あなたも、海外ボランティアに関心があるけど、英語が話せないことを不安に感じている一人ではないしょうか?
このブログでは、「海外ボランティア ✖ 英語」についての正しい理解を得た上で、今日から始められる最強の英語学習法と、英語が苦手なあなたにおすすめの海外ボランティアプログラムを一挙に大公開します。
筆者のTOEICスコアは945点。でも、大学生時代は400点台でした(調べてみたら、中学中級程度もしくは英検4級レベルだそうです)。
ここで紹介する英語学習法は、英語落ちこぼれだった筆者がありとあらゆる英語学習に手を出し、恥ずかしい思いもたくさんしながら、気づいたら海外滞在歴10年以上になっていたという、すべての経験を集約した実践英語の最強攻略法です。
これを読めば、英語力に不安を感じているあなたでも、海外ボランティアに参加できるんだ!とお分かりいただけるでしょう。
「海外ボランティア ✖ 英語」への誤解
あなたは、海外ボランティアに参加するには、「英語をペラペラ話せなければならない」「TOEIC600点以上でなければならない」というような先入観をもっていませんか?
英語教育の海外ボランティアに参加するなら話は別ですが、現地で実際に求められているのは、人手、知識、経験、スキル、交流に尽きると思います。
どれか一つにでもあてはまるなら、あなたも海外ボランティアに参加して活躍できるチャンスは十分にあると言えるでしょう。
海外ボランティアを通してなりたい自分になる、達成したい目標を達成するには、まず「海外ボランティア ✖ 英語」についての正しい理解を得ることから。
あなたの認識もけっこう間違っているかも?!
英語が話せなくても海外ボランティアに参加できる
結論から言うと、できます。
青年海外協力隊は、英語力は中学生レベル(TOEIC330点、英検4級)を合格基準としているそうです。
過半数の日本人参加者の英語力は、学校で習った程度。つまり中学・高校レベル。
中には現在留学中ですとか、大学で英語を専攻していましたと、英語が得意な方もいます。でも、かなりの少数派。
英語がネイティブレベルの日本人参加者は、帰国子女かインターナショナルスクールに通っている学生など、英語環境で育ったほんの一握り。
大多数が高校レベルの英語力で海外ボランティアに参加し、それぞれ一生モノの経験を得てきたのに、英語が話せないという不安だけで海外ボランティアの夢を諦めるのは、実にもったいない。
克服できる方法はたくさんあります(このブログの後半でご紹介します)。
あなたは、英語が話せるようになるまで待ち続け、いつの間にかいつまで経っても人生における大事な一歩を踏み出せない人になっていませんか?
英語が話せなくても短期の海外ボランティアなら大丈夫
この認識は、正解ではないと思います。
確かに、「英語が話せなくても参加できます」という短期の海外ボランティアプログラムはたくさん存在します。
でもどちらかと言うと、短期参加の方がより英語力が問われる傾向にあります。
理由は、長期の参加の方が、英語初心者でも英語に慣れる十分な時間的・心理的余裕を得られるから。
まったく英語をしゃべれない状態で臨むと、現地に着いてから何が起こっているのかよく分からないまま帰国の時を迎えてしまった、なんてことになりかねません。
それも理解した上で参加するなら話は別ですが、容易に「短期の海外ボランティア=英語が話せなくても大丈夫」と思い込んでしまうのは危険であると心得ておきましょう。
海外ボランティアに参加するための最低限の英語力
もしがっかりさせたら申し訳ないのですが、最低限の英語力を定義する明確な回答は存在しません。
理由は、参加を希望する人それぞれの目的によって異なるからです。
例えば、以下の3人が必要とする英語力は異なります:
- Aさん:現地で外国人の友達を作りたい
- Bさん:現地の子供たちと交流したい
- Cさん:派遣先の病院で現地人医師と意見交換をしたい
