はじめに
ペルーで環境保護の短期・長期「実践型」海外ボランティア参加者を募集しています。
アマゾンは、世界最大面積を誇る熱帯雨林であり、私たちの地球の生態系に欠かせない「地球の肺」。しかし今、このジャングルでは環境破壊が深刻化しており、第一線で待ったをかける環境保護ボランティアによる支援を必要としています。
南米ペルーでの環境保護ボランティア活動の舞台は、そんなアマゾン熱帯雨林のど真ん中にあるタリカヤ自然保護区。
長年に渡る貢献が認められ、受賞経験もあるこの自然保護区には、ペルー政府から国内最高と称えられる動物保護センターを有します。
経験豊富な環境保護専門家と共に、自分の足で一歩一歩ジャングルを突き進み、南米最高峰の林冠の散歩道をたどって観測台へ。ボランティアとしてのあなたの貢献は、ここ熱帯雨林に生息する貴重な野生動物の再生と生態系を守り、次世代につなげる重要な役割を果たします。
ペルーでボランティア中は、タリカヤ自然保護区内にあるボランティアバンガローに滞在。世界中から集まる環境保護活動に関心をもった多国籍な外国人ボランティアとの共同生活は、自分の価値観に刺激を与えるユニークな異文化体験となることでしょう。
自由時間となる週末は、現地で出会った外国人ボランティアの仲間と共に、プエルトマルドナドの町まで散策に出かけよう!
※ページトップにあるビデオは、スクリーン右下の「CC」から日本語字幕を選択できます。
環境保護ボランティア参加条件
ペルー環境保護の海外ボランティアの応募対象は、世界中の大学生、社会人、シニアのみなさんです。
高校生には高校スペシャルの環境保護プログラムがおすすめ!
参加にあたって特に資格や経験は問われません。
求められるのは、体力と熱意のみ!
特に、自然やアウトドアが好き、生物学や環境科学を専攻している、海外での環境保護活動に関心がある、アマゾン熱帯雨林の実情を自分の目で見てみたい、南米の発展途上国で実践型の国際協力に貢献したい!という熱心な学生や社会人のみなさんにおすすめです。
現役の環境保護専門家や研究者の方であれば、支援が求められている海外の現場でスキルや経験を活かし、貴重な国際経験を得られることでしょう。
プロジェクトアブロードのスタッフや活動をリードする環境保護専門家も同じようにタリカヤ自然保護区に寝泊まりをし、本気のボランティアのみなさんの現地での活動をサポートする体制が整っています。
参加条件とまではいきませんが、しいて言えば最低限の基礎英語力。
活動中のコミュニケーションは、基本的にすべて英語で行われます。したがって、自分の意見をはっきり伝え、分からないことを自らきちんと質問できる英語力がないと、現地で苦労するのはあなた自身。
だからこそ、英語の練習を含む渡航前準備にどれだけ真剣に取り組んできたかが、現地入り後の経験値を左右すると言っても過言ではありません。
すべては、あなた次第です!
