海外ボランティア活動って、本当に意味があるのでしょうか?
特に短期の場合。
プロジェクトアブロードのプログラムに参加を希望する人は、短期・長期を問わず国際協力に強い関心がある方ばかり。
だから、正直こういう質問はほとんどもらったことがありません。
でも海外では、短期の海外ボランティア活動への疑問視もけっこうあるようです。
典型的な批判としては…
✖ 短期1週間では成果が出ない
✖ 単なる自己満足だ
✖ 偽善行為だ
そこで、今回は「短期海外ボランティアの意義」についてとことん考えてみたいと思います。
結論から言うと、短期でも海外ボランティアをする意義は絶対的にあり。
その理由は?
理由① 短期で結果を出すことだけが正解ではない
そもそも、なぜ「短期の海外ボランティア活動に意義はあるのか」という質問が出てくるのでしょうか。
まずは、そこから考える必要があると思うのです。
これって、よく考えたら短期で結果が出ることを期待している…と思いませんか?
結論から言うと、そんなの無理です!
英語では、こんな表現があります:
「Good things take time」
「Easy come, easy go」
「Nothing worth having comes easy」
ざっくり言えば、「本当に価値のあるものは、達成や取得までに時間を要する」ということ。
プロジェクトアブロードには、短期参加のボランティアがたくさんいます。
では、なぜ短期の海外ボランティアでも意義があると断言できるか…
なぜなら、プロジェクトアブロードの活動は、次に参加してくるボランティアにバトンが渡されていくから。
つまり、参加期間が短かろうと長かろうと、長期的な目標の達成に向かって、それぞれのボランティアが毎日少しずつ貢献を果たしているから。
プロジェクトアブロードは、独自のマネジメントプランやグローバルインパクトデータベースを設置し、その実現に取り組んでいます。
だから、「短期だから意味ないでしょ」と言う批判は…長期的に見たら論点になり得ないのです。
理由② 弾丸の海外ボランティアツアーを見極めるのはあなた
世の中には、海外での「ボランティアツアー」や「スタディーツアー」を販売する団体や旅行代理店がたくさん存在します。
これらのツアープログラムに多く見られる特徴は、4~7日などの弾丸の旅であること。
そして、見学や訪問が中心の「体験型」であること。
例えば、よくある東南アジアでの5日の孤児院のツアー。
多かれ少なかれ、合計1日は移動、2日は観光に費やされ、お目当ての孤児院の訪問は結局2日のみ。
このような短期の体験ツアーが主流では、短期の海外ボランティア自体に本当に意味があるのかと疑問を抱くこともうなずけます。
そもそも、プロジェクトアブロードは孤児院ではなく家族の絆を大切にする地域型のチャイルドケア活動を重要視していますが、それはさておき本題へ。
プロジェクトアブロードが大事にしてるのは、実践型。
プロジェクトアブロードのプログラムは参加者の需要ではなく、支援を必要としている現地の需要に焦点をあてています。
だからと言って、「体験ツアーではなく、プロジェクトアブロードの実践型プログラムに参加するべきだ!」と訴えたいわけではありません。
大事なのは、あなたの目的を明確にすること。
海外ボランティアに参加する上で、あなたは何をしたくて、何を達成したいのか。
それに合致した団体やプログラムを選ぶことが、とても大切になのです。
理由③ 何もやらないよりも、少しでもの精神を
短期の海外ボランティアは、結局自己満だけに終わってしまいそう…
そこから逆に罪悪感に陥ってしまいそう…
というあなた。
むしろ、そこまでモヤモヤ考えてくれてありがとうと言いたいです。
だって、それは真剣に考え相手のことを思いやっている証拠。
確かに短期間に100人を救うことはできなくても、1人の人生に違いをもたらすきっかけを作ることは可能だと思いませんか?
そしてその1人が、学び、将来職を得たなら…
調理人…
車の修理工…
教師…
医師…
弁護士…
はたまた政治家?
別に自慢できるようなキャリアじゃなくても、例えば母親や父親の立場になった時。
未来を大事に育てる「自覚」と「責任ある」親になってもらいたい。
どんな形であろうと、何らかの形で周囲に良い影響力をもたらす存在となったなら…
そこに秘める可能性は無限大です。
そして、その原動力となったのはあなた。
むしろ、今100人を救うのも1人を救うのも、どちらが正しいまたはどちらが大事、ということはないと思うんです。
短期でも、あなたができることからはじめる。
何もやらないよりも、短期でも、少しでもの精神を。
理由④ 短期の海外ボランティアと寄付、どっちをとる?
短期の海外ボランティアより、チャリティーやNGOに寄付する方がよっぽどためになるんじゃないの?と思う人もいるかもしれません。
もしそれがあなたなりに考えに考えた結果なら、それでも良いと思うんです。
ただ個人的には、その場に実際に足を運ぶことは、金銭的な支援よりも限りなく効果が大きい気がするんです。
あなたの目で直接見る。
あなたの耳で直接聞きく。
あなたの言葉で直接伝える。
それをもとに、あなたの頭で考える。
そして、つながる。
あなたの経験そのものと、経験者として語るあなたの言葉には、重みがあります。
それは、短期・長期を問うものではありません。
例えば募金した場合。
あなたの大切なお金が、実際にどこでどのように使われ、どのような影響を与えたのか、ちゃんと知る方法はありますか?
もう一つ注意しておきたいこと。
それは、計画性のない寄付は、現地の人々の依存を招く可能性があるということ。
誰だって何もしなくてもお金をもらえるなら、何もしなくなるのが人間の心理。
そんな環境をサポートしてしまったら、あなたの本来の意図も台無しです。
ただその日をつなぐお金を与えること VS 経済的に自立する方法を教えること
これは、前に話した短期で結果を出すことだけが正解ではないにも結び付きますね。
あなたはどう思いますか?
おわりに
いかがでしたか?
プロジェクトアブロードは、短期でも国際協力に携わりたい!という本気のあなたを応援します!
短期の海外ボランティアに関心をもったなら、1週間から参加できる短期海外ボランティアも見てみてください♪
グローバルインパクトリポートでは、短期・長期すべてのボランティアによるプロジェクトアブロードの年間の功績を紹介しています。