海外ボランティアから帰国した人たちの間で盛り上がるのが、発展途上国あるある話です。
特に、同じ国に行ったに人同士が集まると、「あったあった、そんなこと!」という体験がどんどん出てくるもの。
そこで、海外ボランティア渡航前に知っておくときっと役立つ、発展途上国あるある7選をご紹介します。
最後に2つの番外編もありますので、お見逃しなく!
①基本的に急がない
発展途上国あるあるで本当によくあるのが、現地の人々がおおらかでのんびりしていること。
例えば、タンザニアで海外ボランティア中の日本人ボランティアの話。
急いでいたので道を小走りしていたところ、見知らぬ現地の年配の女性に「何で急いでるの!のんびり歩いていきなさい!」となぜか怒られたんだとか。
どうも、急ぐ習慣があまりない様子。
人気の南アフリカ共和国で海外ボランティアに参加した日本人ボランティアからは、英語の「Now」の表現に困惑したという声をよく聞きます。
何と、現地の人々は「Right now」「Now」「Now now」「Just now」を巧みに使い分けます(でも正直、どれもざっくりののんびりペース)!
とはいえ、友達宅でのパーティーに呼ばれたら、30分~1時間遅れ、日本では考えられない2時間遅れなんてこともざらにあります。
特にアフリカで海外ボランティアをすると気づくと思いますが、道端を行く人々が歩くペースは、のんびり。
日本人は時間にきっちりしている国民として知られていますが、急ぐことをやめたら別の景色が見えてくるかもしれません。
「郷に入れば郷に従え」とあるように、発展途上国ではゆったりとした時間の経過を楽しむくらいがちょうど良いのかもしれませんね。
②ゴミをゴミ箱に捨てる習慣がない
発展途上国あるあるの代表格は、ゴミが道端などによく散乱していること。
例えばカンボジアで海外ボランティアをすると、道端がもはやゴミ捨て置き場と化すほど巨大なゴミの山を見かけることもめずらしくありません。
タンザニアの学校やチャイルドケアセンターでも、ゴミをゴミ箱に捨てない子供たちの様子が目立ちます。
南アフリカ共和国でも、道端でポイ、車からポイ。
特に、貧困地域に足を踏み入れた途端、道端はゴミだらけ。
南アフリカ共和国は多種多様な人々が共存しているので、もちろんすべての国民がポイ捨てをしているわけではありません。
でも、やはり目の前でポイポイ捨てられると、やはり日本人ボランティアにとっては衝撃的な光景となります。
ポイ捨ては、文化や習慣の違い、ゴミ処理のインフラの未整備など、さまざまな問題が複雑に絡んでいるため、すぐに解決できる問題ではないかもしれません。
チャイルドケアの海外ボランティアや教育の海外ボランティアなどの特に教育系の活動では、衛生教育の一環として、未来を背負う子供たちに自分のゴミは自分でゴミ箱に捨てるよう地道に教えるしかないようです。
③ある意味スゴイ車が普通に走っている
発展途上国のあるあるの一つは、現地の車事情。
まず、日本ではまず車検をパスできないであろう、今にも壊れそうな車が平気で走っていること。
また、明らかな定員オーバーで人がぎゅうぎゅうに乗っている、外に丸出しの荷台に大人も子供も平気で乗っているなど、何ともスゴイ車の光景が現地の日常になっています。
時には、日本ではもはや見かけなくなった古い型の車を目にしては、何とも懐かしい気持ちになるかもしれません。
タンザニアでは、乗合タクシーのダラダラの運転席付近から突然煙が出て、運転手が手慣れた様子でそれを消していたというオドロキの体験をした日本人ボランティアもいました!
発展途上国では、多かれ少なかれ運転も荒く感じるかもしれません。
道路交通法が厳しく、ピカピカの新車が多い日本では、これらはすべて目からウロコの体験になること間違いなしですね。
ちなみに、現地でトヨタやホンダ、日産をはじめとした日本車をよく見かけましたという声もいただきます。
日本製の車を遥か遠い発展途上国で見かけると、やはりうれしいですよね!
