海外ボランティアの渡航を控えたみなさんから、「何を持っていけばよいですか?」という質問をよくいただきます。
そこで今回は、誰でも簡単にできる荷造りの極意と、みんながおすすめの持ち物リスト39をご紹介します。
ここでご紹介する持ち物リストは、過去に実際に参加した体験者へのアンケート調査に基づき、「持って行けばよかった」アイテムや「持って行って本当によかった」アイテムを厳選。
ちょっとしたコツを抑えることで、あなたも荷造りの上級者へ。
それでは、さっそく見ていきましょう!
貴重品
渡航中は、肌身離さず携帯し、常にあなたの視界に入るところにしまっておきましょう。
現地到着後は、必要最低限だけを持ち歩き、それ以外は滞在先で安全に保管します。
自分の部屋に金庫などが備わっている場合は、そちらに収納してロックしておくとよいでしょう。
そうでない場合は、持参したスーツケースまたはバックパックにしまい、必ず鍵をかけておきましょう。
1. パスポート
2. 航空券のEチケット控え
3. 入国関連書類
渡航先に応じて、ビザまたはビザ申請書類(現地空港で申請する場合)、予防接種証明書などがあてはまります。
アメリカ経由の場合はESTAなど、乗り継ぎをする国に応じてトランジットビザ書類もお忘れなく。
ガーナは、入国にあたって黄熱予防接種証明書が必要である他、黄熱病の感染の危険性がある国を経由する場合も提示を求められることがあります。
4. 重要書類のコピー
パスポート、 航空券のEチケット控え、ビザ、海外保険証などの重要書類は、必ずコピーしておきましょう。
5. お金
少なくても合計2通り以上の方法でお金を持参することによって、用意した一つの方法が何らかの理由で利用できなかった場合に備えることができます。
おすすめは、プリペイドカード+現金、クレジットカード/デビットカード+現金などの組み合わせ。
現金だけで渡航するのは、安全上絶対NGです。
お金の持って行き方については、海外ボランティアのお金ガイドを参考にしてみては?
6. 現地の緊急連絡先の控え
マイページから、現地の緊急連絡先を必ず控え、携帯しましょう。
7. スマホ+充電ケーブル
現地のSIMカードを購入して利用する場合は、事前にスマートフォンのSIMロック解除をしておきましょう。
8. ノートパソコン+充電器
法律&人権、マイクロファイナンス、ジャーナリズムなどのプログラムでは、活動を行う上で必須アイテムです。
必需品
必需品は、渡航中や現地到着後すぐに必要となるグッズととらえ、リストアップするとよいでしょう。
9. マスク
舗装されていない道路を通る時の砂埃から鼻や喉を守り、風邪予防としても必須アイテムです。
不織布マスクだと、布よりも飛沫の吸入リスクが低いとされており、重宝するかもしれません。
マスク1枚あると、乾燥しがちな機内、場所によっては砂ぼこり、土ぼこり、排気ガス対策としても重宝することでしょう。
10. 衣類・靴
現地の天候、文化・風習、活動内容に合わせて、1週間分くらい持って行くとよいでしょう。
1週間分は洗濯しなくて済むので、短期1週間の参加の場合は、限られた貴重な時間を他のもっと大事なことに費す意味でも有効です。
2週目以降は、洗濯して着回しへ。
下着や靴下は、多めがおすすめです。
下着に関して特筆すれば、過去にネパールで海外ボランティアに参加した女性ボランティアから、スポーツブラを持って行って助かったという声をもらいました。
というのも、派遣先がチトワンだったため、カトマンズ⇔チトワン間は長時間でのバス移動となります。
舗装されていないでこぼこ道も多いため、長時間の揺れが気になりそうな方は、スポーツブラが役立つかもしれません。
靴は、現地の天候や活動内容に合わせて、履き慣れたものを選びましょう。
一足で渡航と活動の両方に使い回せたら便利ですね。
あわせて、海外ボランティアの服装選びは必読です。
11. タオル類
滞在先でタオル類は提供されないので、持参しましょう。
バスタオルをはじめ、夏の渡航の場合は汗を拭く小さいタオルがあると便利かもしれません。
速乾タオルを持って行って、役に立ったという声も!
