グローバルインパクトデータベースは、活動の進歩の記録とモニタリングを可能にするプロジェクトアブロード独自のシステムです。
つまり、マネジメントプランに掲げられた長期的な目標の達成への貢献を視覚化するツール。
プロジェクトアブロードは、このグローバルインパクトデータベースによって地域社会とそこに暮らす人々の生活に「確かな影響」を与えるよう努めています。
グローバルインパクトデータベースのねらい
需要の認識と目標の明確化
グローバルインパクトデータベースの最初のステップは、データ収集から始まります。
まず派遣先や活動対象者一人ひとりのデータを収集し、システムに記録することによって具体的な需要を洗い出します。
例えば、データが特定の幼稚園で衛生管理の改善を示す場合、情報に基づいて必要となる保健衛生教育や子供たちが手洗いを行うための安全な水の確保などのアクションプランを作成します。
需要に沿った効率化
グローバルインパクトデータベースは、派遣先の具体的なアクションプラン作成に役立つだけでなく、一個人の生活の質の向上と地域社会の発展と支えるための活動の効率化を図る情報源となります。
例えば、一部の地域で糖尿病や高血圧などの非感染性疾患の著しい広がりが見られる場合は、健康管理や栄養管理に対する認識促進キャンペーンや健康診断の実施に取り組みます。
活動のリレーを支えるバトン
ボランティアやスタッフの手によって日々更新されるグローバルインパクトデータベース。
このグローバルインパクトデータベースは、ボランティア一人ひとりが達成すべき目標を具体化すると同時に、今後参加するボランティアへの引き継ぎを助けます。こうして、参加期間の違いに関わらず一人ひとりの努力が同じ目標達成に向かって積み重なり、目標達成を近づけてゆくのです。
例えば、チャイルドケア活動では、グローバルインパクトデータベースに集積されたデータから派遣先の子供それぞれの発育レベルを確認することができます。その情報をもとに子供たちをグループ分けし、的確なチャイルドケアの提供に取り組んでいます。そして、次に参加するボランティアが子供一人ひとりの進歩を見届け、必要に応じてグループ分けの見直しを行います。
活動のモニタリング
グローバルインパクトデータベースは、活動の進歩のモニタリングにも用いられています。
活動対象者のデータを継続して集積することで、順調な活動を継続し、改善が必要な活動の洗い出しを行っています。この地道なプロセスが目標達成を近づけてゆくのです。
安全性と個人情報の保護
グローバルインパクトデータベース上の個人情報は、本名の代わりに専用のIDナンバーを利用して記録されています。したがって、活動対象者の尊厳と個人情報の保護を保証。
また、ボランティア一人ひとりに与えられるグローバルインパクトデータベースへのアクセス権は、参加期間終了と同時に無効になります。
これらのシステムの確立によって、グローバルインパクトデータベースの安全性や個人情報の保護が徹底されています。