学業に励む学生

高校生が海外ボランティアをする9つのメリット

スタッフ | 2021年 6月 29日

「海外ボランティアに興味があるけど、今は部活に受験に忙しい」

「海外ボランティアが、本当に自分のためになるのか分からない」

「高校生が、単独で海外にボランティアしに行くには若すぎる」

そう思うのも、自然のことだと思います。

それにも関わらず、近年海外ボランティア活動への参加を希望する高校生が増え続けています。

そこで、このブログでは、高校生が海外ボランティアに参加する9つのメリットを分かりやすくご紹介します。

直接的に誰か・何かを助けることへの対価ではなく、高校生が人としての成長につながる間接的なメリットに注目しました。

メリット①:人間関係が広がる

高校生が海外ボランティアを通して得られる最大のメリットの一つは、人間関係の拡大です。

世界中から参加する多国籍な外国人高校生ボランティア、支援を必要としている地元の人々、ボランティア活動先のスタッフ、ホストファミリーやボランティア寮の人々、地域コミュニティに暮らす人々など、海外ボランティアは日本での日常生活では出会えない人々との出会いの宝庫。

人生の豊かさのベクトルは人それぞれですが、人とのつながりはその大事な要素の一つです。

海外ボランティア活動は、日本での高校生活という限定された人間関係を一気に広げてくれます。

メリット②:高校卒業後の進路・専門性を定められる

高校生のうちに行う海外ボランティア体験は、自分の将来を具体的に考え、高校卒業後の進路を明確にする絶好の機会です。

自分は何をしている時が楽しいのか、何が好きなのか。

例えば、漠然と将来は医療の道に進みたいと考えいても、医療にはさまざまな専門分野があります。

そこで医療の海外ボランティアに参加することによって、医療を提供する側の視点を学び、これまで知る由もなかった医療分野に関心をもったり、自分の向き・不向きを認識したりと、少なからず何かしらの発見があるはずです。

自分の将来を念頭に置いて海外ボランティア経験を得ることで、大学の専攻分野を具体的に定め、より自分に合った進路の軌道修正をすることができます。

海外の大学の風景

メリット③:ソフトスキルを磨ける

日本の高校教育は、基本的に受動的なインプット型の学びが中心です。

しかし、発展途上国で国際ボランティア活動に参加すると、ありとあらゆるさまざまな問題を目の当たりにすることになります。

そこで入るのが、解決に向けて少しでも貢献しようとする自発性の「スイッチ」。

裏を返せば、自分の頭で考え、自ら行動を起こさなければならないリアルな世界でのサバイバルスキル。

そして高校生ボランティアたちは、文化も人種も経験も異なる人々と互いに協力し合いながら、解決に向けて取り組みます。

例え努力がダイレクトに問題解決につながらなかったとしても、その過程で得たコミュニケーション能力、論理的思考、アイデア力、発言力、適応能力、リーダーシップなど、大学進学や社会に出た時も必ず役立つ生きる力を培うことができます。

