「ホストファミリーへのお土産はどうしたらよいですか?」
これから海外ボランティアに参加する方から、こんな相談をしばしば受けます。
お土産文化が浸透している私たち日本人にとって、やはり気になるのはお土産に何を持って行ったら現地の人たちに喜んでもらえるか。
そこで、今回は海外ボランティア渡航先で喜ばれる日本のお土産ベスト5をご紹介します。
まず、そもそも海外ボランティアにお土産持参は必要なのかを最初に解説していきましょう。
お土産はそもそも必要?
海外ボランティア参加にあたって「どんなお土産がよいですか?」の質問の前にもらうのが、「お土産は必要ですか?」という質問。
回答としては、イエスでありノーでもあります。
具体的に言うと、「お土産は必須ではありませんが、個人的にお土産を渡したい気持ちがあるなら持って行ってもよいかもしれませんね」という感じ。
「お土産」文化が浸透している日本では、海外ボランティア渡航先にお土産を持参するのは普通のことのように思えますよね。
しかし、外国人ボランティアは基本的にお土産の類は持ってきません。
一方、日本人ボランティアは文化上「手ぶら」で出向くことに少しためらいを感じるかもしれません。
言うまでもなく、高価なお土産を持っていく必要はありません。
お土産を持参する場合、日本人参加者の多くはみんなでシェアできる・日持ちする日本の食べ物やお菓子などを選ぶようです。
しかし、例えば宗教的な観点や食品アレルギーを理由に、お土産の中身や成分を気にする方もいるので、一概に食べ物のお土産なら何でも喜ばれるわけでもありません。
渡航先にもよりますが、アフリカ諸国や中南米などのあまり日本食に馴染みがない活動国では、食べ物系のお土産なら食材を一目で理解でき、かつ説明を求められた時に簡単に伝えられるシンプルなもの良いかもしれませんね(例えばチョコレートなどは分かりやすいです)。
お土産は必須ではないといえども、何らかのお土産を持参すれば話のネタになるだろうし、そこから交流を深めるきっかけになることを考えれば、お土産を持参するメリットがまったくないとは言い切れません。
それを踏まえた上で、持参すると喜ばれる、もしくは話のきっかけになりそうなお土産を後ほど詳しくご紹介していきます。
お土産はいつ渡す?
お土産を渡すタイミングは、正直自分が渡したいと思った時で良いと思います。
先ほど外国人ボランティアはあまりお土産を持ってこないとご紹介しましたが、仮に彼らがお土産を持って来ていた場合、自国への帰国間際に渡すケースが多いようです。
外国人ボランティアは、海外ボランティア先でお世話になった方に「ありがとう、会えてうれしかったです。お世話になりました。出会いの印にどうぞ」という形で最後にお土産を渡すのです。
日本人としては、現地到着後すぐに「初めまして、これからどうぞよろしくお願いします」という想いを込めて出会い頭にお土産を渡すことが多いですよね。
こんなところにも文化の違いが出てきます。
どちらが正しい・間違っているというわけではないので、お土産はあなたが「渡したい!」と思った人に「渡したい!」と思ったタイミングで基本的に問題ありません。
お土産第1位:汗拭きシート
海外ボランティア渡航先で喜ばれるお土産第1位は、汗拭きシートです。
海外ボランティア先で喜ばれるお土産第1位がまさかの汗拭きシート?!と思われるかもしれません!
特に海外ボランティア先が夏の場合は、活動国を問わず活動中に汗をかくことが結構多いです。
活動中に汗をかくたびにシャワーを浴びられないのはもちろん、発展途上国ではシャワーからお湯が出なかったり、時には断水になったりなんてこともめずらしくありません。
そんな時、汗拭きシートはお土産として喜ばれる他、自分用にも重宝します。
正直、日本の汗拭きシートほど使いやすく、かつ効果もある汗拭きシートは海外では見たことはないと言っても過言ではないほど!
