海外ボランティア中の体調不良って心配ですよね。
できれば、発展途上国という見知らぬ土地で、病気やケガはしたくないものです。
そこで今回は、海外ボランティア中の体調不良にまつわるよくある質問にお答えします!
過去に実際にあった事例と、その予防法も交えてご紹介しましょう。
Q2 体調が悪いことを英語で上手く伝えられない時は?
完璧な英語である必要はありません。
例えば、腹痛、発熱、気分が悪いなど、ざっくりでもかまわないので、まずは伝えることから始めましょう。
何らかの理由で現地スタッフに直接伝えられない場合は、周囲に居合わせたボランティア、派遣先のスタッフ、ホストファミリーに助けを求めましょう。
日本では、少し元気がないだけで「大丈夫?」と声をかけてもらえるかもしれません。
でも海外では、自分の不調は自分から伝えない限り、周囲は基本的に気づいてくれません。
大丈夫でないのに「大丈夫」と言ってしまうと、相手は言葉通りに受け取ります。
日本から一歩外に出たら、言葉にして伝える習慣をつけていきましょう。
Q3 よくある体調不良は?【腹痛】
腹痛は、現地で体調不良を訴えるボランティアの中で、最も多い症状です。
症状に合わせて、その日はボランティア活動を休み体を休める、最寄りの医療機関に行くなどして様子を見た後、みなさん無事活動に復帰しています。
稀に一泊程度入院する方もいますが、深刻化するケースは今まで報告されていません。
腹痛は、ほぼ間違いなくと言っていいほど飲食が関係しています。
慣れない食事や水を摂取することにより、お腹を下すケースがほとんどです。
滞在先の食事のメニューそのものを変更してもらうことは難しいかもしれません。
でも、胃腸が繊細な方は、例えば以下のような対策が考えられます:
- 辛さなどの味付けを調整してもらう
- 野菜を多めにしてほしいと希望を伝える
- いざという時のために、慣れ親しんだ日本食を持参する
プロジェクトアブロードでは、食品アレルギーや、宗教上豚肉/牛肉を食べない、ベジタリアンであるなどの食事の希望・要望にすべて対応しています。
食事に関して何か注意すべき点がある場合は、必ず現地スタッフと滞在先に伝えましょう。
水に関しては、水道水は飲まないなど、現地スタッフから指示がある場合は必ず従ってください。
Q4 よくある体調不良は?【発熱】
発熱は、腹痛に比べると少ないものの、過去に食中毒による発熱が報告されています。
幸い、海外ボランティア中に発熱し、重篤化したケースはこれまで報告されていません。
体調管理のアドバイスとしては、十分な睡眠・食事はもちろんですが、日頃からこまめに水分を補給し、休憩をとること。
そして、滞在地域の天候を事前リサーチすること。
現地では気候そのものが日本と異なります。
現地の気候に適した服装を準備することは、体調管理を行う上で大切です。
熱帯地域の東南アジア諸国の飲食店や、渡航中の機内では、冷房が効きすぎていて逆に寒く感じるかもしれません。
そんな時は、一枚羽織れるものがあると便利ですよね。
また、使い慣れた風邪薬を持って行くと、いざという時に強い味方となるかもしれません。
持ち物に関する詳しいアドバイスは、海外ボランティア渡航前必読!みんながすすめる持ち物リスト39をぜひご参考ください。
Q5 よくある体調不良は?【ケガ】
ケガの発生率は、腹痛・発熱と比べるとさらに低いです。
ただし、万が一の事態に備え、きちんと海外旅行保険に加入した上で渡航するようにしましょう。
突発的なケガの予防はなかなか難しいかもしれませんが、現地で活動・滞在する上で、まずは現地スタッフからの指示やアドバイスをよく聞くことが大切です。
実例として、過去にフィジーで活動中のボランティアが切り傷を負い、それが化膿して現地の病院で手当てを受けたケースが報告されています。
タンザニアで派遣先に移動中、乗っていたバスが事故に遭い、ボランティアがろっ骨を折ったケースもありました。
交通規則や交通インフラの未整備、運転の荒さなど、多くの発展途上国では日本と勝手が異なることを念頭に入れておきましょう。
Q7 よくある体調不良は?【感染症】
デング熱は、特にアフリカに渡航するボランティアのみなさんが気にする感染症です。
過去、フィリピンの派遣先でデング熱に感染したボランティアの一件以外、マラリア・デング熱など、いわるゆ風土病に感染して重篤化したケースは幸いこれまで報告されていません。
予防接種のアドバイスを参考に、きちんと対策をしてから渡航するようにしましょう。
予防接種は、以下のような条件付きの場合があります:
- 事前予約が必要
- 特定のワクチンを接種した場合は次のワクチンを接種するまで一定の間隔をあけることが必要
- 2回以上打つことが必要
予防接種は、時間に余裕をもって、計画的に。
おわりに
いかがでしたか?
今回は、過去の体調不良の例として、腹痛、発熱、ケガ、高山病、感染症などをご紹介すると同時に、現地で体調が悪くなったら現地スタッフに遠慮なく申し出ることが大切だと学びました。
まずは日頃からの体調管理に気をつけ、現地では無理や我慢をせず、それでも具合が悪くなったら自分から言葉にして伝えるようにしましょう。
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