海外ボランティア参加にあたって、果たして自分は海外ボランティアに向いているのか、ふと気になったことはありませんか?
そこで今回は、過去何千人もの日本人ボランティアを派遣してきたスタッフ監修の元、海外ボランティアに向いている方によくある7つの特徴をご紹介します。
これらの特徴は、少しの工夫で誰でも習得できるものばかり。
それでは、早速一緒に見ていきましょう!
①適応能力がある
海外ボランティアに向いている人の多くは、何ごとにも適応するために努力できる方が多いです。
渡航中、フライトが急にキャンセルになっても、柔軟に対応する。
活動中、時間通りにものごとが進まなくても、突然スケジュールが変更になっても、そつなくこなす。
現地生活中、突然の断水・停電、バスの遅延に見舞われても、「そんな日もあるか」と動じない。
発展途上国では、良い意味で「適当さ」や「曖昧さ」もつきものです。
過去には、例えばチャイルドケアの海外ボランティアや教育の海外ボランティア活動で「活動先の先生からいきなり授業を任せられ、すごく焦った」というボランティアさえいるくらいです。
「郷に入れば郷に従え」という教えは、ストレスから自分を守る意味でもとても大切です。
日本に帰国した際、日常の「当たり前」がいかに有難いことなのかを再認識することになるでしょう。
②自分の軸がある
海外ボランティアに向いている人は、自分の軸をもっている方が多いです。
何となく参加するというより、活動期間内に自分に何ができるか、ある程度ゴールや目標を設定して参加する方がほとんど。
特に医療インターンシップなどで言えることかもしれませんが、活動を通して自分は何を学びたいか、どのような経験を積みたいかをある程度あらかじめリストアップしておくと、活動開始後の行動や打ち合わせが具体的になります。
例えば、活動期間中内に「現地特有の症例についてレクチャーを受け、知見を高める」「手術を見学する」「渡航先の国の産前・産後ケアの状況を学ぶ」など具体的に目標を設定し、活動先のスタッフと共有することで、参加者を受け入れる側にとっても、参加者本人が現地で何をしたいのかを把握することが可能になり、フォローしやすくなります。
具体的な希望や意思を確認できると、想定していなかった思いがけない治療過程の説明や症例に出会う可能性が生まれたり、医師と良好な信頼関係の構築に繋がり手術の現場に呼ばれれたりする可能性も生まれます。
また活動を通して経験を積むごとに、それまでの希望や方向性、自分の気持ちに変化が生まれることもあるかもしれません。
そんな時は、柔軟に目標やゴールの軌道修正を行い、それらを医師や病院スタッフに共有すれば大丈夫。
目標は、些細なこと大きなものまで、個人的なもので構いません。
目標を明確にもつことにより、活動へも意欲的に参加できるのではないでしょうか。
③積極的である
海外ボランティアに向いている人は、何ごとにおいても積極的に取り組める、フットワークの軽い方がほとんどです。
参加するプログラム内容によって若干異なることもありますが、活動先では手取り足取りすべてを段取りしてくれるわけではありません。
英語あるいは現地語でのコミュニケーションが求められる中、くじけず活動に向き合える姿勢は非常に重要。
問題を見つけ自ら動こうとする積極性、疑問に思ったことをそのままにしないで周囲のスタッフや滞在先のホストファミリーなどに相談する行動力が求められます。
そういった行動をいとわずできる人は、海外ボランティアに向いているだけでなく、ポジティブなオーラで人を巻き込めるんだと思います。
④問題解決思考である
海外ボランティアに向いている人は、問題解決思考をもち合わせています。
問題を批判して終わるのではなく、この状況をどうしたら解決できるのか自ら考え、自分なりに工夫して行動に移す力。
活動を始めると、さまざまな「問題」が見えてきます。
海外ボランティア活動先特有の課題や問題もありますが、ボランティア自身が直面する語学面や行動力、主体性や自律性などに関する課題もあります。
時には、仲間のボランティアとの人間関係から来る問題かもしれません。
そんな時、環境や誰かのせいにすることは簡単ですが、それでは問題は解決しないというのが実情。
限られた参加期間ですので、一分一秒たりとも無駄にしたらもったいないですよね。
問題を整理し、本質的な問題は何かを紐解き、具体的な対応策を考えられる姿勢は、必ず帰国後のさまざまな側面で活きてきます。
⑤コミュニケーションを大事にする
海外ボランティアに向いている人は、英語や現地語での積極的なコミュニケーションに努める方が多いです。
分からなければ自分から聞いてみる。
空気を読むより、言葉でのコミュ二ケーションを大事にする海外で、自分の意見を伝えようとする。
海外ボランティア活動は、一人で行うわけではありません。
時には現地の人々や他の参加者に協力してもらい、助け合い、相談したり課題を共有したりすることもあります。
また、滞在先や交流イベントでは多国籍なボランティア参加者と交流する機会がありますので、英語でのコミュニケーションが常について回ります。
もちろん、英語を話せることがすべてではありません。
過去には、ほとんど英語が話せなかったものの、身振り手振りや最低限の単語のコミュニケーションで多くの方と交友関係を築き、活動先やプロジェクトアブロードのスタッフを巻き込んで学校整備プロジェクトを立ち上げた日本人ボランティアの方がいらっしゃいました。
英語はコミュニケーションツールの一つに過ぎませんので、やり取りの仕方は十人十色です。
ただ「もっと英語が話せればこんなに苦労しなかった」「英語をうまく話せず悔しい思いをした」とコメントをくださる方がたくさんいます。
最低限でも求められる英語力をつけておくだけで、日本を出た後のすべての行動が楽になります。
現地で積極的なコミュニケーションができるよう、ぜひ渡航までに英会話を練習する機会をたくさん作ってみてください。
⑥ 一期一会を大切にできる
海外ボランティアに向いている人は、現地で出会う自国・他国出身の人々との出会いに「縁」を見出し、大切にできる方が多いです。
現地では、地元の人々をはじめ、さまざまな国籍の参加者と出会うことになるでしょう。
その時期、その国、プロジェクトアブロードのプログラムだからこそ出会えた人々との繋がりはとても貴重です。
プログラム終了後もSNSで繋がり、海外旅行時や日本で再会するなどその後も続く関係が生まれた参加者は何人もいます。
現地で出会う参加者一人ひとりにさまざまな参加理由や背景、価値観などがあり、それらを共有することで世界はグンと広がります。
現地に渡航した際には、ぜひ国籍・年齢を問わずさまざまな人々と関り、人間関係の和を広げてみてください。