実際に日本人ボランティアがカンボジアで仲間の外国人ボランティアに汗拭きシートをお土産としてプレゼントしたところ、欧米出身の参加者でさえこんなに優れたアイテムはないと喜んでくれたそうです。
お土産第2位:日本のお菓子
海外ボランティア渡航先で喜ばれるお土産第2位は、日本のお菓子です。
特に東南アジアの活動国で人気です。
一般的に日本のお菓子は喜ばれる傾向にありますが、先ほどご紹介した通り、個人的な好みや宗教的な観点から少し注意が必要。
したがって、お菓子などの食べ物を持参する場合は、凝ったものより分かりやすいものがおすすめです。
日本には、ご当地で人気のお土産がたくさんありますよね。
例えば、東京なら東京〇ナナなど、日本人なら説明はいらないほど有名ですよね。
ただし、日本ウケするものが海外でも広く受け入れられるとも限りません。
抹茶味や黒ゴマ味など、日本独自のフレイバーのお菓子もその類に入ります。
また、日本のことをほとんど知らない方にその独自性を英語で説明するとなると、意外と大変かもしれません。
なので、おすすめは日本のチョコレートやクッキーといった世界的に流通している分かりやすいもの。
スーパーなどで売っている庶民的・一般的なもので十分喜んでもらえます。
ちなみに、過去にガーナに渡航した日本人ボランティアがロッ〇のGHANAチョコレートをお土産に持って行っところ、非常に喜ばれたとか。
現地の気候や滞在先の冷蔵庫の性能なども異なるため、生ものや溶けやすいものなどはNGです。
お土産第3位:日本の絵ハガキ
海外ボランティア渡航先で喜ばれるお土産第3位は、日本について紹介できる絵ハガキです。
これらはお菓子などと違って形として残るので、滞在先や現地の人、外国人ボランティアなど、お土産を受け取る側にとって時間が経っても思い出に残るのではないでしょうか。
お土産を渡す側にとっても、荷物面・費用面の負担もそれほどかからないはずです。
一般的に、外国人が「JAPAN」と聞いてよく思い浮かべることと言ったら、寿司、ラーメン、桜、サムライ、TOKYO(東京)、オタク文化、着物、アニメ、富士山、トヨタ、直近で言えば東京オリンピックなどでしょうか。
一般的に、日本について上記以上に一歩踏み込んで知っている方はそう多くない印象を受けます。
だからこそ、絵ハガキはこれまで知らなかった日本の一面を伝えるチャンスですし、話のきっかけにもなり得ます。
書道のように筆で漢字が書かれたハガキや、はたまた京都の芸者さんやあなたの出身地の絵ハガキなど、アイデアはたくさん出てきそうです。
海外にない日本の美しい風景や文化をぜひ伝えてみてはいかがでしょうか。
お土産第4位:消せるボールペン
海外ボランティア渡航先で喜ばれるお土産第3位は、消せるボールペン(フリクションボールペン)です。
ボールペン技術がここまで発達している国は、正直めずらしいと思います。
色、太さ、書きやすさ、入れ替え可能なインクなど、日本のボールペンへのこだわりは世界一と言っても過言ではないのでしょうか。
そんな中でも一押しなのが、消せるボールペン!
消せるボールペンは、最近では海外でも入手可能かもしれないですが、外国人の方にお土産として渡すと、結構な割合で感動してくれます。
かさばらないメリットがある上、実用性も備えているので、お土産におすすめできます。
ぜひ日本のモノづくりのすばらしさを伝えてください!
お土産第5位:手ぬぐい
海外ボランティア渡航先で喜ばれるお土産第5位は、日本の手ぬぐいです。
その歴史は非常に古く、木綿でできた手ぬぐいは丈夫で使いやすい、肌に優しい、万能、かさばらない、乾きやすく衛生面でも優秀など、時代を超えて庶民に愛されてきました。
実用面だけでなく、現在では和柄のものから現代風のモチーフまで、いろいろな柄の手ぬぐいがありますよね。
選ぶこっちまでワクワクしてきませんか?
見た目のデザインも良いので、家に飾るのも良し、汗を拭くのも良し、ファッションに取り入れるのも良し、もちろんプレゼントにも良し。
カバンに入れておくだけで、何かと役に立ちそうだと思いませんか?
きっと海外の方に喜ばれると思いますよ。
たくさん購入すると費用もかさむので、現地で本当にお世話になったと思う方に感謝を伝える意味で渡してみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回は、海外ボランティア渡航先で喜ばれるお土産5選と番外編をご紹介しました。
どれも、日本のすばらしさを伝えられるアイテムであり、渡す側のボランティアのみなさんにとっても日本の良さを再発見できるのではないでしょうか。
お土産は必須ではありませんし、高価なものを渡す必要もありません。
でも、もしお土産を渡したいと考えているなら、今回ご紹介したおすすめベスト5を参考に、ぜひ交流を深められるあなたらしいアイテムを選んでみてくださいね。
海外ボランティアに参加する準備として、海外ボランティア渡航前必読!みんながすすめる持ち物リスト39もぜひあわせてご参考ください。