④道路の状態があまりよくない
発展途上国あるあるの一つは、舗装道路の状態が悪いこと。
逆に、日本の道路の行き届いたメンテナンスのすばらしさに気づくことになるかもしれません。
中でも、ネパールで海外ボランティアに参加した日本人ボランティアのみなさんが口をそろえて言うのが、ネパールに行くならマスクの持参は必須ということ。
特に首都カトマンズは、車やバイクの数が他の街より多く、周囲を山に囲まれているせいか、空気がこもっている印象を受けます。
いずれにせよ、ネパールの道路は全体的に状態が悪く、至る所に穴があったり、デコボコであったり。
舗装道路でも、車が通る度に砂埃が舞い上がるほどです。
そんな中を車やバイクがひっきりなしに通過するため、歩く時は注意が必要です。
ネパールでは、「歩行者優先」という概念は存在しないと思った方が無難です。
⑤英語のアクセントが強い
発展途上国あるあるは、現地の人々が話す英語の訛りが強いこと。
もちろん、どの英語を基準とするかにもよりますが、例えばスリランカで海外ボランティアに参加した日本人ボランティアのみなさんによると、現地の人の「Airport(空港)」の発音は、どうしても「ヤーポー」にしか聞こえないとのこと(もしかして地元の言葉なのかも?!)。
南アフリカ共和国でも、歴史的背景からアフリカーンス訛りが強い英語や、コサ人やズール―人をはじめとするさまざまな部族独特の訛りが強い英語が飛び交っています。
これはスリランカや南アフリカ共和国だけに限らず、どの発展途上国でも、必ずその国もしくはその地域特有のアクセントや訛りがあります。
こうした違いも、その国でしかできない経験と思って受け入れれば、オモシロい発見になるのではないでしょうか。
⑥停電と断水は生活の一部
発展途上国あるあるでよく聞くのが、停電や断水がよく起きること。
特に活動国の中では、タンザニアやガーナで海外ボランティア中によく停電や断水を体験したという方が多いです。
南アフリカ共和国では、「Loadshedding」と呼ばれる計画停電が続いており、スケジュールに沿って地域ごとに停電になります。
タンザニアで夜に停電が起こると、真っ暗でやることがないので、よくみんな庭に出て門番の人からスワヒリ語を学んだり、他のボランティアと喋ったりして過ごすんだそうです。
停電時の方がいつもより会話量が増え、英語もスワヒリ語も上達するかもしれませんね。
また、町中の明かりが消えるので、星が綺麗に見えるのも停電のおかげかも。
停電対策としては、スマホのライトや懐中電灯があると便利です。
断水対策としては、自分の部屋にペットボトルの水を数本常備し、洗顔や歯磨きに使うのがおすすめ。
日本の100円ショップや薬局で売っているボディシートを持って行くと、シャワーが使えない時に体を拭けるので便利だと思います。
よかったら、海外ボランティア渡航前必読!みんながすすめる持ち物リスト39も参考にしてみてください。
⑦意外と物価が高い
発展途上国でよくあるのが、想像以上に物価が高いという現実。
途上国だから物価も安いかなと思って安易に渡航すると、現地でびっくりするかもしれません。
例えば、フィジーで海外ボランティア中に滞在先近くの比較的こ洒落たカフェに行ったところ、コーヒー一杯は400円程度と、日本と同じかむしろ高い位で驚いたというボランティアがいました。
フィジーのような島国は、多くのモノを輸入に依存していることも、意外な物価高の理由と言えそうです。
どの発展途上国でも、観光地として有名な繁華街での飲食代は、基本的に高めの印象です。
他にも、タンザニアやケニアなど、アフリカの活動国でサファリツアーなどに参加する場合は、日帰りで200~300USドルぐらいの予算は普通に必要になります。
現地の物価事情は、渡航前にあらかじめリサーチしておく方が良さそうです。
海外ボランティア全員に捧ぐ!保存版・知っておくべきお金ガイドもぜひあわせてご参考ください。
⑧お土産を買う時は値引き交渉が当たり前
発展途上国のあるあるは、観光地にズラリとならぶお土産ショップは、どこも割高に値段を設定していること。
時には、ぼったくり?!と思わせるほど高値を付けているお土産店も。
タンザニアの観光地の土産売りは、「Monday Price」「Tomodachi Price」「Special Price」などと毎回名目を変えて値引きしてくれますが、大体それでも相場より高めです。
でもこれ、大半は値段交渉が可能です。
まずはお土産屋さんをいろいろ見て回り、同じお土産の値段を比べたり、定価の店で下調べをしたりして、価格帯を確認した上で値段交渉をするのが鉄則。
ただし、極端な値引きは売る側の売り上げや生活にも影響するので、相場程度までしか値引き交渉しないよう注意することが大切です。
おわりに
今回は、海外ボランティア中によく体験する、発展途上国あるある7選をご紹介しました。
すでに途上国で海外ボランティアに参加した方は、「分かる~!」と感じた方も多いのではないでしょうか。
現地に行ったら、ぜひ日本と異なる習慣や考え方にたくさん触れて、多くの学びを得てきてくださいね。
同じようなジャンルのブログで、あるある!海外ボランティア失敗談6選もよく読まれています。
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