目的をはっきりさせたら、掘り下げます:
- Aさん:外国人の友達を作って何をしたいのか
- Bさん:現地の子供たちと具体的にどのように交流したいのか
- Cさん:現地人医師とどんな意見を交わし、何をしたいのか
こうして深堀りを繰り返していくと、それぞれ英語で伝えたいこと、聞きたいことのイメージが具体化され、英語学習の焦点もぐっと絞れるはずです。
これからは、「英語力はどれだけ必要?」という考え方から、まずあなたが「英語を使って具体的に何を達成したいか」と主体的に考えてみてはいかがでしょうか。
そして英語学習においては、「英語力がついたら、海外ボランティアに参加しよう」ではなく、「〇月✖日の渡航日に向かって、最大限に英語学習に取り組もう」というアプローチの方が、格段に生産性が高くなります。
後者は、時間設定がはっきりしているため、英語学習を効率化せざるをえず、この適度な緊張感があなたの学習を加速してくれるのです。
英語初心者のための詳しい英語学習の攻略法は、このブログの後半に登場します。
海外ボランティアで求められる本当の英語力
実践的な英語力は、必ずしもTOEICや英検のスコアと比例しないと断言できます。
確かに、海外ボランティア参加の目安として、これらの試験のスコアを参考にしたいものです。
でも、TOEIC800点以上のボランティアが言っていることが、ネイティブスピーカーにまったく理解されなかった一方で、文法も発音もハチャメチャのボランティアが、なぜかいつもたくさんの外国人ボランティアと楽しそうに過ごしている、なんてケースを山ほど目撃してきました。
英語がペラペラだったとしても、性格次第では現地で全然打ち解けられなかった、なんてこともあります。
大事なのはコミュニケーション能力。
例えちょっと下手な英語でも、「私はあなたとコミュニケーションをとりたいんです」という積極性と好奇心の方が、格段に人の心に届くものなのではないでしょうか。
英語が話せないのは、日本人ボランティアだけ
結論、あなただけではありません。
英語をうまく話せないと、つい自然と不安や引け目を感じてしまったりしていませんか?
でも英語が話せないのは、日本人ボランティアだけではないという事実があります。
海外ボランティア先は、主に発展途上国。
例えば、カンボジアの子供たちはクメール語を母国語としており、英語はほぼ話せません。
もちろんガーナやフィリピンなどの英語圏の国もたくさんありますが、多くの人々はその国または地域ごとの部族語を母国語とし、英語を第2外国語としています。
外国人ボランティアにも同じようなことが言えます。
例えば、フランスやスペインなど、ヨーロッパ人ボランティアは基本的に「話す文化」なので、気さくによくしゃべる傾向があります。
流暢に話すなと思うかもしれませんが、よく耳を傾けてみると、けっこうなブロークンイングリッシュだった、なんてことも。
でも日本人ボランティアとの決定的な違いは、間違うことを恐れないこと。彼らはコミュニケーションをとりたいだけで、英語を完璧に話すことに焦点をあてていないのです。
さらに、アメリカ人やイギリス人などのネイティブスピーカーのボランティアでさえ、例えば南アフリカ人(英語圏)が話す英語の聞き取りに苦労したりしています。
同じ英語と言えど、どの英語圏の国にも、ちょっとした発音や言い回しなどの違いがあるもの。
みんな少なからず苦労しているんだと思えば、ちょっと肩の荷が軽くなりませんか?
英語さえできれば大丈夫
これまで英語力の重要性についてたくさん話してきましたが、「英語さえできれば大丈夫」と思い込むのはちょっと禁物です。
例えば、日本にやって来た外国人観光客を思い浮かべてみましょう。
道端で、いきなり一方的にペラペラと英語のシャワーを浴びせられても、こちらは恐らく戸惑ってしまします。
でも、片言でも日本語で挨拶をし、限られた単語を使って一生懸命道を尋ねてきたら、何とか助けてあげたいと思いませんか?
