海外ボランティア・インターンシップ参加にあたって、英語が話せるに越したことはありません。
しかしプロジェクトアブロードでは、一部の専門的なプログラムをのぞき、英語力を参加条件に定めていません。
そのため、英語力を問わず参加できる海外ボランティア活動がプログラムの大半を占めています。
例えば、チャイルドケア、環境保護、建築、スポーツをはじめとした海外ボランティアや異文化交流プログラムでは、実際のところ以下のような日本人ボランティアのみなさんも、これまで数多く活躍してきました:
- 英語がしゃべれない
- 英語が苦手
- 英語での読み書きは大丈夫だけど、リスニングやスピーキングが不安
一方、医療&ヘルスケア系、国際開発、マイクロファイナンス、法律&人権、ジャーナリズム、ビジネスなどの海外インターンシップは、関連分野での学習経験が問われたり、基本的に基礎英語力が求められたりします。
もちろん、活動に対する積極性や熱意次第で、より踏み込んだ役割を任されるチャンスは大いにあります。
なぜこのようにあえて誰でも参加できるよう工夫されているかというと、英語力はコミュニケーションのツールの一つであり、英語力がすべてとはなり得ないから。
この経験をきっかけに、自分の英語力不足を痛感し、帰国後英語力を伸ばして飛躍された方もたくさんいます。
プロジェクトアブロードには、参加者それぞれのユニークな関心、知識、経験、スキル、特技を活かしてほしいという想いがあります。
例え一人の貢献は微力に感じても、それが年間約1万のボランティアやインターンによる継続的な努力が積み重なった時、活動が世界に与える影響は非常に大きなものとなるのです。
過去の参加者の英語力の実情
プロジェクトアブロードの過去の参加者の英語力を調査してみると、中学・高校の授業で習う程度という場合がほとんど。
「参加にあたって、どのくらいの英語力が必要ですか?」という質問をいただきます。
結論から言うと、分からないことは分からないとはっきりと英語で伝えられる英語力、そして自分から伝える積極性が鍵となります!
参加にあたって、TOEICや英検の目安のスコアについての質問もいただきますが、こうした英語の試験のスコアは、受け入れの基準にしていません。
これは、現地では言葉を介したコミュニケーションがとても重要であり、机上の試験のスコアは実践的な英語でのコミュニケーション能力を測りきれないと考えるためです。
特に日本人ボランティアやインターンのみなさんは、義務教育できちんと基本的な英文法を学習しているので、読み書きはそれほど問題ないようです。
しかし、日常生活で英会話を練習する機会が著しく少ないため、外国人の英語学習者と比べると、リスニングとスピーキングが苦手である傾向にあります。
語学力の問題だけでなく、「遠慮」や「謙遜」を美徳とする日本文化の特徴が、自分から意見を述べる積極性を削いでいる側面もあります。
この特有の日本人らしさや受け身の姿勢は、海外では「消極的」、「やる気がない」、「意見を発信しない」、「何を考えているのかよく分からない」とネガティブに捉えられえしまうことも。
「現地に行けば何とかなるだろう!」と軽い気持ちで参加すると、現地で本当に苦労するのがよくあるパターン。
残念ながら、体験者の方から「渡航前に、もうちょっと真剣に英語を勉強しておけばよかった…」と後悔の念もたくさん寄せられてきました。
確かに、英語が苦手で現地で苦労した人もいますが、中には「拙い言葉でも一生懸命伝えようとする気持ちの方がもっと大事!」と言う体験者もたくさんいます。
「待つ姿勢」や「遠慮」、「恥じらい」を捨て、好奇心をもって積極的に話しかける。
ジェスチャーを交えながらも、一生懸命コミュニケーションをとろうとする。
このような姿勢こそが、心を通わせる手がかりとなるのです。
そうは言っても、活動国では日本語が通じないので、最低限の英語力がないと現地で苦労するのはあなた自身。
いずれにしても、現地に行けば嫌でも英語を話さざるを得ない環境に身を置くことになります。
これを機に、渡航前にできるだけ英語力を磨いて、現地での自信と余裕につなげてみませんか?
英会話に自信がない日本人参加者のみなさんへ
英語に自信がない方は、以下のような対策をおすすめします:
- 渡航前 ➤ とにかく英会話力を強化する
- 渡航後 ➤ 日本人参加者でかたまらない、例え間違った英語でも物おじせず、積極的に話しかけて練習を続ける
英語に不安を抱える方は、渡航準備で英話力アップを優先させましょう。
英会話の上達への近道は、英語に触れる時間をとにかく増やし、継続的に学習することです。
インターネットをはじめとした情報にあふれている今日、英語に触れる機会は至るところに転がっています。
例えば、YouTubeなどの動画サイト、オンラインラジオ番組、ポッドキャストのほか、無料で外国語を学習できる携帯アプリもたくさんあります。
また、最寄りの国際交流センターなどに足を運び、外国人の友達を作るのも一つの案。
自分のやる気次第でいくらでも可能性は広がります。
プロジェクトアブロードは、いくつかの活動国で語学留学プログラムも行っています。
先に数週間~数ヶ月単位で英語留学に参加する利点は、現地生活により馴染むことができると同時に、英語力と自信をつけてから海外ボランティア・インターンシップに参加できること。
また、海外ボランティアやインターンシップと並行して参加可能な語学追加コースのオプションもあります。
海外へ行くと、主体性や率先力が求められ、自分で状況を打破していく姿勢が強く求められます。
もし英語でのコミュニケーションに不安を抱えているのなら、英語のブラッシュアップを含む入念な渡航準備が現地入り後の成功の鍵!
またプロジェクトアブロードのスタッフは、全員海外経験豊富で、英語もけっこうな実力を兼ね備えています。
ぜひどんな学習法で英語を攻略したのか、お気軽にご相談ください。
よろしければ、英語が苦手でも今日からできる海外ボランティア攻略法もあわせてご参考ください。
英語が話せる日本人参加者のみなさんへ
事実上、英語が流暢な日本人参加者のみなさんは、英語が聞き取れない・うまく話せない日本人参加者のみなさんから現地でたくさん頼られることになると思います。
1から10まであれこれつきっきりで通訳代わりに頼られては、確かに疲弊してしましますよね。
でもどうぞ、できる限りで構いませんので、できるところは助け舟を出し、温かく見守ってあげてください。
誰でも最初はビギナーです。
あなたの助け舟が、同じ仲間の人生を変える経験を支えているとしたら、ものすごいことだと思いませんか。
同時に、共感力や対人コミュニケーション能力、適応能力、理解力、洞察力、忍耐力など、さまざまなスキルを向上させるチャンス。
きっと、この経験はあなたの人としての成長も助けてくれると思います。