動
マイクロファイナンスは、アルーシャという町で行いました。
7、8人のタンザニア人女性のグループが8個ほどあり、グループごとにお金を貸して彼女たちのスモールビジネスを支えるという内容でした。
仕事は主に2つあり、回収したお金をノートに記入し間違いがないか計算するというものと、それをしている間にグループの女性たちに英語や数字を教えるというものです。
ホームステイ先は、とても綺麗な一軒家で、日本とあまり変わらない暮らしができました。
ごはんもフルーツやサラダなど健康に配慮していて、おいしかったです。
また、家には他の活動をしている人たちが6人ほどいて、そのほとんどがアメリカ人で、日本人やアジア人にはほぼ会いませんでした。
仕事で高度な英語力を求められることはありませんでしたが、ホームステイ先には英語ネイティブの方が多かったので、英語が全く話せないと仕事外で苦労するかもしれません。
でも、現地の人も他のボランティアも全員優しいので、過度に心配する必要はないと思います。
休みの日には近くの滝までハイキングに行ったり、キリマンジャロに登っている人もいました。
ボランティアの内容を途中で変更している人や、旅行で仕事を休む人もいて、柔軟に変更には対応してくれると思います。
私の小さくも大きな貢献
マサイ族文化体験プログラムもマイクロファイナンスも、地道な作業が続くので、すぐに結果が見えるわけではありません。
なので、本当にこれが役に立っているのか考えることもありましたが、現地のおばちゃんに「プロジェクトアブロードのおかげで、少しずつではあるけど貯金もできていて、本当に感謝している」と言われて、少しでも役に立てたようで嬉しく思いました。
この体験談は、主観に基づいて綴られています。
その時の現地の需要や活動の進捗状況、参加時期、参加期間、天候などによって得られる経験が異なりますので、あらかじめご了承ください。
ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。