これは、海外ボランティア先でも同じです。
例えば、タンザニアの子供たちはスワヒリ語を母国語としています。だから、英語で話しかけても多くは理解してもらえません。
ペルーのホストファミリーには、スペイン語で。
ネパールの店員さんには、ネパール語で。
そんなちょっとした心遣いが、現地の人々と心をつなぐきっかけになってゆくのです。
現地語でのあいさつ、自己紹介、よくあるフレーズなどをあらかじめ勉強して行くと、現地で違う世界が見えてくるかもしれません。
海外ボランティアに参加するための最強の英語学習法
「海外ボランティア ✖ 英語」への正しい理解を得たあなたは、今日から始められる最強の英語学習法への準備が整いました。
英語上達へのマインドセットと合わせて、惜しみなくご紹介します。
週末に4時間より、毎日30分
「継続は力なり」は英語学習の鉄板。
コツコツと継続するには、それに向き合わざるを得ない環境を作り出すことが、成功への近道です。
そこで、毎日必然的に行う動作の中に、英語学習を盛り込んでみましょう。
例えば、通勤時間、歯磨きをする間、毎朝しているジョギング中は、必ず英語を聞く。
朝起きたら、新しく3単語覚える。そして、ご飯を食べる度にその3単語を思い出す。
シャワーを浴びている間は、英語の歌を口ずさむ。
寝る前、20分間その日のできごとを英語で書き出す。
あなたの生活にも、きっとたくさんの英語学習の機会があるはずです。
音読、命
机に向かってひたすら参考書を読みあさる英語学習は、もう終わりにしませんか?
英語を話せるようになりたいなら、音読が効果的。
とにかく声に出して、口を動かすこと。
むしろ口が疲れるまで英語をしゃべってみてください。必要な筋肉も鍛えられます。
こうすれば、あなたの発音の弱点やなかなか覚えられない単語など、力を注ぐべきポイントも自然と見えてくるはず。
フレーズの力
英語学習というと、単語帳の丸暗記などと、すでにギブアップしたいようなとてつもない挑戦に感じてしまうかもしれません。
語彙、文法などと英語を分解して勉強すると、実際にアウトプットとして話す時にそれらをつなげる時間と応用力が求められます。
でも、フレーズを知っていれば、シチュエーションごとに自分の引き出しから出すだけ。
海外ボランティア中に実践的に使いそうなフレーズから覚えていくと、より効果的でしょう。
フレーズは、目で文章を追いながら耳で聞き、何度も音読しながら覚えるのがおすすめ。音声付きの参考書もたくさん出回ってますよね。
絶対に聞かれます、あなたのこと、日本のこと
海外では、「あなたはどう思う?」と意見を求められることが多くあります。
日本では、「どちらでもよい」「どちらでもない」「どうだろう」などと、決定権を相手に委ねてしまう場面が多く見られます。
でも海外では、あなたの意見が尊重されます。
だから、まずは自分の頭でしっかり考える癖をつけ、それを伝えるように心がけましょう。
もちろん、分からないことは分からないとはっきり言って大丈夫です。
なぜ海外ボランティアに参加したのか、将来どんな夢をもっているのか、あなたの家族はどんな人たちなのか。
また、あなたは日本の文化、人口、失業率、政治の仕組み、教育制度、国民性、地理など、日本の特徴をしっかりと説明できますか?
コミュニケーションは、単に英語を話せれば成り立つわけではありません。知識をはじめ、経験、考える力、伝える積極性などのさまざまな要素のかけ算によって達成されることを覚えておきましょう。
英語でのコミュニケーションのエチケット
英語ビギナーの方に声を大にしておすすめしたいのが、きちんと相手の目を見て話すこと。
そして、気持ちゆっくり目に、大きな声ではっきりと話すこと。
あなたは、英語に自信がないから、ついもごもごしたり、早口になったりしていませんか?
