アフリカのとあるボランティア滞在先

知っておいてよかった!海外ボランティアのリアルな滞在先事情

スタッフ | 2020年 11月 18日

発展途上国での海外ボランティア参加にあたって、滞在先は非常に気になるところですよね。

結論、至ってシンプル。

一般的な日本の住宅事情と比べると、発展途上国の滞在先は設備もデザインも質素に感じるかもしれません。

生活環境が変わると、抱いていた期待と現実のギャップや予想外の不便さからのストレスを感じ、ホームシックになってしまうことさえあります。

そんなストレスを極力減らすには、まず現地の滞在先事情をきちんと理解することから。

そこで、このブログでは滞在先の「あるある」事情を包み隠さずご紹介します!

立地

滞在先は、以下を基準に選定されます:

  • その時の滞在先の空き状況
  • 活動先からの距離

活動先が決まり次第、活動拠点周辺にある数ある滞在先の中から、活動先になるべく近い滞在先を手配。

徒歩またはバスなどの公共交通を使って、容易に通える距離感です。

時間換算だと、1時間圏内。

環境保護など、活動によっては滞在先が活動先に併設されている場合もあります。

Wi-Fi

基本的に、滞在先にはWi-Fi環境は整っていないことを心得ておきましょう。

インターネットは、現地のSIMカードを購入すれば、どこからでもアクセス可能です。

現地のSIMカードを購入しない方は、Wi-Fi設備があるプロジェクトアブロードの現地オフィス、地元のカフェやレストランなどを利用するとよいでしょう。

補足として、稀にWi-Fi環境が整っているホストファミリー宅にあたったら、Wi-Fiを使わせてもらえることもあります(有料)。

ボランティア寮やホテルなどの一部の共同宿泊施設では、Wi-Fi接続が可能です。

とは言っても、現地ではどこもネットのスピードが遅い、接続が悪いことはよくありますので、あしからず。

これを機に、ネット接続は二の次にして「目の前にいる人とこの瞬間を存分に楽しもう!」と切り替えてみては?

シャワー

発展途上国では、お湯はあたり前ではないんです!

基本的に、滞在先のシャワーは常温。

お湯がでてきたら、「ラッキー!」くらいに思うとよいでしょう。

また、水圧が弱いことが多いので、水が惜しみなく出る日本のシャワーを期待するのはちょっと禁物。

ガーナなど、一部の活動国ではバケツシャワーもあります(大きなバケツに貯められた水を、小さなバケツですくってかけ流す)。

こんな経験、人生で何度できますか?

常温と言えど、最初は凍えるほど寒く感じ、お湯が恋しくなると思います。分かります。

でも経験から言って、いずれ慣れます 笑

過去に参加したボランティアのみなさんは、夕陽が沈む前にシャワーを浴びて、シャワー後になるべく寒く感じないよう工夫したなど、すばらしい適応能力を発揮しています。

きっとあなたも、日本の生活がいかに世界の「あたり前」でないかを、身をもって学ぶことになるでしょう。

ちなみに、タオル類は忘れずに持参しましょう(参考:海外ボランティア渡航前必読!みんながすすめる持ち物リスト39 )。

トイレ

トイレは、多くの場合が日本でいうユニットバス。

つまり、一つの部屋の中にシャワーとトイレがあります。

基本的にホストファミリーまたは他のボランティアと共有です。

突然ですが、トイレットペーパーをトイレに流さない国があることをご存知でしたか?

活動国でいえば、特に東南アジア諸国。

では、「一体どうすればよいの?!おしりを拭かないの???」

なんて当惑されるかもしれませんが、使用済みのトイレットペーパーを備え付けのゴミ箱に捨てれば大丈夫です。

発展途上国のトイレは、水圧が弱い、パイプが狭いことが多いのです。

したがって、つい長年の習慣でうっかりトイレットペーパーを流してしまうと、トイレが詰まる原因に!

また、レバーを引けば水が流れるのではなく、備え付けのバケツから水をすくって流す場合もあります。

ぜひ、発展途上国のオモシロ・トイレ事情を体験してきてください。

帰国後、温かい便座、ウォシュレット機能、自動水洗、便ふた自動開閉など、トイレ先進国・日本のトイレ技術とトイレへの熱いこだわりを再発見することになるでしょう。

冷暖房

多くの場合、滞在先に冷暖房は完備されていません。

夏でも、扇風機で過ごします。

現地の人々の服装や生活習慣には、その気候をできるだけ快適に過ごすための、その土地ならではのたくさんの知恵があるものです。

例えば、タイやカンボジアなどの熱帯気候の地域では、薄いコットン生地のダボっとした長ズボンが人気。

天気がコロコロ変わる南アフリカ共和国のケープタウンでは、どんなに暑い日でも、現地の人々は一枚は折れるものを鞄に入れています。

そこに生きる人々の工夫をよく観察し、ぜひあなたの生活にも取り入れてみてください。

洗濯

基本的に、手洗いです。

過去に参加したボランティアの中には、折り畳めるハンガーや洗濯板などを持参し、工夫した方もいました(参考:海外ボランティア渡航前必読!みんながすすめる持ち物リスト39

ホストファミリー宅によっては、家族の分と一緒に洗ってくれる、(あれば)洗濯機を使わせてくれる、有料で洗濯してくれるなどさまざまですので、その家のハウスルールを確認しましょう。

近所にランドリー屋さんがあれば、そこに洗濯をお願いすることも可能です。通常、洗濯・乾燥後、畳んだ状態で返却されます。

例えば、カンボジアでは、1USドル/1kg前後と比較的安くお願いできます。

ただ、現地のランドリー屋さんにお願いして、ちょっとしたハプニングを経験したボランティアもいます。

シミがついて返ってきた、服が縮んだ、Tシャツをなくされた、他の人のくつ下が混ざっていた、思ったよりも返却に時間がかかったなどの例が報告されています。

お気に入りの服は、特にご注意を。

物干しロープにかかったたくさんの洗濯物

掃除

掃除は、ホストファミリー宅では基本的にホストファミリーまたはお手伝いさんがしてくれます。

部屋の掃除に関して、勝手に部屋に入って掃除してほしくない、掃除は自分でやりたいなどの希望がある場合は、きちんと事前にホストファミリーに相談しましょう。

共同宿泊施設では、担当のお手伝いさんが共同スペースを掃除することがほとんどですが、自分の部屋は基本的に自分で片づけます。

ホテルやゲストハウスの場合は、メイドさんが定期的にお掃除に入ってくれます。到着後、掃除の頻度や時間帯をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

おわりに

このブログでは、発展途上国で海外ボランティア中の滞在先について掘り下げてみました。

立地、ホストファミリー、食事、Wi-Fi、部屋、シャワー、トイレ、冷暖房、洗濯、掃除など、気になる滞在先事情を事前んきちんと理解することによって、現地生活への順応に役立てていただければうれしいです。

特定の活動国・活動の滞在先についてより詳しく知りたい、もっと写真を見たいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。

日本支店のスタッフは、各国の滞在先を視察し、実際に宿泊したケースもあるので、実体験からのアドバイスが可能です。

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