はじめに
毎年6月~8月に行われているメキシコで環境保護の短期・長期「実践型」海外ボランティア参加者を募集しています。
求められている支援は、メキシコに生息する絶滅危惧種のウミガメの卵を守り、孵化したウミガメの赤ちゃんを安全に海に還すこと、そして海岸線の自然環境を守ること。
海岸線の浸食や密猟などが原因で行き場をなくしたウミガメたち。もはや、私たち人間による保護なしには、絶滅の一途をたどってしまいます。
環境保護ボランティアは、地元の環境保護&リサーチセンターを活動拠点に、周辺のラグーンや火山によってできた黒いビーチに繰り出し、ウミガメの保護活動に従事。
他にも、周辺の生態系調査、マングローブの植林、イグアナの保護活動をサポート。あなたが収集するデータは、南北のアメリカ大陸の研究者たちに利用されていきます。
メキシコでボランティア中は、同じ関心を持つ国際色豊かな外国人ボランティアと共に、黒い砂浜が目の前に広がる専用のボランティア寮に滞在。多国籍なボランティアと活動と滞在を共にする経験、それはあなたの視野を広げる貴重な異文化体験となるはず!
自由時間となる週末は、仲間の外国人ボランティアと共に、メキシコを異なる角度から発見する冒険に出かけよう!
※このプログラムに参加できるのは、毎年6月~8月の最大3ヶ月限定です。開始日・参加期間は、その期間中から自由に決めることが可能です。
※ページトップにあるビデオは、スクリーン右下の「CC」から日本語字幕を選択できます。
環境保護ボランティア参加条件
毎年6月~8月に行われているメキシコ環境保護の海外ボランティアの応募対象は、世界中の大学生、社会人、シニアのみなさんです。
高校生には高校スペシャルの環境保護プログラムがおすすめ!
参加にあたって資格や経験は問われません。
求められるのは、体力と熱意のみ!
特に自然やアウトドアが好き、生物学や環境科学を専攻している、海外での環境保護活動に関心がある、ウミガメ保護に携わりたい、メキシコの自然環境の現状を自分の目で見てみたい、中米の発展途上国で実践型の国際協力に貢献したい!という熱心な学生や社会人のみなさんにおすすめです。
現役の環境保護専門家や研究者の方であれば、支援が求められている海外の現場でスキルや経験を活かし、貴重な国際経験を得られることでしょう。
メキシコに現地オフィスを構えるプロジェクトアブロードでは、本気のあなたを支える現地サポート体制が整っています。
参加条件とまではいきませんが、しいて言えば最低限の基礎英語力。活動中のコミュニケーションは、基本的にすべて英語で行われます。したがって、自分の意見をはっきり伝え、分からないことを自らきちんと質問できる英語力がないと、現地で苦労するのはあなた自身。
だからこそ、英語の練習を含む渡航前準備にどれだけ真剣に取り組んできたかが、現地入り後の経験値を左右すると言っても過言ではありません。すべては、あなた次第です!
余裕があれば、渡航前にスペイン語のあいさつや簡単なフレーズを学んでおくと、現地の人々との交流を深めるきっかけに役立つことでしょう。
活動内容
- ウミガメの密猟防止パトロール
- 保護されたウミガメのケア
- 生態調査およびマングローブの再生
- 地域住民への環境保護活動
ウミガメの密猟防止パトロール
メキシコの海岸線の浸食は深刻で、ビーチに産卵するウミガメの個体数に大きな影響を与えています。
しかし、ウミガメの個体数減少への一番の原因は密猟。ウミガメの巣から奪われた卵は、地元の市場で売買される運命をたどります。
そんな状況を打開すべく、環境保護ボランティアとしてのあなたが果たす役割は、夜間の密猟防止パトロールに取り組むこと。
ビーチでの密猟防止パトロールでウミガメの巣を発見したら、活動先の環境保護&リサーチセンターで保護。安全な環境で保護された卵の孵化を見守ります。
卵は、通常毎年5月~9月あたりに孵化を迎えます。無事孵化を迎えたら、ウミガメの赤ちゃんを母なる海へ還します。
ビーチは実に30kmに及ぶため、密猟防止パトロールはボランティアのみなさんからの支援を非常に多く必要としている活動です。
保護されたウミガメのケア
活動先の環境保護&リサーチセンターでは、メキシコ政府の許可のもと、傷ついたりケガをしたりして自然界で自力で生活することができなくなったウミガメの保護を行っています。
環境保護ボランティアとしてのあなたの役割は、ウミガメへの実践的な日常のケア。
ウミガメの清掃、エサやり、水槽の清掃、そして毎月の測定をはじめとしたさまざまな活動に貢献していきます。
生態調査およびマングローブの再生
環境保護ボランティアたちは、周辺の河口やラグーンに毎週繰り出し、以下のような野生動物の生態調査やマングローブの植林に取り組みます:
- 鳥類をはじめとした野生動物の観察および個体調査
- 仕掛けカメラによる夜行性の野生動物の生態調査
- 周辺に生息するマングローブの状態のデータ収集
- グリーンハウスでのマングローブの苗植え
- マングローブがダメージを受けた、または取り除かれたエリアでのマングローブの植林
マングローブの植林は、マングローブを棲みかとする海洋生物を保護する意味でも非常に重要です。また、マングローブは海岸線の浸食を抑制し、気候変動対策としても有効です。
地域住民への環境保護活動