メリット④:異文化から刺激を得られる

ボランティア留学では、自分が関心のある発展途上国の歴史、文化、社会問題、食、服装、習慣、天候、言語などを実践的に体験し、学ぶことができます。

学べる異文化は、活動国に限りません。

同世代の外国人高校生ボランティアとの異文化交流は、さらに世界を知るきっかけへ。

同じ先進国出身と言えど、価値観も文化もまったく違う同世代の高校生との出会いは、大きな刺激となります。

異文化交流は、そこに生きる人々やそれらを取り巻く社会全体に対する理解を深め、自分の視野や興味・関心を広げてくれます。

ケニアの原住民の衣装

メリット⑤:自分について知る

一般的に、今日の日本の高校生は、自尊心が低い、対人関係の構築が苦手、相手の立場から考えることができないなどと批判されます。

高校生のうちに得る国際ボランティア経験は、今の自分自身について知り、成長を促す強い追い風。

自分の長所・短所、自分の価値観、好き嫌い、コミュニケーション能力、英語力。

思春期の多感な時期にある高校生が、海外ボランティア活動を通して己を知り、自己表現や他者受容の楽しさ・難しさを経験することは、非常に有意義であります。

外国人高校生ボランティアがふと褒めてくれた自分の良さが、今後の大きな自信につながるかもしれません。

それは、大人への階段を上る高校生の心の大きな成長です。

マインドフルネス

メリット⑥:親への感謝の気持ちを学ぶ

高校生のうちに親元を飛び出したからこそ、改めて感じるのは親への感謝の気持ち。

無事帰国した高校生ボランティアは、全員と言っても過言でないほど、家族への感謝の気持ちを強く覚え、これまで自分がいかに家族によって守られてきたのかを自覚します。

学生である自分を、精神的にも金銭的にもいつも応援し、無償の愛情を注いでくれる親や家族の存在。

高校生の間にこの感謝の気持ちを自覚することは、いずれ育てられる側から育てる側になる上でも大きな学びです。

海外ボランティア活動は、ありがたい家族の存在の本当の「有難さ」を身に持って学ぶのです。

メリット⑦:日本について知る

安全な水、ゴミのない道端、時間通りに走る電車、世界随一を誇る治安の良さ。

日本の「当たり前」が通用しない発展途上国での生活は、オドロキまたは苦労の連続になるかもしれません。

でも、だからこそ日本のすばらしさを学び、自分がどれだけ恵まれた環境にいたのかに気づくことができます。

日本から距離を置くと、日本の良いところばかりでなく、変わっている点、弱点、改善点などにも気づき、考えさせられることになるでしょう。

高校生のうちに得たこれらの日本に対する客観的な視野は、これから国際人として成長する原動力となってくれます。

また、日本のことをしっかりと理解していないと、自分の言葉で説明することはできません。

海外ボランティア先では、周囲から日本についてさまざまなことを聞かれることでしょう。

日本の文化、政治、経済だけでなく、それこそ日本食とは何か、有名な観光地や人口はどの程度か、日本の総理大臣は?など、あなたはうまく伝えられますか?

海外ボランティア活動は、自分が生まれ育った日本について改めて知る良い機会なのです。

メリット⑧:大学進学・就職でアピール要素になる

「高校生のうちに発展途上国で海外ボランティア活動に参加した」という事実は、大学入試や就職活動、もっと先を見据えれば転職活動においてさえ、間違いなく強みになります。

高校生のうちに得た海外ボランティア経歴は、立派な社会経験・社会奉仕、国際経験、自立心、行動力などの一定の評価につながります。

特に、特定の部活動に従事していない、アルバイト経験もない高校生にとって、海外ボランティア経験は最高のアピールポイントになることでしょう。

大学の卒業式

メリット⑨:体験談を発信し、つながれる

高校生としての海外ボランティア体験を発信することによって、同じような体験をした人、同じような体験に関心がある人とつながることができます。

発信のプラットフォームは、以下をはじめさまざまな形があります:

  • プロジェクトアブロードの体験談
  • 自分のFacebookやインスタグラムなどのSNS
  • 自分のブログ
  • トビタテ!留学JAPANの体験談
  • 大手新聞や地方新聞への記事掲載
  • 学校などでの行事での発表

海外での国際ボランティア体験は、日本ではできない珍しい経験やオモシロい経験、失敗談や成功体験など、日常生活にはないネタが多く、多くの人々の関心を引きます。

高校生ボランティア体験談の発信は、ひょんな出会いや人間関係、会話のきっかけとしてのチャンスをもたらしてくれます。

おわりに

このブログでは、高校生が海外ボランティアをする9つのメリットをご紹介しました。

高校生は、成人と違って社会的・金銭的な責任などに縛られることなく、柔軟でユニークな視点から発想・行動できる立場にあります。

ぜひ、この多感な思春期にある高校生のうちに、海外ボランティアを通して将来につながるたくさんの人生経験を得てください。

同世代の外国人高校生とボランティア活動にチャレンジしてみたい方は、高校生スペシャルプログラムがおすすめです。

返済いらずのトビタテ!留学JAPANの奨学金制度を使って、賢く国際ボランティア留学しよう。

シェア:

SNSでのシェアやコメントをお願いします!