また、英語は文章の構造がはっきりしているので、何かを言い始めたものの最後まで言い切らずに途中で流してしまったりすると、相手は理解に苦しむことになるでしょう。
完璧を求めなくて大丈夫
完璧な文法や発音よりも、伝えることを優先しましょう。
勤勉な国民性もあって、日本人のみなさんはつい失敗を恐れ、自分から言い出せなかったり、だまってしまったり、ただニコニコしているだけだったり、という姿を見てきました。
拙い英語でも、あなたが諦めない限り伝わります。どんなに英語が下手だったとしても、一生懸命伝えようとすれば、相手はおのずと助け舟を出してくれるものです。
この際開き直って、「私は今英語猛勉強中なんだ!いっぱい質問するかもしれないけど、よろしくね!」と最初から英語できないキャラを築き、周囲にたくさん助け舟を出してもらってはいかがでしょうか。
完璧な英語より、そのガッツの方がよっぽど大事。
英語初心者におすすめの海外ボランティアプログラム
遥々海を越え、貴重な時間、お金、労力を使って海外ボランティア活動に参加するなら、ぜひ最高の経験を得てほしいものです。
英語に不安を抱えているなら、まずは英語のハードルがそれほど高くないプログラムを上手に選びましょう。
数あるプロジェクトアブロードのプログラムの中から、スタッフが議論に議論を重ね、厳選したおすすめのプログラムがこちらです:
第1位 フィジーで村落生活体験
伝統的な村生活を営む家庭におじゃまし、現地の人々のように呼吸し、笑い、食し、活動するフィジー流ライフスタイル体験が目玉。人生における「幸せ」の定義を考えさせられる奥深いプログラム。
第2位 フィリピンで建築
安全・安心な棲み家もままならに貧困層の人々のために、トイレなどの生活インフラを建築します。手作業が多く重労働ですが、あなたが流した汗が形となってゆくやりがいのあるプログラム。
第3位 タンザニアでチャイルドケア
田舎のマサイ族村で、幼い子供たちへの基礎教育をサポート。時に泣きじゃくる子供をあやしたり、おもちゃの取り合いの仲裁に入ることも。英語力よりも忍耐力に自信がある方におすすめのプログラム。
第4位 ケニアでアフリカ東部サバンナ環境保護
英語力よりも、野生動物や自然環境保護への情熱と体力が大事にされるプログラム。早朝から日中は絶滅危惧種ロスチャイルドキリンの調査や保護区のメンテナンスで忙しいですが、アフリカの大自然のど真ん中で過ごす仲間との時間は一生モノ。
第5位 カンボジアで公衆衛生
英語は得意でないけど、発展途上国での医療支援に関心がある方におすすめ。貧困層の家庭や地域各所を訪問し、彼らが普段得られていないヘルスケアの提供をサポート。活動からこの国が抱えるさまざまな問題への知見を深められるプログラム。
第6位 ペルーでインカ考古学
英語が苦手でも、歴史や文明に強い関心があるなら大丈夫!人手を欠く現場では、とにかくやることがたくさんあります。でも、同じ情熱をもったスタッフやボランティア仲間との強い結束が特長。神秘のインカ文明の謎に迫るユニークなプログラム。
お気づきですか?これらすべて、英語圏ではないんです(※母国語が英語ではない)。
むしろ、英語圏外のほうがネイティブスピーカーに圧倒されず、馴染みやすいという利点も。
ぜひ参考にしてみてください。
おわりに
「海外ボランティア ✖ 英語」についての認識のズレを解消した上で、今日から始められる最強の英語学習法と、英語が苦手でも参加できるおすすめの海外ボランティアプログラムを紹介しました。
あなたにも必ずできます。
過去の体験者が綴ったボランティア体験談は、実体験に基づいて英語対策、反省、アドバイスなどにも触れています。ぜひ参考にしてみてください。
また無料説明会では、体験者やスタッフから直接アドバイスをもらうことができるので、日時が合えば積極的に活用してみましょう。
本内容は、海外ボランティアに関心がない英語学習者にも十分参考になると思うので、もし英語の伸び悩みに困っている友達がいれば、ぜひシェアしてみてください。