はじめに
フィリピンで医療の短期・長期「実践型」海外インターンシップ参加者を募集しています。
このインターンシップでは、フィリピンの病院の異なる病棟で働く医師を支える看護師の視察を通して、実践的な専門知識と発展途上国の医療システムを学んでいきます。
フィリピンでは、デング熱などの日本ではあまり見られない疾患や、現地に生きる人々がどのような健康問題に直面しているかなどを学ぶことができるのも魅力です。これらすべては、医療の道を目指す学生や現役の医師のみなさんにとって、自分の世界を広げるステップアップにつながるはず!
医療インターンは地域型の国際医療支援活動もサポート。現地の医療専門家と共に貧困地域や田舎の地域各所に出向き、普段医療サービスを受けられない人に基礎ヘルスケアを届けます。また、健康診断の実施を通して、人々を健康へと導くお手伝い。
フィリピンでインターン中は、地元のホストファミリー宅での生活を通して現地社会に溶け込みます。きっと、家族の絆を大切にするフィリピン文化を肌で体験する貴重な異文化体験となるでしょう。
活動が行われない週末は、現地で友達になったさまざまな国籍の外国人インターンと共に、美しいフィリピンを冒険へ!
医療インターン参加条件
フィリピンでの医療の海外インターンシップの応募対象は、世界中の大学生や社会人です。
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これまでも、東南アジアの発展途上国の医療事情を自分の目で見てみたい、フィリピンで国際医療支援に携わりたい、将来は国境なき医師団の一員になりたい、実践的な英語力をつけたい!などのそれぞれの想いを胸に、日本からも大勢の医学生や医師をはじめとした医療専門家のみなさんが活躍してきました。
特に医療の道を目指す学生のみなさんにとって、さまざまな病棟を回るフィリピンでの医療インターン活動は、将来進むべき専門医療を定める貴重な参考材料となるでしょう。
- 医療に関する学習経験またはトレーニング経験が1年未満の場合:地方保健ユニットを主な活動先とし、毎週さまざまな病棟で医療従事者のシャドウイングを行います。
- 医療に関する学習経験またはトレーニング経験が1年以上の場合:活動先は、地方保健ユニットまたは地方病院から選択できます。特定の病棟で終始活動することも、さまざまな病棟で活動することも可能です。特定の病棟で終始活動する場合、よりタスクが実践的になり、患者さんとの関りも強くなる傾向です。
一方、現役の医療関係者のみなさんにとっては、フィリピンという海外の医療事情や現地ならではの症例を自分の目で見て学び、医療のあり方を異なる角度から見つめ直す機会。広がった自分の視野と国際医療支援の経験は、今後のキャリアアップを後押ししてくれるはず!
求められる語学スキルは、基礎英語力。
現地到着後のコミュニケーションは、基本的に英語で行われるため、例えば現地の医師や看護師が言っていることがまったく分からないと、大事な情報や有益なアドバイスを理解できず、苦労するのは自分自身。海外の現場では、言葉によるコミュニケーションや意見交換を大事にされます。
だからこそ、英語の練習を含む渡航準備にどれだけ真剣に取り組んできたかが、現地での経験値を左右すると言っても過言ではありません。
すべては、あなた次第です!
活動内容
- 地方病院での医師の視察
- 地方保健ユニットでの学習
- 地域各所での国際医療支援活動
- 保健所での学習
地方病院での医師の視察
まずは、地方病院でのシャドーイングから!
さまざまな病院での視察が可能なので、産科病棟や研究室での配属も可能です。あなたの知識と経験によっては、観察を通した学習だけでなく医療行為の補助にも携わることができます。
定期的に行われている医療ワークショップでは、地元の医師がデング熱をはじめとした異なる疾患や点滴などの医療スキルについて解説してくれます。扱われるトピックはさまざまですが、乳幼児のケアや血圧測定の仕方などさまざまなスキルの学習が期待されます。
現役の医療専門家から直接意見やアドバイスを聞く機会ですので、積極的に質問してみてください。
地方保健ユニットでの学習
地方保健ユニット(Rural Health Unit、通称RHU)は、貧困地域に居住している人々に無料で医療サービスを提供する唯一のクリニックです。
通常、RHUでは医師一名と数名の看護師や助産師がさまざまな医療サービスの提供を行っています。
医療インターンの主な役割は視察を通した学習ですが、あなたの知識や経験によっては、予防接種、診察、出産サポートなどの実地的な活動に携わることができます。
地域各所での国際医療支援
プロジェクトアブロードは毎月医療専門家と共に貧困地域に出向き、医療キャンプを実施しています。
ここでのインターンの役割は、支援を必要とする人々に基礎ヘルスケアを提供する医療キャンプの運営をサポートすること。そして、人々の健康管理の重要性に対する理解を促進すること。
フィリピンでは、不衛生な生活環境、栄養バランスが整っていない食事、運動不足などが原因の非感染性疾患で亡くなる方が多く存在します。非感染性疾患は、フィリピン国内の死因の実に67%を占めます。しかし、医療サービスを必要とする貧困層の人々の多くは、適切な処置を受けられずにいます。
また、フィリピンではデング熱が国内の大きな健康問題の一つに挙げられています。インターンは、デング熱の正しい理解や治療、予防について説くキャンペーンの実施や蚊が繁殖する各所の除去を行い、デング熱感染の抑制に努めます。