12. シャワーグッズ
シャンプー、ボディーソープ、歯ブラシ、歯磨き粉などが挙げられます。
基本的に、現地で容易に買い足しが可能です。
13. 常備薬・救急用品
風邪薬、酔い止め、頭痛薬、下痢止め、整腸剤、胃薬、解熱剤、冷却シート、絆創膏など、まさかの事態に「あってよかった!」という声が多いです。
日本製の使い慣れたものを持っているだけで、なんとなく心の余裕にもつながるかもしれません。
14. 生理用品(女性)
15. 眼鏡・コンタクトレンズ(必要な方のみ)
16. リュック
機内に持ち込むバッグとして利用する方が多いです。
移動中に両手が空く意味でも便利です。
現地では、普段使いはもちろん、週末の小旅行などにも活躍してくれます。
17. 文房具
ボールペンは、手荷物に必ず入れておきましょう。
機内で入国カードを書く時など、1本そばにあると何かと便利です。
メモ帳またはノートなどは、普段使いのカバンに入る程度がおすすめです。
18. 電源変換プラグ
事前に渡航先のコンセントのタイプを調べておきましょう。
基本的に、その国の変換プラグは現地でも容易に購入可能ですが、全タイプ対応の変換プラグを一つ持っておくと、乗り継ぎ先の空港で充電したい時や、今後の海外旅行でも役に立つかもしれません。
お役立ち品
海外ボランティア体験者が語る、「持って行ってよかった!」グッズを厳選しました。
すべて持って行く必要はありません。
現地に到着した自分の姿を想像しながら、本当に必要と感じたものだけ、あなたの持ち物リストに追加するとよいでしょう。
ほとんどのものは、現地でも購入可能です。
あくまでも、「身軽な渡航」というコンセプトをお忘れなく!
19. 斜めかけバッグまたはウエストポーチ
リュックで対応可能ですが、普段使いの貴重品管理に便利という声を上がっています。
20. サンダル/ビーサン
現地の天候にもよりますが、履き慣れたものが一足あると便利という声が多いです。
滞在先によっては、スリッパ代わりの屋内用も準備しておいて役立ったという声も。
21. 紫外線対策
帽子、サングラス、日焼け止め、長袖など。
夏の渡航や屋外での活動が多い方は、きちんと紫外線対策を行いましょう。
場所によっては日本よりも紫外線が強く、炎天下ではかなりのエネルギー消耗になるので要注意です。
22. 雨具
レインコート、折り畳み傘、長靴など。
現地の天候と活動内容に合わせて、必要であれば用意していきましょう。
23. 水筒
現地では、飲料水が提供されます。
水筒があれば、ペットボトルのゴミも出ず、冷却・保温効果もあり、何かと便利という意見です。
24. リップクリーム・ボディクリーム
特に乾燥する地域に渡航する方は、重宝するかもしれません。
25. 除菌ジェル
移動中や、近くに手を洗う場所がない時などに便利という声が多いです。
26. 汗拭きシート・ウェットティッシュ
汗拭きシートは、出先で汗をかいた時や、万が一シャワーに入れなかった時は強い味方になってくれるかも。
27. (ウェット)ティッシュ・トイレットペーパー
公衆トイレにトイレットペーパーがなかった場合などに備えて、何かしらのティッシュ類をカバンにしのばせておくと心強いことでしょう。
トイレットペーパーは、1~2ロール持参すれば安心だと思います。
ウェットティッシュは、普通のティッシュにはないウェット感で清潔感を保てます。
28. 洗濯グッズ
折り畳み式ハンガー、手洗い用洗濯石けん、洗濯板、物干しロープなど。
特にアフリカの活動国では手洗いが多い傾向にあるので、マイページから滞在先の生活環境を事前にきちんとリサーチしましょう。
29. 小さめの懐中電灯/ヘッドライト
発展途上国では、予期せぬ停電もめずらしくありません。
また環境保護など、活動によってもあると便利なアイテムです。
30. モバイルバッテリー
