はじめに
ネパールで建築の短期・長期「実践型」海外ボランティア参加者を募集しています。
この建築ボランティアは、大地震によって被災した地域の学校再建をサポートする国際協力プログラム。
2015年4月、ネパールの首都カトマンズの北西約80キロを震源としたマグニチュード8規模の大地震が発生。学校、道路、住宅は軒並み破壊され、アジアの最貧国ネパールの人々をさらなる窮地へ陥れました。
被災したネパールを支援するため、プロジェクトアブロードは震災直後の2015年6月に建築を通した大地震復興支援活動を開始。この呼びかけに応えた多くの人々がボランティアとして世界中から集結。
地震大国日本からも、その痛みを共感しながら何か役に立てることはないかと、これまでに大勢の方々が建築ボランティアとして参加してきました。
地震発生から数年が経過した現在でも復興までの道のりは遠く、多くのボランティア支援を必要としています。
ボランティア中は、活動拠点カトマンズ周辺に暮らすホストファミリー宅に滞在します。
活動がお休みとなる週末は、現地で出会った多国籍な外国人ボランティアと共に美しいネパールの冒険へ!
建築海外ボランティア参加条件
ネパールの建築の海外ボランティアの応募対象は、世界中の大学生、社会人、シニアのみなさんです。
高校生には、高校スペシャルの建築プログラムがおすすめ!
特に、実際に手を動かして目に見える国際協力に携わりたい、ネパールでの国際開発に関心がある、体力に自信がある!という熱心な学生や社会人のみなさんにおすすめ。
参加にあたって、特に知識や経験は問われません。実際の建築作業は、地元の石工技師、エンジニア、設計士などの建設専門家たちの監督のもとで行わるので大丈夫!
参加条件とまではいきませんが、最低限の基礎英語力があることが理想的です。
活動中のコミュニケーションは基本的にすべて英語で行われるため、自分の意思をはっきりと伝え、分からないことは分からないときちんと質問できる英語力がないと、苦労するのはあなた自身。
だからこそ、英語のブラッシュアップを含む渡航準備にどれだけ真剣に取り組んできたかが、現地での成功の鍵と言えるでしょう。
すべては、あなた次第!
活動内容
- ゼロからの教室の建設
- 学校や周辺地域でトイレと手洗い場の設置
- 視覚効果を狙った、教室への塗装作業
学校教育再開に向けた教室の再建
ゼロから始める教室の再建。それは、土地の整備、建物の基盤を築くための穴掘り、セメントの混ぜ合わせ、レンガやブロックの積み上げなど、すべて手作業で行われます。
実践的なこの建築作業には、常時建築専門家たちが指示を行い、みなさんの活動をリードします。
学校や地域周辺でのトイレや手洗い場の建設
先進国ではあたり前のトイレや水道は、発展途上国ネパールではあたり前でないのが実情です。
そこで、建築ボランティアはトイレや手洗い場の設置を通して、人々の衛生環境の改善に努めていきます。
また、きちんとしたトイレの存在は、屋外という公の場で排泄をしなくて済むようになり、個人の尊厳を守る意味でも重要です。
視覚効果をねらった教室の壁の塗装
ネパールでの建築のボランティア活動は、単なる建設作業だけにとどまりません。
建物の建設を終えたら、ペンキ塗りの一工夫。例えば、殺風景な教室の壁に英語のアルファベットや数字を色鮮やかに描き、子供たちが視覚から学んだり、学習意欲を掻き立てるような環境に生まれ変わらせます。
あなたが積み上げたレンガの一つひとつ、そして描いた壁は、ネパールから帰国後も現地でずっと利用され続けます。
活動拠点
カトマンズ
カトマンズ渓谷の中心地。
人口約150万人が暮らしています。
その背後には、世界最高峰のエベレストを含むヒマラヤ山脈。
実際に建築活動が行われるのは、カトマンズ周辺の震災地です。
建築ボランティアの1日の流れ
ネパールの建築ボランティアは、現地祝祭日を除く月~金曜日、午前9時半~午後4時頃まで活動に従事します。
1日のはじまりは、滞在先での朝食から!朝ご飯を済ませ準備が整ったら、いざ建築現場へ。移動はプロジェクトアブロードによって手配されます。
実際の建築作業は、現地で継続的に行われている建築の進行状況や、参加のタイミング、参加期間によってさまざまです。積極的にコミュニケーションを図りながら臨機応変に対応しましょう。
午前の活動が完了したら、お待ちかねの昼食の時間。用意されたランチを仲間やスタッフと一緒にいただきます。体力勝負の建築活動では、体調管理が必須。活動中はこまめに水分補給するよう心がけましょう。
午後の活動が終了したら、滞在先に戻ってリラックスするのも良し、カトマンズ周辺を散策するのも良し。
夕食は滞在先でいただきます。
活動がお休みとなる週末は、現地で友達になった外国人ボランティアと共にネパールの冒険へ。美しい寺院の数々、ヒマラヤ山脈、国立公園をはじめ、ネパールは見どころ満載です!
活動のねらい
ネパールでの建築の海外ボランティアのねらいは、2015年の大地震で被災した学校の再建を通して、現地の子供たちが安全な環境で学習できる場を届けること。
同時に、あなたが実践的な国際協力経験を得ながら視野をぐんと広げること。
地震直後の2015年6月から開始されたこの建築の復興支援活動は、2017年までに96の教室の再建するに至りました。これにより、2,000人のネパールの子供たちへの学校教育の再開が実現。
被災地では、現在でも多くの支援を必要としています。周辺のほとんどの学校は、再建への資金が不足しており、建築ボランティアが子供たちを救う希望。一人でも多くのボランティアが参加すれば、それだけ多くの教室の再建につながります。汗をかき、手を汚しながら一つひとつ積み上げるレンガが、将来を背負うネパールの子供たちの発育を促す起動力へ。
あなたも、建築ボランティア活動を通して、ネパールの大地震により被災した子供たちに手を差し伸べる一員へ。
活動が世界に与える影響
プロジェクトアブロードは、毎年明確に定められた長期的な目標の達成に向けて取り組まれています。
その目標達成の鍵となるのが、参加者一人ひとりのみなさんの存在です。
グローバルインパクトリポートにまとめられた年間の活動の進歩と功績は、参加者全員の努力の結晶。
よろしければ、活動が世界に与える影響もあわせてご覧ください。
滞在先と食事
ネパールで活動中の滞在先は、活動拠点周辺に暮らす現地人ホストファミリー宅です。
ホストファミリーとの共同生活は、現地文化を生活レベルで体験する貴重な機会!ぜひ積極的に話しかけ、異文化交流を図りましょう。滞在先では1日3食分の食事が提供されますので、ぜひ食からもネパール文化をお楽しみください。
その時の受入れ状況にもよりますが、なるべく他の参加者と同じ滞在先を手配し、より多くの出会いと交流を体験できるよう努めています。
発展途上国の滞在先は、先進国のモダンで便利な生活と比べると質素に感じるかもしれませんが、安全面や清潔面の基準は満たされています。
現地サポート
安全を第一優先とするプロジェクトアブロードは、すべての活動国で24時間体制の現地サポートを提供。
高校生スペシャルでは、プロジェクトアブロードの現地スタッフがプログラムのすべてのスケジュールに付き添うので、未成年の高校生でも安心して参加できる魅力があります。