これらの地域型の国際医療活動は、公衆衛生インターンと協力して行うこともあります。インターン同士の交流の場にもお役立てください。
保健所での学習
政府が運営するボゴシティの保健所は、割高な医療費を個人で負担することができない市民に医療ケアを提供するクリニックです。
保健所では、一般外来、母子保健、歯科医療、家族計画、栄養管理、健康教育、特定の疾病予防とコントロール、衛生管理など、数々のヘルスケアを提供しています。
また、インターンたちはこの保健所が行っている周辺地域での医療サービスの提供に同行し、診察に付き添ったり、眼科検診や歯科検診を観察したりします。
派遣先の種類
フィリピンでの医療インターンの派遣先は、ボゴシティでは地方病院、保健所、地方保健ユニット。サンレミジオでは、地方保健ユニットです。
病院では、以下をはじめとした診療科でインターンを受け入れています:
- 緊急治療室
- 分娩室
- 外科
- ICU(新生児)
- 検査研究室
- 薬局
- レントゲン科
- 歯科
- 診療室
- 栄養管理
- 産科
さまざまな病棟で視察を行う代わりに、あなたの関心に応じて特定の専門医療を扱う病棟に絞ってインターン活動に取り組むことも可能です。
また病院ではなく、保健所や地方保健ユニットを派遣先として希望することも可能です。母子ケア、特定の病気予防、栄養アドバイスをはじめとした幅広い活動を行っています。
特定の関心や希望がある場合は、ぜひお申込みの際に詳しくご記入ください。
活動拠点
ボゴシティ
美しいのどかな田舎町。
銀行やATM、スーパー、レストランなどが存在し、基本的に生活に必要なものは揃っています。
地元の活気あるマーケットや、町を象徴するモニュメント、生い茂る自然が存在します。
サンレミジオ
ボゴシティから約12kmの隣町。
セブ島で最も長い海岸線を誇ります。
派遣先がサンレミジオの場合も、滞在先はボゴシティのホストファミリー宅を予定しています。
医療インターンの1日の流れ
フィリピンでの医療の海外インターンシップは、現地の祝祭日を除く平日の月~金曜日に行われています。
通常、午前8時~午後4時頃まで活動にあたり、途中で1時間ほどのランチ休憩が入ります。これはあくまでも目安であり、派遣先によってスケジュールが異なってきますので臨機応変に対応しましょう。希望があれば、夜勤のシフトに従事することも可能です。
1日のはじまりは、ホストファミリー宅での朝食から。朝ご飯を済ませ、準備が整ったらさっそく派遣先へ!活動初日は、プロジェクトアブロードのスタッフが付き添い、公共交通機関の利用の仕方や派遣先までの通い方を丁寧にご案内します。
活動内容は、その日の状況、あなたの知識、経験、スキル、語学力などによってさまざまです。積極性に取り組んでみてください。
1日のインターン活動が終了したら、自由時間です。地元のマーケットの散策に出かけるのも良し、滞在先に戻って夕飯の支度を手伝いながらホストファミリーとの交流を深めるのも良し。あなた流にお楽しみください。
インターン活動がお休みとなる週末は、ぜひ現地で出会った仲間のインターンと共に、ここでしか体験できないフィリピンの冒険へ!
活動のねらい
フィリピンにおける医療の海外インターンシップのねらいは、実際の医療現場で実践的な専門知識を構築すること。
そして、地域型の国際医療支援をサポートすること。
フィリピンでの医療インターンシップは、主に以下の項目に焦点をあてた活動に取り組んでいます:
- 人々の非感染性疾患に対する認識の向上
- 特別支援を必要とする人々の生活の質の向上
- 患者へのヘルスケアの質の向上
あなたも、フィリピンで医療の知識を深めながら、支援を必要とする人々の健康を促進する医療インターンの一員へ。
マネジメントプラン
プロジェクトアブロードは独自のマネジメントプランを設け、活動に対する目標の明確化と目標達成の具体化を行っています。
マネジメントプランは、まさに私たちの活動の道しるべ。
よろしければ、マネジメントプランもあわせてご覧ください。
活動が世界に与える影響
プロジェクトアブロードは、毎年明確に定められた長期的な目標の達成に向けて取り組まれています。
その目標達成の鍵となるのが、参加者一人ひとりのみなさんの存在です。
グローバルインパクトリポートにまとめられた年間の活動の進歩と功績は、参加者全員の努力の結晶。
よろしければ、活動が世界に与える影響もあわせてご覧ください。
滞在先と食事
フィリピンで活動中の滞在先は、ボゴシティ周辺に暮らす現地人ホストファミリー宅です。
ホストファミリーとの共同生活は、現地文化を生活レベルで体験する貴重な機会!ぜひ積極的に話しかけ、異文化交流を図りましょう。滞在先では1日3食分の食事が提供されますので、ぜひ食からもフィリピン文化をお楽しみください。
その時の受入れ状況にもよりますが、なるべく他の参加者と同じ滞在先を手配し、より多くの出会いと交流を体験できるよう努めています。
発展途上国の滞在先は、先進国のモダンで便利な生活と比べると質素に感じるかもしれませんが、安全面や清潔面の基準は満たされています。
現地サポート
安全を第一優先とするプロジェクトアブロードは、すべての活動国で24時間体制の現地サポートを提供。
だから、海外への渡航が初めての方でも安心して参加できる魅力があります。