「スマホの充電切れは絶対避けたい!」という方は、持って行ってみてはいかがでしょうか。
31. 日本食
インスタントの味噌汁、カップラーメン、お茶のティーバッグ、お菓子、のど飴、スポーツドリンクの素など。
特に、ポカリスエット(粉末)などのスポーツドリンクの素は、暑い国での活動や体調を壊した時などに重宝したという声が上がっています。
ホームシックになったり、日本の味が恋しくなった時には、涙が出るほどありがたい存在となることも。
現地の人々との話のきっかけになったり、仲良くなったボランティア仲間にプレゼントして喜ばれた、なんて声もたくさん寄せられています。
32. 日本のお土産・紹介できるもの
折り紙、日本の絵葉書、和風のメッセージカード、日本語(ひらがなや漢字など)が記載された下敷き、箸、100円均一ショップでまとめ買いできる小さなギフト、空手着や浴衣(セレモニーやパーティーで使用)、筆ペンや習字セットなど
わざわざお金をかけなくても、きっとできる工夫はたくさんあります。
ぜひあなたの特技などを活かして、上手に日本文化を紹介してみてはいかがでしょうか。
海外ボランティア先で喜ばれるお土産もぜひ参考にしてみてください。
33. お気に入りのお出かけ着
外食時や週末に観光へ出かける際など、活動以外の場面で役立つようです。
夏に渡航した女性ボランティアからは、「お出かけワンピを持って行ってよかった」などの声が届いています。
34. 水着
活動国や渡航時期によりますが、自由時間にビーチやプールで泳ぎたい方は、持参するとよいでしょう。
35. サプリメント
渡航先の食文化によっては、肉料理が中心で、日本ほど豊富に野菜が食卓に並ばないこともありえます。
気になる方は、ニキビなどの肌荒れ防止や体調管理の一環として、ビタミン剤などのサプリメント補給ができるとよいかもしれません。
36. 常備薬
常備薬は、万が一の胃・腸・発熱・頭痛・のどの痛みなどの不調に備え、使い慣れたものを持参すると良いでしょう。
また、熱帯気候の活動国や夏の傘下の場合は、日本の虫除け・かゆみ止めがあると便利だと思います。
その他、長時間の移動がある場合や乗り物酔いしやすい方は、酔い止めなどを持参すると心強いかもしれません。
発展途上国は舗装されていない道路も多いので、運転が荒いと感じることが多々あります。
37. 消臭剤
特に東南アジア渡航者が、口を揃えておすすめするアイテム。
部屋や衣類などのにおいが気になった時に活躍してくれます。
38. 本
長い乗り継ぎ時間がある、環境保護活動で大自然のど真ん中に滞在する、毎日長い昼休みや自由時間があるという方は、検討してみてはいかがでしょうか。
39. トランプ・UNO・その他ゲーム
「現地で出会った仲間との打ち解けるのに役立った」という声が多いアイテムです。
番外編:持って行くか吟味が必要なもの
ヘアドライヤー・ヘアアイロン
これらが必須という方は、海外の電圧に対応している海外旅行用のものがおすすめです。
持参する場合は、現地の電圧に対応できるものを持って行きましょう。
身軽に渡航という観点からは、かさばるものや壊れやすいものを持っていくのは、なるべく避けるのが無難でしょう。
爪切り・綿棒
意外と忘れがちですが、長期滞在の方はあると便利かもしれません。
寝袋
一部の環境保護など、特定の活動や現地の天候によっては、持参必須またはおすすめのアイテムです。
寝袋はスペースをとるため、マイページから必要の有無を確認し、現地の天候をリサーチした上で適切な判断をしましょう。
おわりに
今回は、誰でもできる荷造りの極意と、海外ボランティア体験者がすすめる持ち物リスト39をご紹介しました。
これから海外ボランティアに参加する方は、この鉄板の持ち物リストをぜひご参考ください。
荷造りについてもっと知りたい方は、4つのコツ!海外ボランティアの上手な荷造りもおすすめです。
これで、あなたも荷造り名人!