持続可能な環境保護活動は、地域住民の参加なくして成り立ちません。そこで環境保護ボランティアたちは、環境保護&リサーチセンターと協力し、地域各所で環境保護教育に取り組んでいます。
自然環境とここに生息する貴重な野生動物の保護の重要性を分かりやすく説明し、人々の環境保護に対する認識の促進をサポートします。
また、地元の学校にも出向き、メキシコの将来を背負う子供たちが幼い頃からきちんと環境保護に関する正しい認識と理解を得るよう努めています。
ビーチ清掃を通した地域奉仕活動
環境保護ボランティア活動の一環として、ビーチ清掃があります。それは、ビーチからゴミを回収すればするだけ、海洋生物の命を明日につなぐことにつながる重要な取り組み。
ゴミの中でも、特に耐久性の高いプラスチック製のゴミは近年大きな問題に発展しています。例えばビーチにポイ捨てされたゴミは、孵化したウミガメが海にたどり着くまでの障がい物となります。
また、海に行き着いたプラスチック製のゴミは何年経っても海にとどまり続けるため、水質汚染はもちろん、海洋生物が誤って食べ物として体内に取り込み、病気や死を引き起こすことが心配されています。
ビーチ清掃は根気のいる作業ですが、地域周辺の生態系保護において非常に重要な役割を果たします。
提携機関
環境保護活動への継続的な貢献が認められたプロジェクトアブロードは、SEMARNAT(メキシコの環境保護対策および自然資源省)の保護地域の海外線の一部の管理を任されると同時に、SEMARNATとの合意事項の一つである海岸線における大規模な科学データの収集に取り組んでいます。
また、El Tortugarioと呼ばれる環境保護&リサーチセンターとも協力。このセンターが掲げる生物多様性と環境保護の重要性に対する地域住民の理解を実践型で支えています。
活動拠点
クユトラン
目の前に広がるのは黒い砂浜、穏やかな波、のんびりとした雰囲気という別世界!
グアダラハラからはバスで約5時間です。
活動先は、環境保護&リサーチセンター。
ビーチもラグーンも徒歩圏内に位置します。
環境保護ボランティアの1日の流れ
メキシコでの環境保護を通した国際ボランティア活動は、現地の平日にあたる月~金曜日、1日5時間ほど従事します。
暑さを避けるため、日中の太陽が高くなる時間は活動を一旦中断し、休息をとります。
昼食はちょっと遅め、かつ1日の中でメインの食事となるのもメキシコ流!昼食は地元の料理人によって準備されます。
ボランティアハウスの共同キッチンには基本的な食材が用意されているので、朝食と夕食はセルフで自由に料理することが可能です。
日々の環境保護ボランティア活動は、その日の天候や活動内容によってさまざまです。担当の環境保護専門家と積極的にコミュニケーションを図りながら臨機応変に対応しましょう。
1日のボランティア活動が終了したら、自由時間です。仲間の外国人ボランティアと周辺の散策に出かけるのも良し、美しい夕日を眺めながらのんびり過ごすのも良し。自分流に自由時間を楽しもう!
自由行動となる週末は、仲間の外国人ボランティアと共にここメキシコでしかできない冒険へ。
活動のねらい
メキシコで行われている環境保護の海外ボランティアのねらいは、絶滅の危機にさらされているウミガメを保護し、周辺地域の自然環境を守ること。
同時に、あなたが実践的な国際協力経験を得ながら視野をぐんと広げること。
ウミガメの産卵場所となるメキシコのビーチでは、巣の激減が記録されています。これは、海岸線の浸食や密猟によるもの。密猟されたウミガメの卵は地元の市場での売買され、個体数減少を加速化させています。メキシコでの環境保護の海外ボランティアでは、この貴重なウミガメの卵をできるだけ多く保護する活動に取り組んでおり、多くのボランティア支援を必要としています。
あなたも、メキシコに生息する絶滅危惧種のウミガメと海岸線の自然環境を守る環境保護ボランティアの一員へ。
マネジメントプラン
プロジェクトアブロードは独自のマネジメントプランを設け、活動に対する目標の明確化と目標達成の具体化を行っています。
マネジメントプランは、まさに私たちの活動の道しるべ。
よろしければ、マネジメントプランもあわせてご覧ください。
活動が世界に与える影響
プロジェクトアブロードは、毎年明確に定められた長期的な目標の達成に向けて取り組まれています。
その目標達成の鍵となるのが、参加者一人ひとりのみなさんの存在です。
グローバルインパクトリポートにまとめられた年間の活動の進歩と功績は、参加者全員の努力の結晶。
よろしければ、活動が世界に与える影響もあわせてご覧ください。
滞在先と食事
メキシコで活動中の滞在先は、クユトランにある専用のボランティア寮に滞在です。
基本的に同性の仲間とのルームシェアとなりますので、貴重な異文化体験の機会として積極的に交流を図りましょう。
現地では1日3食分の食事が提供されますので、ぜひ食からもメキシコ文化をお楽しみください。
発展途上国の滞在先は、先進国のモダンで便利な生活と比べると質素に感じるかもしれませんが、安全面や清潔面の基準は満たされています。
現地サポート
安全を第一優先とするプロジェクトアブロードは、すべての活動国で24時間体制の現地サポートを提供。
だから、海外への渡航が初めての方でも安心して参加できる魅力があります。