また余裕があれば、スペイン語初心者の方は渡航前に少なくても挨拶や簡単なフレーズを練習していくこと、現地で役立つことでしょう。
活動内容
- 野生動植物のデータ収集
- 動物再生プログラム
- 繁殖プログラム
- 地域住民への環境保護教育
- 試験農場
野生動植物のデータ収集
環境保護ボランティアが果たすべき役割の一つは、生態調査です。
以下のようなタリカヤ自然保護区に生息する野生動植物の観察と記録を行い、必要とされる最善の保護対策を考案していきます:
- 観察台からの鳥類の個体数調査
- カメラトラップを利用した野生動物の生態系調査
- ハイキングを通した野生動植物のデータ収集
あなたが集めた一つひとつのデータは、タリカヤ自然保護区で行われている環境保護活動の影響をまとめる専門的な年間リポートに利用されます。
数値に基づいたその貢献が評価され、現在タリカヤ自然保護区はリサーチセンターとしても国際的に認識され始めています。
またこのリポートは、国際的な会議で数多くの重要な論文に貢献し、特に鳥類学において注目を集めています。
動物再生プログラム
タリカヤ自然保護区は、国際的な動物保護団体Animal Defenders International(ADI)と提携し、保護区内で動物再生プログラムを運営しています。
タリカヤ自然保護区は、ADIが差し押さえた違法なペットやサーカスで虐待された動物を動物保護センターで保護。
保護された動物たちが必要としているリハビリやケアを提供し、自然に還すことに努めています。アマゾン熱帯雨林で減少の一歩をたどるコンゴウインコをはじめ、絶滅危惧種の多数の動物を保護しています。
動物再生プログラムにおける環境保護ボランティアの役割は、保護されたこれらの動物への日常のサポートの即戦力となること。
栄養を考えたエサの準備、モニタリング、ケア、檻の清掃、フェンスの修繕やメンテナンス作業に携わります。動物たちの体力の回復を支えながら、野生としての機能を取り戻し、少しずつ自然に還る準備を支えていきます。
想像以上に体力勝負となりますが、動物を目の前にしてその進歩を見届けるやりがいの大きい活動です。
繁殖プログラム
環境保護ボランティアたちは、密猟者からカメを守る繁殖プログラムをサポート。
川岸のパトロールをしながらのカメの卵の回収し、保護した卵をタリカヤ自然保護区の孵化場で孵化するまで見守ります。孵化したカメを自然に戻す瞬間は、これまでの努力が形となる瞬間。
この繁殖プログラムは、熱帯雨林におけるカメの個体数維持において非常に大きな影響を与えています。
環境保護ボランティアたちは、絶滅危惧種のチョウ類の繁殖にも貢献します。繊細なチョウに傷を負わせないよう安全に捕獲し、最適な環境で繁殖させ、その生態の研究を補助していきます。
その他、1985年以来クモザル再生息プログラムも行っています。
密猟や自然破壊によってタリカヤから息途絶えたクモザルたち。再び故郷ペルーのタリカヤでクモザルが息を吹き返すよう、2000年に始動したのがこのプログラムです。2013年以来、順調にクモザルを自然に還し、繁殖に成功しています。
この先駆者的なクモザル再生息の手法は国際的にも注目を集め、現在では複数の機関や保護センターでも取り入れられています。
地域住民への環境保護教育
環境破壊の原因の多くは、私たち人間の生活の営みによるものです。タリカヤ自然保護区では、国内外を通して環境保護の重要性を訴える認知促進活動を行っています。アマゾン熱帯雨林の最前線での研究と発表を通して、事実をデータとして人々に発信。ボランティアとしてのあなたの存在は、そんな大規模の研究を支えるデータ収集において非常に重要です。
教育は最強の武器。環境保護ボランティアたちは、定期的に地元の学校や地域各所に出向き、ペルーに暮らす人々や将来を背負う子供たちに環境保護教育を行っています。進む環境破壊の問題や、それに対する環境保護活動の重要性を分かりやすく解説したり、リサイクルの概念やリサイクル方法を参加型で指導するワークショップを実施したりしています。
環境保護教育は、ボランティアのみなさんからの新しいアイデアが歓迎される環境です。人々の意識改革に効果的なアクティビティやアイデアを企画し、積極的に発信していきましょう。
試験農園
タリカヤ自然保護区の試験農園では、持続可能な農業の技術を開発しています。これらのスキルを地元の農家と共有し、農耕地開発による熱帯雨林へのダメージを抑制と持続可能な農業を促進。
環境保護ボランティアは、周辺地域に暮らす農家に持続可能な農業への理解を促進しながら、農作業の実践的なサポートに貢献していきます。
また、活動の一環であるマホガニープログラムでは、マホガニーの木を育て、研究を行っています。
ここでの環境保護ボランティアとしてのあなたの役割は、マホガニーの植林地の整備と計測に貢献することです。費用効率性の高い代替策として利用可能なマホガニーの木の存在によって、地元の木こりが貴重な熱帯雨林を伐採すること抑制していきます。
提携機関
長年に渡ってサーカスで虐待を受けたなど、国際的な動物保護団体ADIが保護した動物のリハビリ支援に取り組んでいます。
また、集めたデータを地域住民やペルー政府と共有し、地域参加型でアマゾン熱帯雨林を次世代に残すことに全力投球しています。
活動拠点
プエルトマルドナド
アマゾン熱帯雨林への玄関口!
