リュックに荷物を詰める海外ボランティア参加者

4つのコツ!海外ボランティアの上手な荷造り

スタッフ | 2022年 1月 31日
更新 2022年 7月 16日

海外ボランティア渡航にあたって、誰もが経験するのが、荷造り。

どうしたら、忘れ物なし・無駄なしの上手なパッキングができるのでしょうか?

そこで今回は、海外ボランティアの荷造りに役立つ4つのコツをご紹介します!

コツ① 荷造りをギリギリでしない

荷造りは、リサーチ、持ち物のリストアップ、必要であれば買い出し、実際のパッキング作業など、案外時間がかかるものです。

したがって、旅慣れしている方でない限り、渡航直前のギリギリでの荷造りは避けた方が無難です。

「渡航に合わせてクレジットカードを作りたかったけど、結局間に合わなかった」
「慌ててパッキングをしたから、〇〇を忘れ物をしてしまった」

なんてことにならないよう、計画的に進めましょう。

航空券を購入した時点で、あらかじめ以下を確認しておくと、渡航当日もスムーズです:

  • ご利用の航空会社の預け荷物や機内持ち込み手荷物の制限(個数・重量・内容など)
  • 渡航国の検疫で引っかかりそうなもの
丸い時計

コツ② スーツケースかバックパックかを決める

荷造りを進める上で、頻繁にいただくのがこの質問。

「スーツケースとバックパック、どちらが良いですか?」

結論、どちらでも大丈夫です。

両方にメリット・デメリットがあるので、最終的には好みと言えます。

あなたがすでに持っているもの、使い慣れたもので十分でしょう。

現地到着後は、普段使いのリュックなどに切り替えるので、スーツケース/バックパックは基本的に自分の寝室に置いておくことになります。

まだどちらも持っていなくて、これから購入予定という方は、この先も自分が好んで使いそうな方を選ぶのがおすすめ。

もし、将来使う見込みがない場合は、家族や友人などから借りるのもよいかもしれません。

大切なのは、スーツケースかバックパックかよりも、いかに必要最低限のものをコンパクトに持って行くかなのです!(後ほど詳しくご紹介します)

スーツケースかバックパックかが決まれば、持って行ける荷物の量も、この段階でだいたい予想がつきますね。

コツ③ できるだけ身軽な渡航を心がける

日本から持って行くものは、必要最低限で十分です。

荷物が多い・重いと、パッキングも移動も大変。

理想は、すべて機内に持ち込める範囲内に持ち物を抑えること。

そうすれば、移動が格段に楽になる上、空港で預け荷物を受け取るための待ち時間や、紛失・損失の心配がなくなるメリットがあります。

とは言っても、かなりの旅の上級者でない限り、預け荷物なしのレベルに到達するのはなかなか至難の業。

そこでおすすめなのが、預け荷物を持って行くとしても、詰める衣類や消耗品は滞在約1週間分までに抑えること。

1週間以降、足りなくなった消耗品は、現地で買い足すというアプローチです。

日本製などのこだわりがない限り、その国のものを試してみるのも、オモシロい発見になるかもしれません。

大体のものは旅先で購入可能です。

衣類は、現地で洗濯できます(手洗い、有料洗濯サービスなど)。

現地でお土産を買う場合は、そのスペースを確保しておく必要があるので、その意味でも日本から持って行くものはなるべくシンプルに。

必要最低限にまとめましょう。

重いのはNG

コツ④ 3つの事前リサーチを行う

的確な荷造りには、以下の3つのエリアの入念な事前リサーチをおすすめします:

  • リサーチ① 現地の天候
  • リサーチ② 現地の文化・風習
  • リサーチ③ 活動内容・滞在先

リサーチ① 現地の天候

まずは、渡航先の天候を徹底的にリサーチしましょう。

特に南半球に行く場合は、日本と季節が逆になるので、注意が必要です。

日本が夏の間、南半球の国々では「寝袋を持って行って本当によかった!」なんて寒さの場合も。

同じ「夏」でも、カラっと乾燥していたり、風が強かったりすると、朝晩は肌寒く感じたり、日中でも日陰にいる時は一枚羽織るものが必要なんてこともしばしば。

東南アジアをはじめとする年間を通して温暖な国でも、乾季・雨季によっては服装の対策が異なってきます。

大切なのは、滞在予定の地域レベル(都市や町)で、渡航期間の天候をリサーチすること。

その国の気候をざっくり調べるのではなく、場所と時期を明確にすることによって、より的確な服装のパッキングに近づきます。

「アフリカだから暑いと思ってたら、予想外に寒くて風邪を引いてしまった…」

なんて「あるある」な落とし穴も、もうこれで大丈夫。

リサーチ② 現地の文化・風習

滞在先の天候を把握したら、次は現地の文化や風習をリサーチしましょう。

例えば、カンボジアの寺院を訪問する場合は、肩や膝などを覆う必要があります。すると、必然的に長袖・長ズボンなどが必要になってきます。

フィジーの村や宗教施設などでは、女性は肌の露出を避ける傾向があり、「スル」と呼ばれる長い巻きスカートを着用する習慣があります。

フィジー到着後に、「日本からロングスカートも持ってくればよかった!」と悔やむ日本人参加者の方もいたので、やはり事前リサーチは大切です。

その土地の風習や作法を予習しておくことは、あなたの荷造りにおいて賢い選択を助けてくれるだけでなく、現地に暮らす人々への理解にもつながる大事なプロセスなのです。

リサーチ③ 活動内容・滞在先

最後のステップは、ボランティア活動の内容や滞在先の生活環境のリサーチです。

例えば、建築環境保護など、アウトドア系の活動は、動きやすく、脱ぎ着でき、汚れてもかまわない服装が理想的です。

靴で言えば、マングローブの植林など、ぬかるみでの環境保護活動には長靴が便利です。

アウトドアに適した服装は、チャイルドケア活動にも通じる場合があります。

例えば、子供たちと一緒に花壇の整備や教育施設の塗装作業などを行う場合は、汚れても構わない服装や靴が必要になってきます。

教育法律&人権マイクロファイナンスなどのビジネス系の活動では、スマートカジュアルな服装(袖付きのシャツ・ブラウス)が求められる傾向にあります。

そして、考古学活動の必須アイテムと言えば、軍手やハイキングブーツ、季節によっては防寒具など。

医療系の活動では、白衣やスクラブの持参が必要となる派遣先もあります。

一方、生活面では、例えば南アフリカ共和国の一般家庭では、暖房設備が備わっていないことが多いため、冬は屋内でも寒い印象を受けます。だから、想像以上に暖かい服装が必須。

洗濯一つをとっても、滞在先によって、手洗い・ホストファミリーの洗濯機を使える・有料で洗濯サービスを利用するなど、さまざまです。

手洗いの場合は、日本製の洗濯グッズを持って行って役立ったという声が多いです(洗濯グッズの詳細は、海外ボランティア渡航前必読!みんながすすめる持ち物リスト39でご紹介しています)。

このように、少し例を挙げただけでも、活動内容・滞在先によって持って行くべきものが全然違うことをお分かりいただけたことでしょう。

荷造りを始める前に、マイページから「活動先」と「滞在先」をよく読んだ上で荷造りリストを作ると効果的です。

おわりに

今回は、海外ボランティアの上手な荷造りを助ける4つのコツをご紹介しました。

これらのちょっとしたコツさえ押さえるだけで、誰でもスマートな海外ボランティア渡航に近づくことができます。

海外ボランティア渡航前必読!みんながすすめる持ち物リスト39では、具体的な持ち物をご紹介していますので、ぜひあわせてご参考ください。

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