活動先は、タリカヤ自然保護区。
プエルトマルドナドの船乗り場からボートで約1時間ほどです。
ボランティアの1日の流れ
ペルーでの環境保護の海外ボランティアの活動スケジュールは、現地の祝祭日を除く平日の月~金曜日、1日約4~6時間です。
午前中は8時~11時半頃まで、午後は3時半~5時半頃まで活動に従事します。
太陽が高く登る昼間は、暑さを避けるために活動を中断し、ランチ休憩をとりながら体を休めます。その日の活動内容によってはタイムスケジュールが多少前後することもありますので、臨機応変に対応しましょう。
1日の活動内容は、その日によってさまざまです。現地スタッフとしっかりとコミュニケーションをとりながら自主的に取り組んでみてください。
1日のボランティア活動が終了したら、自由時間です。仲間の外国人ボランティアと異文化交流を深めたり、環境保護専門家と意見を交わしたりして、自分流に自由時間を楽しもう!
活動がお休みとなる週末は、仲間のボランティアと共にプエルトマルドナドの町まで足を延ばし、アマゾン熱帯雨林とは異なるペルーの側面を発見しに出かけよう!
プエルトマルドナドでは、レストランでのペルー料理の堪能、必要なものの買い出し、インターネットカフェで家族や友人に連絡、観光など、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。
活動のねらい
ペルーにおける環境保護の海外ボランティア活動のねらいは、アマゾン熱帯雨林に生息する多様な野生動物と植物を保護すること。
同時に、あなたが実践的な国際協力経験を得ながら視野をぐんと広げること。
南米ペルーの熱帯雨林は、農地開発、森林伐採、密猟、密輸、環境汚染、鉱業、都市化など、日々さまざまな脅威にさらされています。目に見える環境破壊が進む一方で、ここ熱帯雨林に生息する貴重な野生動物や植物の保護は行き届いていない状況です。
南米ペルーでの環境保護を通した国際協力では、特に以下の項目に力を入れた活動に取り組んでいます:
- 生態系の修復
- 固有種の野生動物の保護
- 野生動植物の生息環境のモニタリング
- 人々の環境保護の重要性への認識の促進
あなたも、今日から南米ペルーの貴重なアマゾン熱帯雨林を守る環境保護ボランティアの一員へ。
マネジメントプラン
プロジェクトアブロードは独自のマネジメントプランを設け、活動に対する目標の明確化と目標達成の具体化を行っています。
マネジメントプランは、まさに私たちの活動の道しるべ。
よろしければ、マネジメントプランもあわせてご覧ください。
活動が世界に与える影響
プロジェクトアブロードは、毎年明確に定められた長期的な目標の達成に向けて取り組まれています。
その目標達成の鍵となるのが、参加者一人ひとりのみなさんの存在です。
グローバルインパクトリポートにまとめられた年間の活動の進歩と功績は、参加者全員の努力の結晶。
よろしければ、活動が世界に与える影響もあわせてご覧ください。
滞在先と食事
ペルーで活動中の滞在先は、タリカヤ自然保護区にある専用のボランティアバンガローです。
基本的に同性の仲間とのルームシェアとなりますので、貴重な異文化体験の機会として積極的に交流を図りましょう。
現地では1日3食分の食事が提供されますので、ぜひ食からもペルー文化をお楽しみください。
発展途上国の滞在先は、先進国のモダンで便利な生活と比べると質素に感じるかもしれませんが、安全面や清潔面の基準は満たされています。
現地サポート
安全を第一優先とするプロジェクトアブロードは、すべての活動国で24時間体制の現地サポートを提供。
だから、海外への渡航が初めての方でも安心して参加できる魅力があります。